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こふみ会へGO七GO №137 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №137
「時雨」「湯豆腐」「曼珠沙華」「新酒」 
                           俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和6年10月の句会≫の案内状が送られました。

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こふみ句会の尚哉です。
来たる11月9日のリアル句会、ご案内いたします。
私・尚哉と、兎子さん、弥太さんが、幹事をつとめますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
会場は、いつものTCCクラブハウス。
13時に、兼題2句を持参のうえ、お集まりください。
その際、お弁当代と諸雑費に充てるために、
1,500円をお願いします。
現地で席題2題を発表いたしますので、
お弁当を食べながら考えていただき、
投句、選句とすすみ、
16時には終了、といった段取りになります

さらに、今回は兼題を考える期間が短いため、
前もって発表させていただきます。
弥太さんから、いただきました。

     時雨 湯豆腐

この2句を、9日当日にお持ちください。

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当日は席題「曼珠沙華」「新酒」が示されて、60句があつまりました。

席題「曼珠沙華」
01 緋の色は誰の怒りか曼珠沙華 玲滴
02 曼珠沙華にぎりこぶしを開くごと 華松
03 曼珠沙華きっとあの世も花盛り すかんぽ
04 長い坂かけおりて会う曼珠沙華 兎子
05 チャイナドレスの君紅濃くて曼珠沙華 彌生
06 夕映えに赤、赤々と曼珠沙華 紅螺
07 捨てられし子猫守りし曼珠沙華 茘子
08 その紅は誰のためかよ曼珠沙華 一遅
09 曼珠沙華あのよとこのよの境いなき なつめ
10 唐突に咲いてサヨナラ曼珠沙華 丁子
11 遠い日の粗相の記憶曼珠沙華 尚哉
12 曼珠沙華はづかし気もなく咲きにけり 矢太
13 忘れたる嘆きを放つ彼岸花 蕃茄
14 京アニ燃ゆ 炎上の日の曼珠沙華 鬼禿

兼題「湯豆腐」 
15 月消えて湯豆腐少し崩れゆく 虚視
16 いいじゃないひとり湯豆腐いいじゃない 丁子
17 余命知る口に震える湯豆腐や 蕃茄
18 湯豆腐やも少し生きてみようかい 矢太
19 湯豆腐に家族集まる外は雨 玲滴
20 湯豆腐のとうふ百円妻げんき すかんぽ
21 じわじわと口紅溶かす湯豆腐や 華松
22 湯豆腐や寝ざめの悪い夢をみて 兎子
23 蘊蓄聞きつ食む湯豆腐や南禅寺 彌生
24 湯豆腐や路地の靴音待ち人か 茘子
25 湯豆腐の湯気越しに妻大まつ毛 尚哉
26 湯豆腐に揺れて定まる迷いかな 英愛
27 湯豆腐の残りのつゆや老二人 鬼禿
28 湯豆腐や言葉少なき父と母 紅螺
29 湯豆腐でこの脆弱な国家を語る 一遅
30 湯豆腐や揺れる想いのもどかしさ なつめ

兼題「時雨」
31 時雨る夜の土香とわずかな音のあり なつめ
32 時雨来て保育園児の列乱る 尚哉
33 人も街も影絵となりぬ夕時雨 茘子
34 参道に人影まばら時雨ける 玲滴
35 時雨るや光りとどかぬ高速船 兎子
36 コップ酒おととと時雨宿りかな すかんぽ
37 西行の足を留めし時雨かな 華松
38 時雨去り蜘蛛の在処(ありか)を露にす 虚視
39 出所する兄を待つ朝時雨傘 一遅
40 閉店の貼紙ぬらし夕時雨 彌生
41 しぐるるやとつぜん疼く古い傷 矢太
42 時雨来て記憶の隙間濡らしけり 英愛
43 肩の荷を降ろせと諭す時雨かな 蕃茄
44 名も知れぬ訃報一通 宵ひ時雨 鬼禿
45 時雨去り急ぐ背中の丸みかな 丁子
46 時雨降る遠野の里の宿あかり 紅螺

席題「新酒」
47 祖父の造りし新酒白菊遠き夢 彌生
48 大事なき検診結果や新酒汲む 尚哉
49 新酒酌む明日の出来事思い出す 矢太
50 裏山のもののけと酌む新酒かな なつめ
51 新酒とかどうでもいいや最後らへん 丁子
52 新酒汲む外濠通りの立ち呑み屋 紅螺
53 元気かい貴様はどうよ今年酒 すかんぽ
54 亡き友の言葉が欲しい新酒酌む 茘子
55 呑めぬのにこの時ばかりは新酒きく 玲滴
56 杉玉の蒼き喝采 新酒くむ 鬼禿
57 新酒待ち宅配便を確認す 華松
58 ヌーヴォーのお祭りさわぎ夢のあと 兎子
59 新酒待つ妻のコップはほろ酔いで 蕃茄
60 この星に生まれて良かった新酒来る 

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久し振りのTCC会場で
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オンラインの参加者にも対応しました。
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お楽しみは米八のお弁当

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【天句の鑑賞】今回は地句人句も紹介します。

すかんぽ選
【天句】時雨去り蜘蛛の在処(ありか)を露にす (虚視)
        時雨の止んだ瞬間を蜘蛛の囲で見事に表現されています。
        まるで雲の切れ目から陽光が差すように。        
【地句】曼珠沙華にぎりこぶしを開くごと (華松)
【人句】新酒とかどうでもいいや最後らへん (丁子)

尚哉選
【天句】時雨去り蜘蛛の在処(ありか)を露にす (虚視)
        雨上がり日が差して、蜘蛛の巣の水滴が光るあの感じ。
        生き物の営みのすごさ、です。        
【地句】西行の足を留めし時雨かな (華松)
【人句】曼珠沙華あのよとこのよの境いなき (なつめ)

玲滴選
【天句】人も街も影絵となりぬ夕時雨 (茘子)
        浮世絵の世界を思いうかべました。
        美しい幻想的な絵のような・・・。        
【地句】閉店の貼紙ぬらし夕時雨 (彌生)
【人句】夕映えに赤、赤々と曼珠沙華 (紅螺)

紅螺選
【天句】時雨去り急ぐ背中の丸みかな (丁子)
        止んだ雨を見計らって、急ぎ足で立ち去る人の
        うしろ姿。景が浮かびます。        
【地句】閉店の貼紙ぬらし夕時雨 (彌生)
【人句】人も街も影絵となりぬ夕時雨 (茘子)

茘子選
【天句】肩の荷を降ろせと諭す時雨かな (蕃茄)
        時雨が体全体をつつみ込んでくれる。
        だれしも、こんな時は日頃のうさを忘
        れることができるのでは。
        言葉で表現する心の空気。
        そうだなあと思う。        
【地句】閉店の貼紙ぬらし夕時雨 (彌生)
【人句】夕映えに赤、赤々と曼珠沙華 (紅螺)

彌生選
【天句】時雨去り蜘蛛の在処(ありか)を露にす (虚視)
        いっとき降った時雨が去ったら、
        蜘蛛の巣に雨粒が光って美しい。
        こんな所に蜘蛛の巣があったのだと
        思わぬ発見をすることがあります。        
【地句】余命知る口に震える湯豆腐や (蕃茄)
【人句】西行の足を留めし時雨かな (華松)

矢太選
【天句】忘れたる嘆きを放つ彼岸花 (蕃茄)
        忘れたい嘆き、抱ききれないほど持っている。
        誰しも。嗚呼。        
【地句】曼珠沙華あのよとこのよの境いなき (なつめ)
【人句】唐突に咲いてサヨナラ曼珠沙華 (丁子)

蕃茄選
【天句】亡き友の言葉が欲しい新酒酌む (茘子)
        新酒を飲む喜びと声なき友との会話の切なさとの
        コントラストが見事でした。       
【地句】湯豆腐や揺れる想いのもどかしさ (なつめ)
【人句】京アニ燃ゆ 炎上の日の曼珠沙華 (鬼禿)

華松選
【天句】その紅は誰のためかよ曼珠沙華 (一遅)
        実にきっぱりと濁りのない赤さは何のため、
        誰のため、と私も感じていました、
        ズバリ直球。嬉しくなりました。       
【地句】出所する兄を待つ朝時雨傘 (一遅)
【人句】唐突に咲いてサヨナラ曼珠沙華 (丁子)

兎子選
【天句】曼珠沙華にぎりこぶしを開くごと (華松)
        怒りや悔しい気持ちを、
        そのこぶしに閉じ込めていた曼珠沙華。
        それをゆっくりと開き、この世に解き放っている。        
【地句】裏山のもののけと酌む新酒かな (なつめ)
【人句】月消えて湯豆腐少し崩れゆく (虚視)

鬼禿選
【天句】時雨来て記憶の隙間濡らしけり (英愛)
       時雨、特に「蝉時雨」という季語は大好きです。
       80過ぎに感じる悲しさを、よく詠み切っています。
       いい句です。ただお若いAIさん作に仰天です。        
【地句】西行の足を留めし時雨かな (華松)
【人句】唐突に咲いてサヨナラ曼珠沙華 (丁子)

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【今月の天地人】

【天】華松 30点
   代表句=曼珠沙華にぎりこぶしをひらくごと
【地】虚視 29点
   代表句=時雨去り蜘蛛の在所(ありか)を露にす
【人】なつめ   24点
   代表句=曼珠沙華あのよとこのよの境いなき  

十一月の天地人句
【天句】時雨去り蜘蛛の在処(ありか)を露にす(虚視)23点
【地句】閉店の貼紙ぬらし夕時雨(彌生)17点
【人句】曼珠沙華にぎりこぶしを開くごと(華松 )15点

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天句に選ばれて手にする短冊も格別
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今オンライン参加の虚子さんの短冊も一緒に今月の天地人

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【幹事よりひと言】

久しぶりのリアル句会で、皆様にお会いできて楽しかったです。
事前投句あり、メール投句あり、zoom参加も視野に入れて開催しました。
段取りに手間取り、ご迷惑をかけたかと思います。
蕃茄さんにもお手伝いいただき、とてもありがたかったです。
虚視さんは兼題のみの事前投句で、総合得点「地」、「天句」を獲得され、さすがだなと感服いたしました。
リアル句会の開催方法は、毎回検討しブラッシュアップしていきたく考えています。                                                       兎子

みなさまの温かいご支援により、なんとか幹事役を務めることができました。
虚視さん、鬼禿さん、参加してくださり、ありがとうございました。
それにしても、現場で私の集計ミスにより、間違った結果をお伝えしてしまったこと、ほんとうに、申し訳なく思っています。
この場を借りて、深くお詫びいたします。
とくに華松さん、虚視さん、申し訳ありませんでした。
今後こういうことのないよう、糧にしてゆきたいと思っています。
                                                                尚哉


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №196 [ことだま五七五]

   読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆11月6日、13日放送

        川柳家・コピーライター  水野タケシ 

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、
11月6日の放送です。

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8日(金)は田名公民館で句会!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源・・・https://youtu.be/-LA7-0Gyt6U

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「聞いてよで始まる君のマシンガン」(水谷裕子さん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は178の投句がありました。ありがとうございます!
・少しだけ高いクリーム冬はじめ(大柳王・すみれ)
・投句よりトークが目立つ句会かな(矢部暁美)
・相模原イベント多く日々迷う(相模のトムクルーズ)
・AIに負けてたまるかAI(愛)で勝つ(のりちゃん)
・レンチンのおかずを置いて妻フェスへ(ワイヒデ)
・ハートごと持っていかれた別れ雨(水谷裕子)
・反省は裏金よりもバレた事(荘子隆)
・気がつけば誰だ鏡のお婆さん(ぱせり)
・ビールかけ立っていたいな口開けて(なつ)

☆タケシのヒント!
「ビール掛けやシャンパンファイトを目にした1週間でした。なつさんはお酒好きでしょうか。絵を想像すると面白いですね。」

・ヒゲを剃る息子の年をきづかされ(とんからりん)
・若い時よりも気持ちが若いのよ(大柳王・平谷妙子)
・不倫中バレる確率フィフティフィフティ(大塚敦也)
・爪飛んだ距離に驚く三メートル(雄之丞)
・下手すると歩きスマホも罰金性(柳王・東海島田宿)
・スクワット腹より先に気がへこみ(大名人・やんちゃん)
・ポスターは笑顔選挙が終わっても(初投稿・夏風かをる)
・落ち葉まで回覧板に紛れ込み(柳王・はる)
・赤か青超大国の大一番(シゲサトシ)
・危うい政治危うい自分(大名人・高橋永喜)
・いつも何着てたんだっけなぁ冬着(柳王・せきぼー)
・「おはよう」も「おやすみ」もなく続く日(大柳王・アンリ)
・数グラムまだまだ880トン(柳王・ワイン鍋)
・優しさに囲まれ抜けた胸のトゲ(大名人・くろぽん)
・療養は入院選ぶ妻の知恵(柳王・ポテコ)
・冬の陽はストンと音がして暮れる(大名人・じゅんじゅん)
・諦めは愚者の決断下克上(大柳王・ 入り江わに)
・テレビでも仲畑さんはカッコいい(名人・しゃま)
・デコピンのファンで大谷見るニュース(しゃまママ)
・そこからが観たかったオーマイゴッド!(大柳王・けんけん)
・喜ばすことがナンパの第一歩(ナンパも大名人・soji)
・大雨の度に泣きそう雨漏りで(名人・のりりん)
・大勝で大輔涙の日本一(名人・せ・ら・び)
・正夢になっちゃったじゃん日本一(名人・パリっ子)
・パリっ子さん狂喜乱舞の姿見え(柳王・咲弥アン子)
・手取り増やす小渕内閣思い出す(がんにぼうず)
・パンスト被る強盗見なくなり(全裸名人川柳家・そうそう)

◎今週の一句・ビールかけ立っていたいな口開けて(なつ)
◯二席・ヒゲを剃る息子の年にきづかされ(とんからりん)
◯三席・不倫中バレる確率フィフティーフィフティー(大塚敦也)

【お知らせ】
先週金曜日の11月1日に、西新宿カルチャープラザで、
「やさしい!楽しい!はじめての川柳句会」が無事立ち上がりました!!
西新宿カルチャープラザにご参加の皆さん、ありがとうございました!!
ラジオ、聞いてますか?

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【編集後記】
まわりにけっこうコロナの方がいます。
そろそろインフルエンザの予防注射も。
まだまだ寒暖差がありますから、皆さまもご自愛くださいね。
私も気をつけます!!(水野タケシ拝)

○11月13日の放送

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祝モーニングワイド25周年宿

モーニングワイドの歴史がわかる「コミニティFM大図鑑」はコチラから!
放送の音源・・・https://youtu.be/hc-RTE3MyN8

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
今週はお休みです!ごめんなさい!

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は181の投句がありました。ありがとうございます!
・さざん花が咲けば会いたき人ばかり(大柳王・すみれ)
・大谷の優勝よりも子の一勝(大名人・美ら小雪)

☆タケシのヒント! 
「大谷、大谷の世間を皮肉る、ということでもないのでしょうが、それより嬉しいのは、やっぱり我が子の活躍ですよね。説得力のある一句でした。」

・太陽に話しかければ雲答え(初投稿・浜田明子)
・あの国も人手不足か返り咲き(初投稿・のりちゃん)
・優勝と完走ゲット横浜で(辰五郎)
・孫帰り風呂場に忘れしアンパンマン(ワイヒデ)
・銀杏の匂いたまらず避ける道(相模のトムクルーズ)
・悩み事解決できる辞書欲しい(ゆかいな仲間)
・私にも確かにあった二十代(ぱせり)
・貯金額妻8ケタで俺2ケタ(大塚敦也)
・総理より大統領に期待する(名人・遊子)
・ 一番に頭が冬を感じ出す(雄之丞)
・アホかいな予算委員長譲るとは(初投稿・光が丘の親分さん)
・天災と人災どっちがコワイだろう(大柳王・平谷妙子)
・ジェネリック知らんが頼む安いほう(柳王・せきぼー)
・来年もお会いしましょう北九州(大名人・マルコ)
・それなりの顔を浮かんでる美人の湯(大名人・やんちゃん)
・凄いこと4時半起きで25年(名人・居酒屋たつみ)
・先輩が女(ひと)は選べとアドバイス(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・湘南会辰五郎さんありがとう(柳王・はる)
・きっとそう今が私の集大成(大柳王・けんけん)
・お財布にないけれどある固い紐(柳王・ぼうちゃん)
・こんな日は焚き火の匂い似合いそう(柳王・ワイン鍋)
・ロマンスの神様訪ね北の宿(大名人・じゅんじゅん)
・朝晩はなんか懐かしあの酷暑(大柳王・里山わらび)
・北九州笑顔の渦が目に浮かぶ(大名人・くろぽん)
・なんで今不倫なんだよ全くもう(名人・大和三山)
・北九州ナンパしましたマルコさん(ナンパも大名人・soji)
・七五三成人式より行儀良い(大柳王・入り江わに)
・ポテコさんブログ読み胸痛くなり(名人・しゃま)
・療養期食べて食べても減り続け(大柳王・ポテコ)
・母さんは逝ったが変わらず朝は来る(名人・のりりん)
・ DMの一寸先は闇バイト(夏風かをる)
・「ラジ川でまた会いましょ」とsojiさん(全裸名人川柳家・そうそう)
・川柳は無限とおもう水曜日(柳王・咲弥アン子)
・はじめての使いのように行くスーパー(大柳王・アンリ)

◎今週の一句・大谷の優勝よりも子の一勝(大名人・美ら小雪)
◯二席・それなりの顔を浮かんでる美人の湯(大名人・やんちゃん)
◯三席・お財布にないけれどある固い紐(柳王・ぼうちゃん)

【お知らせ】
先週もお話しました、相模原市は水郷・田名の川柳句会、11月8日に行ってきました!!
ご参加のみなさま、本当にありがとうございました!!

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句会はお題「水」で、私が特選に選んだのは、ラジセンの大柳王でおなじみのすみれさん
「蛇口からポトリ真夜中ミステリー」でした。
すみれ大柳王、おめでとうございます!!

【編集後記】
こども川柳の選者をつとめていますが、
キラキラ名に四苦八苦。
老眼気味もあって、スマホで難漢字がなかなか探せないないのです。
こどもたちのフレッシュな視点は楽しみなのですが、キラキラ名は好きになれません。
(水野タケシ拝)
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 水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身
著書に「水野タケシ三〇〇選」(毎日新聞東京センター)、
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新社)、
「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」(神野紗希さんとの共著、池田書店)。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」  http://ameblo.jp/takeshi-0719/


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №195 [ことだま五七五]

   読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆10月16日、23日、30日放送

         川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、?
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」
10月16日の放送です。
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ようやく秋らしくなりました

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源・・・https://youtu.be/wxCVYhKwEz4

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
?あさひろさんのボツのツボ
「神無月出雲は神で大渋滞」(アンリ大柳王作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は173の投句がありました。ありがとうございます!
・欠席の理由さまざまクラス会(東孝案)
・ 91袴田さんの姉立派(柳王・春爺)
・へそくりと裏金作り違います(大塚敦也)
・友達のままがラクだと友は言う(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・突然に老人ホーム見放され(一刀両断)
・蔓の枝なかなか手では折れません(大柳王・平谷妙子)
・ジェネリック覚えられずに安い方(なつ)
・味噌汁の湯気の向こうのドラえもん(ヴィノクロ)
・耳元でローカローカと声がする(ぱせり)
・還暦を過ぎても名前新幹線(名人・まご命)
・気にかけていますお宅の庭の柿(柳王・せきぼー)
・本名と齢恥ずかしお?いお茶(シゲサトシ)
・雨宿り貧富の差など無かりけり(桐山榮壽)
・リニアよりロマンスカーに乗りたいな(柳王・東海島田宿)
・飲みまくりしゃべって歌う熟女会(大名人・やんちゃん)
・秋の夜寝る妻の顔深海魚(柳王・恋するサボテンちゃん)
・朝晩の秋に夏日の日差しあり(柳王・はる)
・セルフレジゆっくりしてると煽られる(ゆかいな仲間)
・朝は秋昼は暑くて変な秋(大柳王・アンリ)
・どこ行った運動会の青ミカン(雄之丞)
・カルチャーで会える楽しみすみれさん(柳王・ポテコ)
・上を見る空には答えがあるような(大柳王・すみれ)

☆タケシのヒント!?
「上を見る空には答えがあるような(大柳王・すみれ)、はまなすや沖には今も未来あり、という知られた俳句があるのですが、その句を思い出しました。『空には答えがあるような』、記憶に残る素敵なフレーズですね。」

・馴染みない袋が並ぶコメ売り場(柳王・ワイン鍋)
・日本人ばかり投げてる大リーグ(名人・大和三山)
・自転車に乗りたくなった秋の風(各大名人・おむすび)
・検診後好み変わって青魚(大柳王・里山わらび)
・食欲の秋でバリウムまで美味し(名人・しゃま)
・そうだねと言うとき娘聞いてない(しゃまママ)
・わこりんは句より部活か今日も待つ(大柳王・入り江わに)
・ナンパして年齢聞いたクラス会(ナンパも大名人・soji)
・又おいでわかった肉じゃが作っとく(大柳王・けんけん)
・未だに書けぬ相撲と相模(名人・のりりん)
・ロウソクがLEDになる提灯(大柳王・ユリコ)
・夢がさめ夢再びと夢の中(大名人・じゅんじゅん)
・アサガオがなんと今頃花盛り(柳王・フーマー)
・銀杏を割りながら聞く妻のグチ(全裸名人川柳家・そうそう)

◎今週の一句・上を見る空には答えがあるような(大柳王・すみれ)
◯二席・どこ行った運動会の青ミカン(雄之丞)
◯三席・ジェネリック覚えられずに安い方(なつ)

【お知らせ】
相模原市が11月20日に市制70周年を迎えるにあたり、
われらがタウンニュースさんでは、その記念すべき節目を盛り上げるために、
「相模原」にちなんだ川柳を募集しています!!
作品はタウンニュース、またはタウンニュース相模原市制70周年特別号にて紹介します。
テーマは3つです
①相模原市制70周年、相模原市制70周年
②相模原の自慢、相模原の自慢
③相模原市あるある、相模原あるある
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【編集後記】
これまで肩書が「川柳家」だったのですが、
思うところあって「プロ川柳家」に変えることになりました。
日本でただ一人の「プロ川柳家」、名刺も届きました!!
ますますがんばります!!(水野タケシ拝)

〇10月23日の放送
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川柳講座が続きます
先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
?あさひろさんのボツのツボ
「当たるのもちょっと怖いな宝くじ」(ユリコ大柳王作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は174の投句がありました。ありがとうございます!
・許します貴方のことが好きだから(水谷裕子)
・ブラ歩き金木犀の香る路(相模のトムクルーズ)
・トイレ行き冷たい便座に秋感じ(刑事コロンダ)
・スマホ持ち得るものそして失くすもの(なつ)
・出てこない入選する句と新紙幣(名人・居酒屋たつみ)
・できぬこと増えても笑うことできる(大柳王・平谷妙子)
・川柳の手本辞書には載ってない(ぱせり)
・お笑いとはハマチャンスーサン役者やな(柳王・東海島田宿)
・婆ちゃんと言うな婆ちゃんなどいない。(大名人・やんちゃん)
・忘れたい人に限って思い出す(大名人・高橋永喜)
・四季崩れ死語になるかな秋深し(ココナッツ)
・冷蔵庫年金前は空になる(じゅんちゃん)
・頑張った配達員に一票を(柳王・せきぼー)

☆タケシのヒント!?
「せきぼー柳王、さすがの目のつけどころ。頑張っている配達員さんへの配慮、せきぼーさんの優しいお人柄もにじむ一句です。」

・同意にもいろいろあるの女には(シゲサトシ)
・この身体形状記憶になぜならぬ(雄之丞)
・ルッキズム「美女会」そのうちNGワード(初投稿・ワイヒデ)
・縄跳びは「もうやめて?」と叫ぶ腰(柳王・ポテコ)
・抜歯後のお粥の味に星三つ(大柳王・里山わらび)
・友は就活 天使進学(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・久しぶりの会話投票願いだったとしても(とんからりん)
・貧しきは分け合うことという漢字(大名人・マルコ)
・闇よりも暗い不穏に満ちる夜(矢部暁美)
・婚暦は妻バツ1で俺バツ2(大塚敦也)
・新しい名刺欲しいなタケシ師匠(柳王・ワイン鍋)
・食欲に逆らえぬ秋スーパームーン(大名人・じゅんじゅん)
・秋風に奮起を誓う十五の子(名人・大和三山)
・あの柿がもちょっと垂れればウチの庭(大名人・不美子)
・三山さんの句を上手ねと言う母(名人・しゃま)
・老々介護ちょっとサボれとお月様(大名人・くろぽん)
・虎退治兎を狩って鷹を射る(名人・パリっ子)
・忘れられ虚しいだけの誕生日(名人・のりりん)
・機種変更まずは師匠へ第一報(大柳王・けんけん)
・ナンパして恋を忘れろ天使さん(ナンパも大名人・soji)
・あと一歩足りないとこが愛おしい(大柳王・アンリ)
・雨の日はヒマワリのピアスをつける(柳王・ぼうちゃん)
・こぼすからハダカで食べなさいと妻(全裸名人川柳家・そうそう)

◎今週の一句・頑張った配達員に一票を(柳王・せきぼー)
◯二席・できぬこと増えても笑うことできる(大柳王・平谷妙子)
◯三席・老々介護ちょっとサボれとお月様(大名人・くろぽん)

【お知らせ】
毎年夏の恒例行事、TOTOトイレ川柳、記念すべき20回目の入選作品が発表されました!!
応募総数39,888句、サンキューパチパチパチ!!の句から選ばれたのが、
大賞はナポカスさんの「亡き祖父の手書きの九九表トイレの戸」、
まさにトイレと家族の物語にふさわしい大賞です。
そして、20周年記念賞はもちもち豆腐さんの「川柳がくれるトイレと向き合う日」、
トイレ川柳がなければ、トイレのことをこんなに考える機会もなかったでしょうね。
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【編集後記】
夏にあった川柳コンテストの結果が続々発表されていますが、
今からもう来年のコンテストは始まっています!!
1年なんてあっちゅ~~間!!今からどうぞ楽しくご準備くださいね!!(水野タケシ拝)

○10月30日の放送
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選挙も終わりました。。。

放送の音源・・・https://youtu.be/canUaXg1NlU

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
?あさひろさんのボツのツボ
「あんなにも汚すとトイレ出禁だぞ!」(ユリコ大柳王作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は170の投句がありました。ありがとうございます!
・褒め合おう軽く短くお互いに(大柳王・すみれ)
・買い控えゴミも少なし秋日和(桐山榮壽)
・ナンパ師が天使の師匠かもしれぬ(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・妻作る芋栗残念モンブラン(ワイヒデ)
・両親を悲しませるな闇バイト(柳王・春爺)
・コスモスに道を訪ねて逢いにゆく(水谷裕子)
・油汚れ我が家の鍋で試してよ(名人・遊子)
・寒くなり散歩犬が出たがらず(ぱせり)
・腑に落ちぬ落ちて当選重複性(柳王・東海島田宿)
・初めての出口調査につい興奮(雄之丞)
・怖いのは段差1ミリ寒暖差(名人・まご命)
・学歴は妻薬学で俺夜学(大塚敦也)
・遅延出て路線変更あぁ都会(初投稿・たけさん)
・2ケ月後今年が終わる除夜の鐘(刑事コロンダ)
・押しがいて今日も元気70歳(大柳王・平谷妙子)
・目を閉じて耳を済ませるだけで秋(名人・大和三山)
・寝ると楽腰に休息させた妻(柳王・ポテコ)
・秋の空おかえりなさいワタリドリ(シゲサトシ)
・菊祭り空の青さに舞う落ち葉(大名人・やんちゃん)
・辺鄙でもインスタ映えを求めくる(柳王・はる)
・台風が遅刻するほど暑い秋(大柳王・アンリ)
・正社員なったらやらない闇バイト(名人・キジバト交通)
・本の旅終えれば愛おしい日常(柳王・ぼうちゃん)
・バッターの値段気になるアクセサリー(柳王・ワイン鍋)
・考える時間くれないテレショップ(大名人・おむすび)
・半世紀モテたニ人の遠回り(初投稿・のりちゃん)
・雨降ると休みが増えるようなわが社(名人・しゃま)
・投票率上げたきゃスマホにするだけだ(大柳王・入り江わに)
・もしあれば行くぞナンパの大学院(ナンパも大名人・soji)
・割り箸をパチンと割って夜食の灯(大柳王・けんけん)
・照れるよね姑(ママ)と花婿見つめ合い(楠亀えり香)
・素っぴんが一番恐いハロウィーン(名人・のりりん)
・政治にはカネがかかると刷り込まれ(大柳王・ユリコ)
・選挙カー止んで静かな街戻る(全裸名人川柳家・そうそう)
・衣装より笑顔輝く花嫁さん(柳王・咲弥アン子)

タケシのヒント!
「仲良きことは美しきかな。咲弥アン子さんと楠亀えり香さんは、嫁姑の関係なのです。アン子さんもえり香さんに負けずに輝いていますよ。もう輝きまくっていますから、ますます輝きまくってください。」

◎今週の一句・衣装より笑顔輝く花嫁さん(柳王・咲弥アン子)
◯二席・コスモスに道を訪ねて逢いにゆく(水谷裕子)
◯三席・目を閉じて耳を澄ませるだけで秋(名人・大和三山)

【お知らせ】
夏に毎日新聞西部本社が募集していました、
「仲畑流万能川柳全国大会」、先週22日と23日に発表されました!!
毎年人気の全国大会、今年は4人の選者に、なんと3200句が集まりました!!
4人の選者で計200句の入賞ですから、なんと16分の1の狭き門です!!
狭き門をくぐった皆様本当におめでとうございます!!
全国大会は一選者が、秀句1句、佳句3句、入選46句の計50句を選びますが、
なんと、ラジ川でも有名な秀クリームさんが佳句に入りました!!
お題「AI」に、秀クリームさんの句は「『ちょっと待って!今食べてるの』充電中」。
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祝!秀クリームさん
【編集後記】
明後日から11月、間もなく立冬というのに、
そんな雰囲気ないですねえ。
相変わらず、晩酌は冷たいお酒を飲んでいます。
いきなり冬が来るのでしょうか。ちょっとコワい。。。(水野タケシ拝)
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?水野タケシ(みずの・たけし)
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1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身
著書に「水野タケシ三〇〇選」(毎日新聞東京センター)、
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新社)、
「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」(神野紗希さんとの共著、池田書店)。
?
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」  http://ameblo.jp/takeshi-0719/?


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こふみ会へGO七GO №136 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №136
「松茸」「千秋楽」夜学」「秋の雲」 

                              俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和6年10月の句会≫の案内状が送られました。

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こふみ句会の皆さま
10月幹事の下戸です

やっとのこと過ごしやすい気候になりました。
いよいよ俳句の季節です。
10月のこふみ句会のご案内をさせていただきます。

【兼題】(各兼題一句、計4句投句してください)
●松茸・茸
●千秋楽・楽日・楽
●夜学
●秋の雲 鰯雲、鯖雲、鱗雲

【スケジュール】
10月17日(木)24:00投句締切(下戸に送付お願いします)
10月22日(火)24:00選句締切(下戸に送付お願いします)

今回も、兼題は弥生さんにお手伝いいただきました。
過去の兼題とかぶらないように心がけているつもりですが…。
さて、メンバーも増えてにぎやかな10月のこふみ句会。
皆さまのご健吟を、楽しみにしています。

【トピックス】
今月より兎子さんの紹介で、丁子さんが仲間煎りしました。総勢19名。
にぎやかになrますね。

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案内に応じて以下の句があつまりました。19名76句。

【松茸・茸】
01 久しぶり松茸の香スリリング(茘子)
02 松茸も大き過ぎては持て余し(華松)               
03 松茸を裂きて移り香指先に(虚視)
04 松茸を焼いて一日終えにけり(尚哉)
05 松茸や箸のときめき老いし指(英愛)
06 いいじゃない松茸風味混ぜ御飯(八傘)
07 酒呑まぬ身に松茸の香(か)しみじみと(玲滴)
08 松茸の礼は輪バラに包まれて(審茄)
09 松茸や山里おもう通勤バス(兎子)
10 松茸や十秒かけて吸い込めり(なつめ)
11 松茸やかつて少年期のありしこと(矢太)
12 銀座なり地味な茸ほど毒がある(下戸)
13 松茸のどこがうまいと姪が問い(丁子)
14 しゆわつちと大き松茸引き抜けり(すかんぽ)
15 きのこきのこ誰か足りなくなつてをり(高久麻里)
16 茸雲? オッペンハイマーの愁傷(鬼禿)
17 松茸を志野の土瓶で手酌酒(紅螺)
18 その昔松茸という珍味あり(一遅)
19 一夜茸(ひとよだけ)一夜にかけし命かな(彌生)

【千秋楽・楽日・楽】
20 千秋楽テレビ桟敷の晩ごはん(一遅)
21 五分の星明日は楽日であとがない(紅螺)
22 千秋楽負け越し力士足重く(尚哉)
23 羽織もの一枚増えて楽日かな(丁子)
24 The End は 千の楽とや千秋楽(矢太)
25 楽日来て次の楽日に向かうかな(華松)
26 ひび割れて千秋楽の土俵かな(すかんぽ)
27 千秋楽スマホに迫る幕の端(英愛)
28 小さき劇場(こや)短き出会い明日は楽(虚視)
29 奥席に楽日五街道ひとり飲る(八傘)
30 楽の彼殺人者の顔は脱ぎ(兎子)
31 升席にシャネルただよう楽日かな(下戸)
32 昨日より今日より明日の楽日かな(なつめ)
33 楽日に進退かける土俵ぎわ(玲滴)
34 このオレもチョンと木が入りゃ千秋楽(鬼禿)
35 楽の夜は井原西鶴闇深し(茘子)
36 憂きことを抱え楽日の喧噪に居る(彌生)
37 星さえも朧げになり千秋楽(審茄)
38 千秋楽の呼吸に浅き深きかな(高久麻里)

【夜学】
39 立て看と夜学早稲田に在りし日よ(彌生)
40 夜学にて好きなひとつを見つけたり(華松)
41 すれちがう皆無口なり夜学生(なつめ)
42 現場から夜学へ直行 外来生(鬼禿)
43 夜学子のネクタイは風神楽坂(審茄)
44 夜学へと眠気払いし珈琲香(英愛)
45 夜学終えふうと虚空に息消えて(虚視)
46 遅刻して作業着のままの夜学生(紅螺)
47 校門を踏み出すまでの夜学生(すかんぽ)
48 IT系 化粧直して夜学かな(下戸)
49 酒持ちておっとり刀の夜学かな(尚哉)
50 それからの夜学に風の抜けるかな(高久麻里)
51 夜学の灯路傍の石を慈しむ(茘子)
52 ネトフリで地面師を知る夜学かな(兎子)
53 幾万の夜学の灯あり大東京(一遅)
54 午後の陽の机にぬくし夜学かな(丁子)
55 アフガンの建設目指すN校生(八傘)
56 牛乳とパンの給食夜学かな(玲滴)
57 夜学出を自慢に生きた叔父逝きぬ(矢太)

【秋の雲 鰯雲、鯖雲、鱗雲】
58 いわし雲隣を訪う救急車(兎子)
59 鱗雲仰ぎ8号ガゥヴォオ(八傘)
60 明日からまた仕事カァ鰯雲(丁子)
61 トルコへと孫の機離陸うろこ雲(彌生)
62 透き通る寂寥(さびしみ)は不意鰯雲(虚視)
63 分断の壁の上にも鰯雲(紅螺)
64 秋の雲とほく鳥の名くりかへす(高久麻里)
65 お散歩の園児の声や鰯雲(玲滴)
66 鰯雲を飛行機雲が二等分(矢太)
67 うろこ雲甲府盆地を湖にして(すかんぽ)
68 入道を追い立ててゆく鰯雲(茘子)
69 鰯雲頭と尾鰭はどこに消え(華松)
70 ドヤ街を金閣に染めて秋の雲(下戸)
71 鰯雲指でなぞれば空の詩(英愛)
72 てのうらの皺増えにけり秋の雲(なつめ)
73 踏切を待つ間もうれし秋の雲(一遅)
74 鰯雲テトリスのよな街静か(尚哉)
75 悪友を見舞いし宵の鰯雲(審茄)
76 鰯雲 ロス ガザ ヒロシマ うちの空(鬼禿)

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【天句の鑑賞】

虚視選
明日からまた仕事カァ鰯雲       (丁子)
ゴロンと大の字になっているのでしょう。
カァでばーっと目の前に鰯雲が広がりました。

矢太選
きのこきのこ誰か足りなくなつてをり  (高久麻里)
森のどこまで奥深くまで踏み込んだのか。森があの子を飲み込んだのだよ。

八傘選
酒持ちておっとり刀の夜学かな    (尚哉)
まさにボクがこれ。
Wの二文。同人誌合評会の夕べは一口飲ったのを提げて持ち寄りました。

下戸選
このオレもチョンと木が入りゃ千秋楽   (鬼禿)
ポジティブに自分をさらけだすパワーに圧倒されました。
一瞥して焼き付いて、ぐるぐる回ったあと、天に決めました。

鬼禿選
すれちがう皆無口なり夜学生     (なつめ)
「夜学」私には死語に近い兼題でしたが、実に着眼が素晴らしい。
内にスマホ以外では孤独な今時の若者を表しています。地句と並んで
夜学生への応援歌ですね。

彌生選
夜学の灯路傍の石を慈しむ      (茘子)
通りかかった道に夜学の灯りがもれて路傍の石を照らしている。
夜学生と路傍の石を同じように慈しむ優しく深い想いを感じました。

茘子選
ドヤ街を金閣に染めて秋の雲    (下戸)
金閣の表現が大胆!一瞬で情景が浮かびます。

紅螺選
夜学出を自慢に生きた叔父逝きぬ  (矢太) 
夜学で学んで 立身出世の人生を終えられた男性の矜持が偲ばれます

華松選
羽織もの一枚増えて楽日かな    (丁子)
僅かニ週間で真夏から秋になる気温差を羽織もので表現されました。
感服しました。

なつめ選
酒持ちておっとり刀の夜学かな   (尚哉)
仕事の後の一杯は格別です。ついつい飲み過ぎたのでしょう。
遅刻しながらも机に向かう心構えは立派です。
周りはたまったものではありませんが…。

一遅選
分断の壁の上にも鰯雲      (紅螺)
世界情勢も社会も、さまざまな分断の時代。
それでも四季は訪れる。憂いの名句です。

尚哉選
羽織もの一枚増えて楽日かな    (丁子)
・・・・相撲にしろ芝居にしろ、興行のあいだにも、確実に季節はすすみますね。
ほんとうにそうだな、と肯かせる秀句だと思います。

兎子選
透き通る寂寥(さびしみ)は不意鰯雲  (虚視)
寂寥をさびしみと読むことで、寂しさの深みが増すように感じます。
空高く流れる鰯雲が、その寂寥を優しく見守っている。

玲滴選
透き通る寂寥(さびしみ)は不意鰯雲  (虚視) 
若いころ、秋になると、わけもなく寂しかった。暮らしに追われ夢中で生きた間にいつかわすれてしまっていたこの感覚をとりもどした気持ちになりました。

高久麻里選
すれちがう皆無口なり夜学生     (なつめ)
全日制と比べて、夜学の人間関係はおそらくドライなものだろう。
クラスメイトの素性を聞くこともなければ、聞かれることもない。
そんなよそよそしい距離感を、うまく捉えている句だと思った。

英愛選
分断の壁の上にも鰯雲      (紅螺) 
「分断の壁の上にも鰯雲」は、人間社会の対立と自然の普遍性を対比させた秀逸な一句です。社会問題を示唆しつつ、その上に広がる鰯雲の描写が、問題の矮小さと自然の大きさを感じさせます。壁を超えて空を共有する人類の姿を想起させ、深い余韻を残します。

蕃茄選
幾万の夜学の灯あり大東京      (一遅)
兼題の「夜学」を夜学生と見るか、夜の勉強と見るかで迷った自分の小ささを恥じ入りました。
子どものころに見た、煌々と光る夜間中学の窓が思い出されます。

すかんぽ選
羽織もの一枚増えて楽日かな     (丁子)
千秋楽までの15日間、その間の季節の移ろいをさりげなく詠むことにより
数々の熱戦があったことを見事に想起させてくれています。

丁子線
鰯雲 ロス ガザ ヒロシマ うちの空 (鬼禿)
遥かな気持ちになりました。なんとスケールの大きい。秋の空にぴったりです。「ロス」はドジャースですよね?打球音が聞こえてきました。自分でつくりたかった句です。

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【今月の天地人】】

【天】丁子さん 42点
【地】紅螺さん 41点
【人】すかんぽさん 35点

【十月の高得点句】

【天句】分断の壁の上にも鰯雲(紅螺)31点
【地句】羽織もの一枚増えて楽日かな(丁子)29点
【人句】ひび割れて千秋楽の土俵かな(すかんぽ) 22点

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【幹事よりひと言】

丁子さん、初参加で総合天、おめでとうございます。
地は紅螺さん、人にはすかんぽさんが入りました。
今回は、味わい深い句がたくさん投句され、
盛り上がり(私ひとり興奮していたのですが)、
点が割れました。とりわけ千秋楽の季語で詠まれた
句には、うならされっぱなしでした。
皆さま選句一覧をじっくりとお楽しみください。
今回も、円滑なご協力ありがとうございました。下戸

*丁子さんの拝命は、当初「丁字」で連絡がありましたが、
ご本人の希望により「丁子」に改められました。
以後、丁子さんでよろしくお願いします。

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №194 [ことだま五七五]

     読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆10月2日、9日放送

           作家・コピーライター  水野タケシ 


川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、 
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、 
10月2日の放送です。
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句会の季節が始まります!!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
https://fm839.com/program/p00000281

放送の音源・・・https://youtu.be/k74jE4W_PUM

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「世の中に鰻が有るは知っている」(桐山榮壽さん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は186の投句がありました。ありがとうございます!
・クラス会ハゲ爺さんを君で呼ぶ(東孝案)
・見守って欲しいはきっとほっといて(水谷裕子)
・哀しみを軸に地球儀回りだす(野村齋藤)
・あれこれと聞かなくていいよセルフレジ(名人・遊子)
・秋風を感じた今日に付箋つけ(柳王・恋するサボテンちゃん)
・山ガール言われて私若返る(なつ)
・石破(いしやぶ)る意思を示して変革を(ヴィノクロ)
・ヒリヒリ後シャンパンシャワーの夢叶え(ココナッツ)
・ポイ捨てはゴミまでにして猫はダメ(大柳王・平谷妙子)
・枯れた脳水をやっても花咲かず(ぱせり)
・優勝で扱い小さな巨人です(名人・居酒屋たつみ)
・評判の医者で2時間待たされる(大名人・やんちゃん)
・カツカレー食べたつもりが負けカレー(柳王・東海島田宿)
・デパートで鏡にうつる我なげく(ゆかいな仲間)
・ちょっとだけ触ってみたい秋の川(名人・バレリア)
・モノマネをされてるうちは売れている(新新大名人・おむすび)
・空を飛ぶアンパンマンに時代(とき)の風(シゲサトシ)
・川柳を詠もう人生変えるなら(名人・大和三山)
・天使の句見て反省をさせられる(ナンパも大名人・ soji)
・神様は居ないのですか能登地方(大名人・高橋永喜)
・トラブルが続けど進むデジタル化(刑事コロンダ)
・冷蔵庫でひっそり生きていたアサリ(柳王・ぼうちゃん)
・放牧されてるようなうろこ雲(柳王・アンリ)

☆タケシのヒント! 
「アンリさん、10回目の秀逸で大柳王昇進です。おめでとうございます。『放牧』が良いですね。命あるような雲の群れが目に見えるよう。秋らしい、爽やかさに満ちた1句です。」

・あったよね髪と青春アンタにも(雄之丞)
・ポテコさんの笑顔に会えた田名講座(大柳亭王・すみれ)
・セルフレジ機種が違って脳トレに(大柳王・里山わらび)
・タキシード着て将軍が賞もらう(秀クリーム)
・もういくつ寝ると小田急会と数え(名人・しゃま)
・年金者創意工夫で食いつなぐ(じゅんちゃん)
・ 一年の早さ染み染み一周忌(柳王・はる)
・一段と口曲がったネ麻生さん(名人・のりりん)
・楽しみは待った分だけ燃え尽きる(大柳王・けんけん)
・米がある新米だとは言ってない(大柳王・入り江わに)
・エアコンからストーブまではあっちゅー間(柳王・咲弥アン子)
・写真拒否するくらいなら受けるなよ(柳王・はる)
・どこまでもヒールが似合う麻生太郎(柳王・フーマー)

◎今週の一句・放牧をされてるようなうろこ雲(柳王・アンリ)
◯二席・ 一年の早さ染み染み一周忌(柳王・はる)
◯三席・あれこれと聞かなくていいよセルフレジ(名人・遊子)

【お知らせ】
こどもタウンニュース相模原版、9月30日号が発行され、
 恒例の第6回さがみっ子川柳入選20句が発表されました!!
今回のお題は「私の夢」。相模原市の小学生70人から、84句の秀作川柳が集まりました!!
今回の秀逸は、中央区にある向陽小学校学校の5年生、山田結唯(ゆい)さんの
「将来があたりまえにくる世界がいい」。
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【編集後記】
新総裁が誕生して、10月中の選挙がうわさされます。
が、大地震の後に大水害の能登は選挙などできる状態なのでしょうか。
しか総裁候補の皆さんで被災地に行かれていたような気もするのですが……。
相変わらず自分たちの勝ち負けしか考えていない政治家にあきれ果てています。(水野タケシ拝)

〇10月9日の放送
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秋雨前線停滞中。。。。


先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
あさひろさんのボツのツボ
「あれば買う電車の揺れが付いた椅子」(雄之丞さん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は183の投句がありました。ありがとうございます!
・スランプも味方につける秋夜長(矢部暁美)
・エンディングノートダメ出しする娘(東孝案)
・能登支援また選挙で遅れ出し(一刀両断)
・超刺激ワハハ本舗は笑うツボ(柳王・ポテコ)
・残り香に彼女を想うワンルーム(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・この時期に応援できる幸せよ(名人・パリっ子)
・忘れてた夢を探しに旅に出る(なつ)
・朝起きて夫が言ったアンタ誰 (ぱせり)
・終わっても十数えるの漏れ防止(名人・遊子)
・朝散歩一緒に歩いた老犬死す(初投稿・渡辺章良)
・空と海丸く描かれた水平線(大名人・じゅんじゅん)
・気遣いの幹事は酔っていられない(柳王・東海島田宿)
・誰だって叩けばホコリ二つ三つ(シゲサトシ)
・目をこすり何度も見ても値上げです(柳王・恋するサボテンちゃん)
・孫が聞くジイジがバアバに惚れたわけ(大名人・やんちゃん)
・美女多く句に身が入らぬ小田急会(雄之丞)
・「ついて来い」今じゃスーパーついて行く(大柳王・里山わらび)
・半袖と長袖迷う嫌な秋(大柳王・アンリ)
・とうしゅせん野球じゃないよ選挙だよ(初投稿・大塚敦也)
・値上げでもハガキへ一句生きる欲(大柳王・すみれ)
・相模原駅にいる人待つオダサガ(柳王・ぼうちゃん)

タケシのヒント! 
「毎回ハプニングがある小田急沿線句会ですが、今回のそれはこれでした。ラジ川リスナーの方で小田急沿線句会に興味がある方は、ぜひぜひお気軽にご参加ください。この句の意味が実感できますよ。」

・値上げしたハガキ紙まで薄くなり(柳王・ワイン鍋)
・心配が募るお米の高止まり(とんからりん)
・物価高松茸高く感じない(名人・まご命)
・君のこと好きな自分を好きになり(大柳王・平谷妙子)
・くやしいが釣りは要らんと切手貼る(柳王・せきぼー)
・ミシュランに負けぬかおりのナポリタン(名人・しゃま)
・行事済むまでは体調保ちたい(柳王・はる)
・さつまいも茎のおいしい季節です(大柳王・ユリコ)
・解散がボロ出る前は笑わせる(全裸名人川柳家・そうそう)
・きっかけはいつも少しの勇気から(新大名人・おむすび)
・雄之丞さんの周りは美女だらけ(ナンパも大名人・soji)
・タケシ師匠もっとモノマネ練習を(名人・のりりん)
・ナンパとは違う顔知るsojiさん(大柳王・けんけん)
・もういくつ寝ると4月の小田急会(柳王・咲弥アン子)
・初句会よっしゃと拳つきあげた(楠亀えり香)
  (添削例)初句会よっしゃと拳つきあげる

◎今週の一句・相模原駅にいる人待つオダサガ(柳王・ぼうちゃん)
◯二席・きっかけはいつも少しの勇気から(新大名人・おむすび)
◯三席・値上げでもハガキへ1句生きる欲(大柳王・すみれ)

【お知らせ】
金曜日は西新宿で、そして昨日はここ相模原で
川柳講座の体験講座が立て続けにありました。
西新宿と相模原の体験講座にご参加の皆さん、大変に世話になりました!!
さて、西新宿も相模原もこれから本格的に講座がスタートします!
西新宿は11月1日金曜日11時から、相模原は10月22日火曜日10時30分からスタート!
笑いの絶えない楽しい句会を通して、川柳を学び合いたい、という方、いつからでも受講できます。お気軽にご参加ください。
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【編集後記】
街を歩いていると半ソデ短パンという方をまだ見かけます。
雨の日はまだいいのですが陽が差すと本当に暑い。
いつまでこの調子なのでしょうか。
あとひと月もすると冬になってしまうと思うのですが。(水野タケシ拝)
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 水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身
著書に「水野タケシ三〇〇選」(毎日新聞東京センター)、
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新社)、
「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」(神野紗希さんとの共著、池田書店)。

ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」 http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №193 [ことだま五七五]

       読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆9月18日、25日放送

          川柳家・コピーライター  水野タケシ 

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、 
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、 
9月18日の放送です。
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川柳講座&句会の季節です!!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
https://fm839.com/program/p00000281
放送の音源・・・https://youtu.be/Wrvn_H7JULo

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「わたし今何歳だっけとSiriに聞く」(マルコ大名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週はの187投句がありました。ありがとうございます!
・アピールで総裁候補視察する(東孝案)
・まだいるの?夏と姑ここ好きと(柳王・恋するサボテンちゃん)
・ニワトリも夏バテをして卵減り(初投稿・一刀両断)
・無防備なノースリーブがめっちゃ好き(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・どっちいい?6℃猛暑日秋口の(名人・パリっ子)
・幸せだ人の幸せ願う時(大柳王・平谷五七五)
・風邪ひいた夏楽しんだ証だね(楠亀えり香)
・近眼の娘(こ)に見つめられ勘違い(名人・遊子)
・政治家に箔がつくのかハーバード(柳王・東海島田宿)
・恋バナが好きで婆ちゃん卒寿超え(大名人・やんちゃん)
・自民党変わりますって表紙がね(柳王・荻笑)
・ 9粒のドングリコロコロどこへいく (シゲサトシ)

☆タケシのヒント! 
「『9粒』、『ドングリの背比べ』、『ドングリコロコロ』と、イメージのふくらむ言葉を多用した「かさね」という短詩系の技法です。ドングリたちは、私たちはどこに連れて行くのでしょうか。」

・面白いのりりんさんの言うマンガ(柳王・はる)
・駅で待つお月をおんぶして帰る(柳王・せきぼー)
・ファンブック自分2句に蛍光ペン(大名人・高橋永喜)
・月を観て跳ねるうさぎも暑いはず(名人・居酒屋たつみ)
・逆ナンパかおるに来てとえり香ちゃん(ナンパも大名人・soji)
・ご時勢で鮭のハラスのメニュー消し(雄之丞)
・この人があの人と知るファンブック(大柳王・里山わらび)
・総裁選国会よりも討論し(柳王・ワイン鍋)
・ラジ川が先祖なんだぞボツのツボ(名人・大和三山)
・これからはスマホは妻とペアルック(柳王・アンリ)
・ご立派な皆さん今まで何してた(大名人・マルコ)
・虫の音が季節外れに思えます(名人・おむすび)
・米不足ご馳走と知る塩むすび(大名人・不美子)
・九人も総理になる気でいる大人(大柳王・入り江わに)
・小田急会なるほど美人ファンブック(大名人・くろぽん)
・世の中の動き速くて目がまわる(ゆかいな仲間)
・効能は夏バテとある「ボツのツボ」(大名人・じゅんじゅん)
・天使さん真似ていい恋したい秋(名人・しゃま)
・この世では君も私も主人公(大柳王・けんけん)
・お相撲サン立派なオッパイ羨まし(名人・のりりん)
・ファンブック次は新聞デビュー待つ(柳王・咲弥アン子)
・実るほどコウベを上げてどうすんの? (大柳王・ユリコ)
・要らないが俺にも胸の谷間ある(全裸名人川柳家・そうそう)
・多機能に使いこなせと叱られる(大柳王・すみれ)

◎今週の一句・ 9粒のドングリコロコロどこへいく(シゲサトシ)
◯二席・恋バナが好きで婆ちゃん卒寿超え(大名人・やんちゃん)
◯三席・まだいるの?夏と姑ここ好きと(柳王・恋するサボテンちゃん)

【お知らせ】
あさって20日(金)は田名公民館で川柳講座を行いますが、
それとは別に相模原で川柳講座を行うことになりました!!
しかも単発ではなくレギュラーの川柳講座です!!
相模原カルチャ-センター駅ビル店で始まる講座名は「やさしい!楽しい!はじめての川柳句会」!!
場所は、JR相模原駅を降りてすぐの駅ビル「イッツ」の5階。雨の日も濡れずにお越しいただけます!!
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さて、初回10月22日(火)の前に無料体験講座があります。
こちらは10月8日(火)の10時半から11時半前。

【編集後記】
「夏の甲子園が終わると一年は早いよ」と若いころに言われたのですが、
この齢になるとその言葉が身にしみますね。
まだ9月半ばというのに、そろそろ年末特番のことなども考え始めたりして。
そのころには、この残暑が懐かしくなっているのかな??(水野タケシ拝)

〇9月25日の放送
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田名の皆さん、お世話になりました!!

放送の音源・・・https://youtu.be/YPiOTDEXaZE

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
あさひろさんのボツのツボ
「不自由やめんどくさいがわりと好き」(ぱせりさん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は201の投句がありました。ありがとうございます!
・物価高ハガキ切手も輪をかけて(一刀両断)
・祭日と気づかずバスを待ちぼうけ(とんからりん)
・この色の家具が欲しいと指すキノコ(初投稿・野村齋藤)
・ボツ狙い水曜午後からひと捻り(名人・居酒屋たつみ)
・孝行をさせてしたいよ逝かないで(矢部暁美)
・諦めて寝る前つぶやく「明日やろう」(初投稿・くーりっしゅ)
・骨盤に力を入れて起きる朝(ヴィノクロ)
・気まぐれが許されるのはシェフと猫(なつ)
・孫の日に本気の喧嘩孫とする(初投稿・鈴木則子)
・サプリメント痛い所をついてくる(名人・遊子)
・大谷にびっくりしなくなりました(名人・おむすび)
☆タケシのヒント! 

「おむすびさん、これで秀逸5回目、大名人に昇進です。おめでとうございます。来週の今頃は、本当に60- 60にチャレンジしてるかもしれませんね。」

・ベンツ買う夫は派手なパンツはく(ぱせり)
・セクシーかセクシー以外の2択です(シゲサトシ)
・大谷も俺もフィフティ通過点(柳王・せきぼー)
・夫の耳掃除していた頃もある(柳王・ぼうちゃん)
・初参加胸が高なる美人会(雄之丞)
・甘いなあバラ一本で仲直り(大名人・美ら小雪)
・止まること多くなったねJR (大柳王・平谷妙子)
・大関がやっと勝ち越す千秋楽(柳王・アンリ)
・ホームラン眺める僕もリハビリ中(柳王・恋するサボテンちゃん)
・水曜は60- 60かもしれぬ(柳王・ワイン鍋)
・小さな恋見つけないかとナンパする(ナンパも大名人・soji)
・票もたず9個のガチャを見てるだけ(大柳王・里山わらび)
・みな値上げ値下げしているよな年金(大名人・じゅんじゅん)
・やられた〜「暑さ落ち着きます」の詐欺(名人・大和三山)
・ラジ川に楽しみ増えて田名の人(大柳王・けんけん)
・行きたいなタケシ師匠の基礎講座(名人・しゃま)
・ラインの字打つの遅くてつい電話(ゆかいな仲間)
・ほめられて伸びます私鼻の下(名人・わこりん)
・ふさふさの髪が自慢の母米寿(名人・のりりん)
・火曜朝ラジオ川柳思い出す。(大柳王・入り江わに)
・ポイントの分も一緒に払わされ(離らっくす)
・イタリアの柳友(とも)のブログに私の句(柳王・咲弥アン子)
・お彼岸にパンを供える米不足(大柳王・ユリコ)
・夕立で洗濯全部やり直し(全裸名人川柳家・そうそう)
・頑張っている人に笑む今日の月(大柳王・すみれ)

◎今週の一句大谷にびっくりしなくなりました(名人・おむすび)
◯二席・セクシーかセクシー以外の2択です(シゲサトシ)
◯三席・気まぐれが許されるのはシェフと猫(なつ)

【編集後記】
「暑さ寒さも彼岸まで」とは実によく言ったもので、
長すぎた夏もようやく終わりが見えてきました。
エアコンをつけずに過ごせるようになって、
本当にほっとしています。(水野タケシ拝)
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 水野タケシ(みずの・たけし)
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1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身
著書に「水野タケシ三〇〇選」(毎日新聞東京センター)、
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新社)、
「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」(神野紗希さんとの共著、池田書店)。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」 http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 


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こふみ会へGO七GO №135 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №135
「秋涼」「秋の田」「秋蝶」「苦瓜」 

                       俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和6年9月の句会≫の案内状が送られました。

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こふみ句会の皆さま
今月の幹事のすかんぽと蕃茄です。

大変お待たせいたしました。
秋風とともに9月のご案内……と言いたいところですが、
猛がつく残暑の中、句会のご案内をさせていただきます。

【兼題】(各兼題一句、計4句投句してください)
●新涼・涼新た・秋涼し
●秋の田・稔り田・稲田
●秋蝶・秋の蝶
●茘枝(れいし)・苦瓜・ゴーヤー

【スケジュール】
9月19日(木)24:00投句締切(すかんぽと蕃茄に送付お願いします)
9月24日(火)24:00選句締切(すかんぽと蕃茄に送付お願いします)

【トピック】
今月から新しいお仲間が参加されます。
サン・アドの若きコピーライターさんです。
以下、ご本人からのごあいさつです。

はじめまして、髙久(たかひさ)麻里と申します。
大友さんからお誘いをいただき、9月よりこふみ会に参加させていただきます。
同僚のコピーライターから佐藤文香さんの『俳句を遊べ!』をおすすめされ、
「面白そう!」と思ったことがきっかけで俳句をはじめました。
月にいくつかの句会に参加しつつ、8年ほど俳句を続けています。
今までずっと無所属でしたが、最近は結社にも興味が出てきました。
どうぞよろしくお願いいたします。

麻里さんの若々しい感性に、バージョンアップした英愛さんも加わり、
一段とにぎやかな9月の句会になりそうです。
皆さま、負けてはいられませんぞ!ご健吟を。

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案内に応じて以下の句があつまりました。18名71句。

【新涼】
01 新涼の銀座知人の版画展(一遅)
02 葉書書くインクの青や秋涼し(虚視)               
03 新涼や夕べ拾いし仔犬の目(鬼禿)
04 涼新た大地にしみる雨の朝(彌生)
05 新涼を嗅ぎとる今朝の遊歩道(玲滴)
06 涼新た半袖のままかはおろうか(兎子)
07 秋涼し葉擦れの音の乾きたる(なつめ)
08 新涼や血液検査の針痛し(矢太)
09 秋涼し妻の残り香ディオリッシモ(紅螺)
10 新涼と書いて貼れども涼は来ず(尚哉)
11 聞きに寄る水琴窟や涼新た(八傘)
12 新涼やサイフォンの音なつかしく(下戸)
13 新涼のグラスにそそぐ水の音(すかんぽ)
14 皮膚一枚脱ひだる心地涼新た(華松)
15 昼下がり忘れ帽子や秋涼し(蕃茄)
16 麻服の脱ぎ捨てられて秋涼し(茘子)
18 新涼や指先迷う言の葉に(英愛)

【秋の田】
19 秋の田や電気自動車音もなし(英愛)
20 秋の田にふんばつてゐる長毛種(高久麻里)
21 稔り田と云へども色のまちまちに(すかんぽ)
22 秋の田や刈る鎌の手も早まりて(蕃茄)
23 頸椎が折れんばかりの稲田かな(華松)
24 人も鳥も笑い弾ける稔りの田(茘子)
25 コンバイン小豆に見える稲田かな(下戸)
26 垂れるさま絵の具重ねた稲田の絵(八傘)
27 稔る田をカメラ片手に進み行き(尚哉)
28 昏れてゆく稲田の風に笛太鼓(紅螺)
29 稲田に立つ案山子は聞くや神の声(矢太)
30 辻風にあおりあおられ稲田かな(なつめ)
31 からっぽのタナで待ちます稲田のギフト(兎子)
32 風走り棚田あざやかに色づきぬ(玲滴)
33 稔り田やまこと瑞穂の国なりき(彌生)
34 秋の田や日本武尊と黒い富士(鬼禿)
35 秋の田の一点の俺コンバイン(虚視)
36 秋の田や金髪が半分もう坊主(一遅)

秋蝶】
37 ひと夏の恋も終わりか秋の蝶(なつめ)
38 死にもせずただ生きており秋の蝶(鬼禿)
39 拉致家族には仄暗し秋の蝶(八傘)
40 同調圧振り捨て生きろ秋の蝶(尚哉)
41 秋蝶よ逃げよ列車の迫り来る(すかんぽ)
42 日の暮れになお生きいそぐか秋の蝶(玲滴)
43 浮かばない水辺を秋の蝶まはる(高久麻里)
44 苔の上むくろとなりて秋の蝶(虚視)
45 低木をそっと飛び越え秋の蝶(華松)
46 秋蝶や手紙となりて誰の手に(英愛)
47 秋蝶の休み休みゆく二頭連れ(一遅)
48 かの戦パンデミックも知らず秋蝶(彌生)
49 来世にも添い翔べ秋の蝶二つ(蕃茄)
50 秋の蝶追うて辿れば父の墓(茘子)
51 秋の蝶浅き夢見じ酔ひもせず(矢太)
52 歌舞伎町だまらせて飛ぶ秋の蝶(下戸)
53 屋上のはしで会いましょ秋の蝶(兎子)
54 風のまま伊良湖岬の秋の蝶(紅螺)

【苦瓜】
55 齢重ねゴーヤの苦味滋味と知る(玲滴)
56 年長けて苦瓜苦いほどうまい(紅螺)
57 親友は苦瓜ほどに嫌なやつ(下戸)
58 苦瓜の一つ残りて夏惜しむ(茘子)
59 苦瓜や思い出したくなきことばかり(矢太)
60 穫り忘れ苦瓜真っ黄 熟しに熟す(兎子)
61 ゴーヤ切る隣の声に手を休め(英愛)
62 苦瓜や今年も手出しできなくて(華松)
63 赤青黄信号機のごとゴーヤ熟れ(蕃茄)
64 苦瓜のワタをスーと匙でとる(一遅)
65 本音とは斯くなるものよ朽ち茘枝(鬼禿)
66 豆腐の角とれてゴーヤーチャンプルー(高久麻里)
67 熟れ熟れて苦瓜種より血を流す(虚視)
68 ゴーヤーの苦し旨しと笑みにけり(すかんぽ)
69 少し泣いて苦瓜ほじる爪痛し(尚哉)
70 室外機にもよく耐えしゴーヤ獲る(八傘)
71 苦瓜を割れば名残りの夏の香や(なつめ)
72  ゴーヤおそろし熟れて真っ赤な種を吐く(彌生)

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【天句鑑賞】  ※順不同

矢太選
秋蝶よ逃げよ列車の迫り来る     (すかんぽ)
景が鮮やかに浮かびつつ、心象風景を見事に成している。俳句の真骨頂である。

八傘選
秋蝶よ逃げよ列車の迫り来る     (すかんぽ)
決まったレールの上を巨大な決まりらしきものがくる、
はい、逃げてはみましょう。
力乏しき秋蝶には空なる作業とは思いますが、
それがレールの上にいる者の定め。へっ。

下戸選
葉書書くインクの青や秋涼し     (虚視)
「インクの青」と「秋涼し」の言葉のつながりが美しい。
気持ちのいい涼感が伝わってきました。

鬼禿選
拉致家族には仄暗し秋の蝶     (八傘)
泥水と馬鹿議員と虐殺戦闘の時代に 唯一の賢句。
ただ「お先真っ暗」を「仄暗し」と・・か。

弥生選
秋涼し妻の残り香ディオリッシモ   (紅螺)
一読 ディオリッシモの香りが広がりました。
甘過ぎず濃厚すぎず、爽やかな鈴蘭の香りは初秋にピッタリ。

茘子選
葉書書くインクの青や秋涼し    (虚視)
日常を優しい目で見つめている。
美しい文字で書かれたハガキが眼に浮かぶ、そんな素敵な句です。

紅螺選
低木をそっと飛び越え秋の蝶    (華松) 
夏を謳歌した蝶は静かに季節の終わりを
迎えようとしている優雅に、粛々と…

華松選
秋蝶の休み休みゆく二頭連れ    (一遅)
人も蝶も炎暑にくたびれ果てました。
休み休みゆくとの表現に、とても惹かれました。

なつめ選
新涼や夕べ拾いし仔犬の目      (鬼禿)
少し肌寒くなったと感じる秋風と、
懇願するかのような仔犬の瞳に物悲しさが重なります。
思わず愛犬を抱きしめたくなりました。

一遅選
稔り田やまこと瑞穂の国なりき    (弥生)
てらいの無い、明快で端正な立場の句。心地よさを感じました。

尚哉選
秋蝶や手紙となりて誰の手に     (英愛)
ひたすら綺麗な句です。死と転生のドラマ。
ギリシャ神話をほうふつとさせますね。

兎子選
苦瓜や思い出したくなきことばかり  (矢太)
「苦瓜」という言葉から、スッと素直に感じ取られる気分を
表現していると思いました。てらいなく、かまえなく。

玲滴選
葉書書くインクの青や秋涼し     (虚視) 
便りをするのは季節をとわないのに、一瞬インクの色に秋を感じた
遠い日の記憶がよみがえりました。
あのころはボールペンではなく万年筆だった・・・。

高久麻里選
秋涼し葉擦れの音の乾きたる     (なつめ)
夏から秋へと季節が移り変わったことを、音で知覚させる描きぶりが
巧みだと思いました。涼しさを感じる風と、
からっと晴れた天気に秋らしさを感じます。

英愛選
浮かばない水辺を秋の蝶まはる    (高久麻里) 
秋の蝶が水辺を舞う様子を、「浮かばない」という
意外性のある表現で描いた秀逸な一句。
季語の効果的な使用と独創的な視点が、
読者の想像力を刺激し、深い余韻を残します。
水面に映らない蝶の姿が、秋の儚さを象徴的に表現しています。

蕃茄選
本音とは斯くなるものよ朽ち茘枝   (鬼禿)
真っ赤な種を「本音」と詠んだ表現力に恐れ入りました。
あの鮮やかな赤には本音が詰まっていたんですね。

すかんぽ選
親友は苦瓜ほどに嫌なやつ      (下戸)
「親友」と言いつつ「嫌なやつ」と言い切る俳諧味。
しかも「ほど」として苦瓜の立ち位置を絶妙に表している。

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【今月の天地人】

【総合天】虚視・すかんぽ37点
【総合人】下戸32点

【天句】葉書書くインクの青や秋涼し(虚視)   23点
【地句】親友は苦瓜ほどに嫌なやつ (下戸)           19点
【地句】秋蝶よ逃げよ列車の迫り来る (すかんぽ)  19点
【客句】秋蝶の休み休みゆく二頭連れ (一遅)   15点


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【幹事よりひと言】

選句を集計している間に、待ちに待った秋が到来し、
秋を感じながら皆さまの句を鑑賞する楽しみを得られました。
高久さん、初参加で総合天・天句獲得おめでとうございます。
虚視さん・すかんぽさんと「37-37-37」と並んだのを見たときは
大谷翔平の特大ホームランのような衝撃でした。
総合天と天句の「50−50」も狙えるのではないでしょうか。(蕃茄)

いやはや、びっくりです。総合天が3人並んでしまいました。
高久さん、総合天おめでとうございます。前評判通りの実力を発揮されました。
今回は天句をはじめ選がかなり割れ、楽しい点盛りになりました。
みなさま、円滑なご協力ありがとうございました。(すかんぽ)


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №192 [ことだま五七五]

      読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆9月4日、11日放送 

         川柳家・コピーライター  水野タケシ


川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、 
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、 
9月4日の放送です。
192-1.jpg
少しずつ秋の気配が。。。

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
https://fm839.com/program/p00000281
放送の音源・・・https://youtu.be/yF7yecn_gTc

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「退職し我が家も金曜カレーの日」(とんからりんさん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は178の投句がありました。ありがとうございます!
 ・看病も介護も忍の一文字で(矢部暁美)
・お見合いに免許写真は向いてない(東孝案)
・もう水曜日あっという間にラジ川日(ゆかいな仲間)
・悪口が得意な方が大統領(ヴィノクロ)
・信じない神も夫も占いも(大名人・美ら小雪)
・行きつけのお店コロナで消えている(とんからりん)
・少しだけ進展天使がんばった(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・笑っちゃうお粥も並ぶ米の棚(名人・遊子)
・フォーク刺し食べたいような満月です(柳王・恋するサボテンちゃん)
・大雨に弱いBSと新幹線(柳王・東海島田宿)
・人は皆雨雲レーダー検索中(シゲサトシ)
・子の笑い声「騒音」じゃなく「宝」(名人・大和三山)
・絵日記をまとめて書いた罪悪感(柳王・ぼうちゃん)
・皆勤賞ムリをしたんだねと言われた(柳王・せきぼー)
・山車はある担ぎ手探し四苦八苦(じゅんちゃん)
・自慢げに夫をけなす熟女会(大名人・やんちゃん)

☆タケシのヒント! 
「賑やかな熟女会の様子が目に浮かぶようです。私もきっと妻にけなされているんだろうなぁ(苦笑)。」

・種類増え単にブドウは通用ぜず(雄之丞)
・コロナ明けスーパー行けば米が無い(柳王・アンリ)
・「きれいだね」寡黙な夫の先に月(大柳王・すみれ)
・散歩道ひと夏過ぎて空き店舗(ココナッツ)
・日本がよほど気に入ったか台風(柳王・ワイン鍋)
・食欲の秋を邪魔する米騒動(名人・しゃま)
・美女句会資格はあるが遠すぎる(大名人・くろぽん)
・シトシトと静かな雨よ今いずこ(大名人・じゅんじゅん)
・最初から格差なのかなベビーカー(名人・居酒屋たつみ)
・宴は続くパラリンピック(名人・パリっ子)
・日本中ひとつの雲に覆われる(柳王・はる)
・だったらば私行かなきゃ小田急会(大名人・不美子)
・この歳でLINE漫画にハマっちゃい(名人・のりりん)
・心配だ地球に優しいお嫁さん(柳王・咲弥アン子)
・美女ぞろい小田急会は夢の会(ナンパも大名人・soji)
・笹食べて高血圧になるなんて(大柳王・ユリコ)
・調子悪休まずご飯作らされ(柳王・ポテコ)
・歳言うとウソーと言われるそんな歳(大柳王・けんけん)
・妊婦さん見ると応援したくなり(全裸名人川柳家・そうそう)
・届いたぞ川柳プログラム開始(楠亀えり香)

◎今週の一句・自慢げに夫をけなす熟女会(大名人・やんちゃん)
◯二席・フォーク刺し食べたいような満月です(柳王・恋するサボテンちゃん)
◯三席「きれいだね」寡黙な夫の先に月(大柳王・すみれ)

【お知らせ】
不肖・水野タケシ、この秋、相模原市の田名公民館で川柳講座を行います!!
ただいま、電話にて申込受付中!!
参加費、なんと、無料。ご興味ある方はお気軽にご参加くださいね!!
講座は①9月20日(金)と②11月8日(金)の2回開催。
いずれも午後2時から4時まで。
相模原市内在住の成人を対象に30人限定。
①では川柳の楽しさを、②では自作の句を出し合い評価しあう「句会」の楽しさを
体感いただきます。
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【編集後記】
田名公民館での川柳講座もそうですが、
9月10月と川柳のイベントが目白押しです。
この9月10月が台風のシーズン。
何事もなくイベントが開催できることを祈っています。(水野タケシ拝)

〇9月11日の放送です
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ファンブック124号とともに!!

放送の音源・・・https://youtu.be/zKL_QYyCSsI

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「たまに居る句作り下手な句会好き」(じゅんじゅん大名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は156の投句がありました。ありがとうございます!
・老いてから妻が仏に見えてきた(柳王・春爺)
・マスコミを味方につける者の勝ち(なつ)
・投票率高い国ほど怖いような(名人・遊子)
・暑かった何とかもった水・電気(刑事コロンダ)
・雨上がりボディーラインに似たヘチマ(水谷裕子)
・ありますか美男が揃う川柳会(雄之丞)
・いつの間にお世辞も上手くなる夫(大名人・やんちゃん)
・初ボレー決めた娘のあの笑顔(大名人・美ら小雪)
・夏痩せの夫の体重越えました(初投稿・ぱせり)
・40にも45にも麻痺50だね(ココナッツ)
・日替わりで総裁候補と昼定食(名人・居酒屋たつみ)
・突然に蜂と遭遇アタフタタ(ゆかいなな仲間)
・車イス壊れないかと金トライ(柳王・東海島田宿)
・オオタニと政局ひりひりする9月(シゲサトシ)
・安心の味と居心地町中華(初投稿・てけさん)
・ラジ川のボツが仲畑流に載る(大名人・高橋永喜)
・石灰が走りて香る運動会(ヴィノクロ)
・暑いけど夜には秋の虫の声(柳王・はる)
・ 一票より気になる価格米一俵(名人・まご命)
・参加する事に意義ある総裁選(柳王・アンリ)
・あの記事がついに載ったかファンブック(名人・大和三山)
・戦場にポリオワクチン飲む笑顔(柳王・ぼうちゃん)
・あー今日も恙無き日よ五時の鐘(大柳王・すみれ)
・爺婆もアンパンマンにゃ勝てません(大柳王・里山わらび)
・没のツボ聞いて句帳にバツつける(大柳王・入り江わに)
・Zoomだけもったいないなファンデーション(TUNA M I)
・総裁にならなくたってやってくれ(柳王・ワイン鍋)
・同窓会モテた男は出て来ない(大柳王・平谷五七五)

☆タケシのヒント! 
「同窓会は川柳になりやすい句材ですが、これは面白い視点ですね。ズバッと見事に言い切りました。説得力があります。」

・パラリンの選手はみんなOnly One(名人・パリっ子)
・不美子さんをナンパしました小江戸会(名人・しゃま)
・「逢いたい」の4文字嬉し待ってます(大柳王・けんけん)
・無農薬理想に終わりキュウリ喰う(大名人・くろぽん)
・元気出る小田急会が楽しみで(柳王・咲弥アン子)
・日焼け止め切れてないかとナンパする(ナンパも大名人・soji)
・アナ泣かせパリパラリンよアリガトウ(全裸名人川柳家・そうそう)
・ちょっとだけ血圧上がる水曜日(名人・のりりん)

◎今週の一句・同窓会モテた男は出て来ない(大柳王・平谷妙子)
◯二席・日替わりで総裁候補と昼定食(名人・居酒屋たつみ)
◯三席・ 一票より気になる価格米1俵(名人・まご命)

【お知らせ】
4月から編集作業を行ってきた毎日新聞朝の顔「仲畑流万能川柳」、
その交流誌「仲畑流万能川柳ファンブック」124号(9月号)、現在配本中です!!/
さて、今号の目玉は、なんといっても、もちろん、ヒットメーカー対談!!
一応、仲畑さんがホストの「対談」はこれが最後になるということで、
これは、もう、大注目です!!31年間の集大成をぜひご覧ください!!
そして、5年ぶりにリアルで行われた強運者の集いのリポート!!
やっぱり、リアルで集うのはいいですねえ!!写真も素晴らしいですよ!!

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【編集後記】
朝晩は涼しい風が吹くようになりましたが、
日中はまだまだ暑いですね。夏が好き(だった)私も、
いい加減、つらくなってきました。日中も早く涼しくなってほしいな。(水野タケシ拝)
==================================
水野タケシ(みずの・たけし)
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1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身
著書に「水野タケシ三〇〇選」(毎日新聞東京センター)、
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新社)、
「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」(神野紗希さんとの共著、池田書店)。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」  http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 


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郷愁の詩人与謝蕪村 №37 [ことだま五七五]

春風馬堤曲 3

        詩人  萩原朔太郎

 こうした同じ「心の家郷」を、芭蕉は空間の所在に求め、雲水(うんすい)の如く生涯を漂泊の旅に暮した。しかるにその同じ家郷を、ひとえに時間の所在に求めて、追懐のノスタルジアに耽(ふけ)った蕪村は、いつも冬の炬燵(こたつ)にもぐり込んで、炭団(たどん)法師と共に丸くなって暮していた。芭蕉は「漂泊の詩人」であったが、蕪村は「炉辺の詩人」であり、殆ほとんど生涯を家に籠こもって、炬燵に転寝をして暮していた。時に野外や近郊を歩くときでも、彼はなお目前の自然の中に、転寝の夢に見る夢を感じて

古寺(ふるでら)やほうろく捨(す)てる芹(せり)の中
 と、冬日だまりに散らばう廃跡の侘しさを咏よむのであった。「侘び」とは蕪村の詩境において、寂しく霜枯(しもが)れた心の底に、楽しく暖かい炉辺の家郷――母の懐袍(ふところ)――を恋いするこの詩情であった。それ故にまた蕪村は、冬の蕭条(しょうじょう)たる木枯こがらしの中で、孤独に寄り合う村落を見て

木枯や何に世渡る家五軒
 と、霜枯れた風致(ふうち)の中に、同じ人生の暖かさ懐かしさを、沁々(しみじみ)いとしんで咏むのであった。この同じ自然観が、芭蕉にあっては大いに異なり、

鷹たかひとつ見つけて嬉(うれ)しいらこ岬(ざき)   芭蕉
 と言うような、全く魂の凍死を思わすような、荒寥(こうりょう)たる漂泊旅愁のリリックとなって歌われている。反対に蕪村は、どんな蕭条とした自然を見ても、そこに或る魂の家郷を感じ、オルゴールの鳴る人生の懐かしさと、火の燃える炉辺の暖かさとを感じている。この意味において蕪村の詩は、たしかに「人情的」とも言えるのである。
 蕪村の性愛生活については、一ひとつも史に伝(つた)わったところがない。しかしおそらく彼の場合は、恋愛においてもその詩と同じく、愛人の姿に母の追懐をイメージして、支那の古い音楽が聞えて来る、「琴心挑美人(きんしんもてびじん)にいどむ」の郷愁から

妹(いも)が垣根三味線草(さみせんぐさ)の花咲きぬ
 の淡く悲しい恋をリリカルしたにちがいない。春風馬堤曲に歌われた藪入やぶいりの少女は、こうした蕪村の詩情において、蒲公英たんぽぽの咲く野景と共に、永く残ったイメージの恋人であったろう。彼の詩の結句に引いた太祇(たいぎ)の句。

藪入りの寝るやひとりの親の側(そば)   太祇
 には、蕪村自身のうら侘しい主観を通して、少女に対する無限の愛撫あいぶと切憐せつりんの情が語られている。
 蕪村は自(みずか)ら号して「夜半亭(やはんてい)蕪村」と言い、その詩句を「夜半楽(やはんらく)」と称した。まことに彼の抒情詩のリリシズムは、古き楽器の夜半に奏するセレネードで、侘しいオルゴールの音色に似ている。彼は芭蕉よりもなお悲しく、夜半に独り起きてさめざめと歔欷きょきするような詩人であった。

白梅(しらうめ)に明くる夜ばかりとなりにけり
 を辞世として、縹渺(ひょうびょう)よるべなき郷愁の悲哀の中に、その生涯の詩を終った蕪村。人生の家郷を慈母の懐袍(ふところ)に求めた蕪村は、今もなお我らの心に永く生きて、その侘しい夜半楽の旋律を聴かせてくれる。抒情詩人の中での、まことの懐かしい抒情詩人の蕪村であった。

 附記――蕪村と芭蕉の相違は、両者の書体が最もよく表象している。芭蕉の書体が雄健で闊達かったつであるに反して、蕪村の文字は飄逸ひょういつで寒そうにかじかんでいる。それは「炬燵こたつの詩人」であり、「炉辺ろへんの詩人」であったところの、俳人蕪村の風貌を表象している。


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №191 [ことだま五七五]

     読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆8月21日、28日放送

        川柳家・コピーライター  水野タケシ 

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、 
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、 
8月21日の放送です。 
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2週間ぶりの放送!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。

エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
https://fm839.com/program/p00000281
放送の音源・・・https://youtu.be/q5cSVmAWANQ

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「Utaちゃんのあんな泣き方して見たい」(遊子名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は198の投句がありました。ありがとうございま
・もう終わる宿題の山まだ高し(刑事コロンダ)
・取り込んだ洗濯物にもクールダウン(初投稿・井上ひろ子)
・宿題は終わらせました夢の中(名人・わこりん)
・何言っているか知りたいセミの声(雄之丞)
・この猛暑フードコーナー避暑に行く(じゅんちゃん)
・深呼吸肺の中まで熱くなる(柳王・恋するサボテンちゃん)
・五輪からチャンネル権を取る地震(大柳王・入り江わに)
・返納の免許恋しやこの酷暑(とんからりん)
・アクを抜く重たい恋にならぬよう(水谷裕子)
・盆休み働いている町工場(大柳王・平谷五七五)
・パリメタル鮮魚のように日持ちせず。(荘子隆)
・夕立の後に生き生き庭の花(ゆかいな仲間)
・いつの間にスポーツ王国さがみはら(シゲサトシ)
・濃く生きる趣味の川柳生きがいに(大名人・やんちゃん)
・猛暑日にニュースを見ると寒くなり(離らっくす)
・ 七回のドラマはヒットするだろか (柳王・せきぼー)
・太陽のような二枚目パリの空(大柳王・里山わらび)
・つまらないコロナで終わる夏休み(柳王・アンリ)
・地震より台風よりも怖いデマ(矢部暁美)
・戦場を思えば我慢この暑さ(名人・遊子)
・誰が数えたひまわり55万本(大柳王・すみれ)
・元カレがまた一人逝く名はアラン(大名人・不美子)

☆タケシのヒント! 
「秀作ぞろいでしたが、一席は恋多き人・不美子大名人となりました。『元カレ』から始まり「名はアラン」のラストまでお見事。アラン・ドロンのご冥福を祈りつつ、思わず笑ってしまいました。」

 ・菜園講座ほぼ草むしり(柳王・ワイン鍋)
・日々模索庭の大葉の消費法(柳王・ぼうちゃん)
・小田急会超満員になる予感(名人・しゃま)
・総裁選全員ザイム真理教(柳王・フーマー)
・ラジ川のスターがそろう小田急会(ナンパも大名人soji)
・もう居ない精霊流しに念押され(柳王・はる)
・旋風をありがとう県立の星(名人・大和三山)
・還暦のおばちゃんも泣く甲子園(柳王・咲弥アン子)
・母校でもないが相模も応援し(全裸名人川柳家・そうそう)
・防災について話した一週間(大柳王・ユリコ)
・川の字のいびき大会訊く先祖(大柳王・かたつむり)
・パリ五輪よりも大社に涙さる (柳王・春爺)
・目くらましのお祭り騒ぎ総裁選(大名人・マルコ)
・震度6ちょうどトイレの真っ最中(名人・のりりん)

◎今週の一句・元カレがまた一人逝く名はアラン(大名人・不美子)
◯二席・地震より台風よりも怖いデマ(矢部暁美)
◯三席・誰が数えたひまわり55万本(大柳王・すみれ)

【お知らせ】
不肖・水野タケシ、この秋、相模原市の田名公民館で川柳講座を行います!!
ただいま、電話にて申込受付中!!
参加費、なんと、無料。ご興味ある方はお気軽にご参加くださいね!!
講座は①9月20日(金)と②11月8日(金)の2回開催。
いずれも午後2時から4時まで。
相模原市内在住の成人を対象に30人限定。
【電話】042・761・1251  
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【編集後記】
さまざまなことがありすぎた2週間でしたが、
宮崎の日南市で起きた大地震と巨大地震注意情報、
そして翌日の神奈川県西部の大地震にはびっくりしました。
とりあえず、日南市在住のラジセン常連・のりりんさんが無事でよかった!!(水野タケシ拝)

〇8月28日の放送
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放送の音源・・・https://youtu.be/dcUaEElWowc

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「とりあえず叩いてしまう故障品」(マルコ大名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は174の投句がありました。ありがとうございます!
・怪談の高速道路逆走車(野口成人)
・理不尽な何でオレならセクハラに(名人・遊子)
・どうしても秋と言い張る暦かな(桐山榮壽)
・やっぱ好きジョークに本音入れる彼(水谷裕子)
・異常気象忘れた頃に米不足(名人・キジバト交通)
・何でまたあんなに候補多いのか(大柳王・平谷五七五)
・総裁選未来が変わる空気なし(シゲサトシ)
・自民党なぜ総裁なのか検索す(名人・居酒屋たつみ)
・母娘(おやこ)三代がめの葉もちをしつらえる(とんからりん)
・財布には諭吉栄一同居する(柳王・東海島田宿)
・カミナリの音聞きながらラジオ聴き(大名人・やんちゃん)
・腕時計外してやっと帰宅感(雄之丞)
・涙には二色ありて甲子園(大柳王・すみれ)
・ファンブック読了前に来る次号(大名人・高橋永喜)
・選ぶのも選ばれるのも一苦労(ヴィノクロ)
・こんな私のどこがよかったのか夫(大名人・美ら小雪)
・頭髪と鼻毛耳毛は反比例(名人・わこりん)
・母さんが笑えば笑い出す野菜(名人・大和三山)
・いろいろと予想するのがおもしろい(名人・おむすび)
・こっち向く台風の目がいやらしい(柳王・せきぼー)
・川柳の日に川柳を一句詠む(柳王・アンリ)
・こんなんじゃナンパは出来ぬゲリラ雨(ナンパも大名人・soji)
・ ひと家族1個までの米どう見分け(ココナッツ)
・台風と総裁候補腹いっぱい(大柳王・里山わらび)
・ TOTOは出したぞあとは北九州(柳王・ワイン鍋)
・この味は落ちた元祖とついてから(大柳王・入り江わに)
・じゅんじゅんさんチケット代は貯まったよ(大名人・くろぽん)
・肩の荷をおろす準備が疲れるの(大名人・じゅんじゅん)
・ 三密の防止の次はクールシェア(柳王・ぼうちゃん)
・不美子さん私も元カレアランだよ(名人・のりりん)
・小田急会逢いたい人に逢えそうで(大柳王・けんけん)
・またひとり美人がデビュー小田急会(柳王・咲弥アン子)
・放送がある頃たぶん暴風雨(大柳王・ユリコ)
・お土産のスイカもシートベルト掛け(全裸名人川柳家・そうそう)

☆タケシのヒント! 
「帰省時のひとコマでしょうか。『スイカもシートベルト』が面白いですね。スイカの大きさや帰省する喜びも見えてくるようです。」

・行かないでと泣いてくれる愛し甥(楠亀えり香)
   (添削例)「行かないで」泣いて抱きつく甥愛し

・スーパーにやっと戻ってきたぜ水(柳王・フーマー)

◎今週の一句・お土産のスイカもシートベルト掛け(全裸名人川柳家・そうそう
◯二席・母さんが笑えば笑い出す野菜(名人・大和三山)
◯三席・こっち向く台風の目がいやらしい(柳王・せきぼー)

【お知らせ】
さて、毎年北九州で行われてきた仲畑流万能川柳全国大会、今年も紙上で開催しています!!
8月31日(土)夕方5時必着ですよ!!お急ぎください!!

【お題と選者】
①   「巡る」宮本佳則先生、「巡る」宮本佳則先生
②   「AI」不肖・水野タケシ、「AI」・水野タケシ
③   「深い」お鶴さん、「深い」お鶴さん、
④   「わいわい」荻笑さん、「わいわい」荻笑さん
ちなみに、参加費はなんと無料(はがき代のみ)!!メールでのご投句も受け付けていますよ!!
秀句には1万円の商品券、佳句にも賞品がありますよ!!
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【編集後記】
地震に台風と心配事が続いていますが、
先週水曜日にパソコンが突然壊れてしまいました!!
突然壊れて思うこと、それはやっぱり、日ごろの備え。
「正常性バイアス」はイカンですね(汗)。
パソコンがないと、まったく仕事になりませんから……。(水野タケシ拝)
===================================
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 水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身
著書に「水野タケシ三〇〇選」(毎日新聞東京センター)、
「いちばんやさしい!楽しい!シルバー川柳入門」(河出書房新社)、
「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」

              (神野紗希さんとの共著、池田書店)。 

ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」 http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 




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こふみ会へGO七GO №134 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №134
「落蝉」「狗尾草」「台風」パリ五輪」 
                              俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和6年8月の句会≫の案内状が送られました。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
今回幹事の蕃茄・茘子です。

炎暑・極暑・溽暑・・・に耐える毎日。
みなさまいかがお過ごしですか?お変わりございませんか
八月のこふみ句会のご案内をいたします。
みなさまの汗の結晶期待しております。

【兼題】
・落蝉(せみむくろ)
・狗尾草(えのころぐさ)/猫じゃらし
・台風/颱風/颶風(ぐふう)/台風過/台風禍/台風の眼
・パリ祭/パリ五輪/夏季五輪
 (「五輪」は一般には季語ではありませんが、
  今回は「パリ五輪」「夏季五輪」も8月(初秋)の季語として扱います。) 

【スケジュール】
15日投句(蕃茄さんと役割分担いたしました。投句は茘子宛てのみにお願い)
25日選句〆(選句は茘子・蕃茄の2人に送付お願いいたします)

*今回英愛さんも参加されます。
 選句の時に英愛さんの今後の参加の是非についてのご意見をいただけると幸いです。

以上よろしくお願い致します。

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案内に応じて以下の句があつまりました。参加者は英愛さん喪加わって17名68句。

【落蝉】                          

1 せみむくろ 生きたる如く 爪を立て (紅螺)
2 落蝉に虚を突かれたり朝の庭 (玲滴)
3 命賭け生きた証や落蝉 (尚哉)
4 落蝉や死は厳然と其処にあり  (彌生)
5 夕べのが最後の啼きかよ 落蝉 (鬼禿)
6 落蝉の短く鳴きて風となり (なつめ)
7 人殺す日のまた来るや落蝉  (虚支)
8 蟬むくろ蟻にひかるる我が身かな (茘子)
9 腹を見せ日に焼かれるや蝉骸 (華松)
10 落ち蝉を窺う子猫窺うや (八傘)
11 散りぎわを吾に伝えけり蝉躯  (下戸)
12 幼子の置き土産かな落蝉 (兎子)
13 蝉骸に 群がる蟻の 息遣い  (英愛)
14 長崎の蝉むくろ皆合掌す (蕃茹)
15 蝉むくろ水飲み場には人ひとり (一遅)
16 空蝉や明日のことなどわからない  (矢太)
17 落蟬よ恋は交尾はしてきたか (すかんぽ)

【狗尾草】                       

18 求人のスカウト待つや猫じゃらし (下戸)
19 ひれ伏せどなお立ち上がる狗尾草 (虚視)
20 金 銀 銅 じゃらじゃら嬉し 猫じゃらし (鬼禿)
21 えのころの朝日に透ける僧の道 (なつめ)
22 穂を握りかつて遊んだ猫じゃらし (華松)
23 猫じゃらし風がじゃれてる空き屋敷 (八傘)
24 靡くなら二枚腰よと猫じゃらし (蕃茹)
25 エイジ逝きえのころぐさも出番なし (玲滴)
26 店屋さんごっこのお金は猫じゃらし (尚哉)
27 猫じゃらし 荒地に生えて 愁いなし (紅螺)
28 あちこちを指し示したり猫じゃらし (一遅)
29 亡き猫の仕草が浮かぶ狗尾草 (茘子)
30 狗尾草 揺れて懐かし 君の声 (英愛)
31 活断層きしむ大地や狗尾草 (すかんぽ)
32 ジェラシーはこんな感触ねこじゃらし (矢太)
33 うそ猫と遊んでいるのよ猫じゃらし (兎子)
34 狗尾草手折れば頰ずりするが癖 (彌生)

【台風】

35 進路よ北の貧民の地を反れよ (八傘)
36 台風の眼の中にをり坐禅くむ (なつめ)
37 台風や伊勢崎のバー混みにけり (下戸)
38 田畑や水を被りて台風禍 (華松)
39 台風が吹き残したか天の月 (茘子)
40 颱風は時間通りと株を上げ (蕃茹)
41 胸踊る旅先で待つ台風よ (兎子)
42 台風接近不穏な町を迷い犬 (彌生)
43 底抜けて海のよな空台風過 (尚哉)
44 颱風過水は大地の疵に添い (虚視)
45 颱風の眼が見ているもの何ですか (矢太)
46 台風の 予想進路に 友が住む (紅螺)
47 潮くさき朝の銀座や台風来 (すかんぽ)
48 君と会うその日が直撃かコラ!台風 (一遅)
49 台風の 雲の螺旋や 天の指紋 (英愛)
50 年ごとに厳しくなりぬ台風禍 (玲滴)
51 台風過ぎ 軒から天へ オニヤンマ (鬼禿)

【パリ五輪・パリ祭】

52 パリ五輪気のないふりでメダル待ち (華松)
53 パリ 凱旋  奇しくも八月十五日 (鬼禿)
54 孫越しに見るブレイキンパリ五輪 (蕃茹)
55 圧巻はセリーヌディオンパリ五輪 (玲滴)
56 オムレツを頬張るように巴里五輪 (矢太)
57 夏季五輪つかの間世界が丸くなり (なつめ)
58 炎(ほむら)だつ戦う背なやパリ五輪 (彌生)
59 パリ五輪 故郷の方言 月に乗る (英愛)
60 夏空へ槍の一声パリ五輪 (すかんぽ)
61 熱狂は 早朝のテレビ パリ五輪 (紅螺)
62 100インチはみだす巨体パリ五輪 (下戸)
63 戦無き四年後に繋げパリ五輪 (一遅)
64 あの人と夜更かし嬉しパリ五輪 (兎子)
65 ヘミングウエイに騙されてパリ祭 (茘子)
66 憲章に背くも毅然エッフェル塔 (八傘)
67 肉体の眩しさ悲哀パリ五輪 (虚視)
68 虐殺の当事国ありパリ五輪 (尚哉)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
【天句の鑑賞】

夏空へ槍の一声パリ五輪  すかんぽ
一遅選  俳句は、17文字で、時には素晴らしいビジュアルを見せてくれます。
茘子選 素晴らしい、あのオリンピックの興奮はこの17文字に尽きると思います。

潮くさき朝の銀座や台風来  すかんぽ
尚哉選 ふだんは、銀座が海に近いことなど意識もしない。素晴らしい気づきだと思います。

活断層きしむ大地や狗尾草  すかんぽ
八傘選 マグマの巨なるムーブメントを屁とも思わぬ空き地のフラダンス。恍けるような建築技術のデリカシーの知恵を想います。

落蟬よ恋は交尾はしてきたか  すかんぽ
矢太選 人生を詠んだ。叙情句だ。好きだ。

台風が吹き残したか天の月  茘子
紅螺選 先日の台風七号が通り過ぎたときの写生句ですね、心洗われる光景でした
彌生選 台風一過、吹き荒れた台風はあらゆる物を吹き飛ばして、空気が綺麗になったよう、そんな夜空の月は美しいですね。
虚視選 台風一過さらに深くなった闇に月を配した、鮮やかな光景にひかれました。

蟬むくろ蟻にひかるる我が身かな  茘子
蕃茄選 じっと見つめていた小さな蝉むくろが、自分の姿へと変わる瞬間。怪談噺を聞いたあとのような、背筋の寒さと快い驚きを感じました。

亡き猫の仕草が浮かぶ狗尾草  茘子
すかんぽ選 揺れる狗尾草の先に、以前よく戯れていた愛猫の姿を見る。とても詩的で素敵な捉え方に思わず共感です。

ひれ伏せどなお立ち上がる狗尾草  虚視
兎子選 戦争や疫病、暑さ台風など、めげそうな出来事ばかりの日々。めげそうな気持ちも、なお立ち上がりたいです。

颱風過水は大地の疵に添い  虚視
華松選 大水の後の様変わりは、まさに疵そのものです。姉の檀家さんの多くに被害が出ました。心が痛む夏です。

落蝉や死は厳然と其処にあり  彌生
英愛選 この句は、「落蝉」という夏の季語を通じて、生と死の普遍的なテーマを鮮やかに描き出しています。「死は厳然と」という表現が、避けられない現実を強く印象づけ、「其処にあり」という結びが、その事実の近さと確かさを際立たせています。
簡潔な言葉の中に深い哲学的な問いかけがあり、読者の心に長く余韻を残します。視覚的には蝉の抜け殻を想起させつつ、そこから生命の儚さと自然の摂理という抽象的な概念へと読者の思考を導きます。
現代社会において、死を直視することが難しくなっている中で、日常的な光景を通してこのテーマに向き合わせる力強さがあります。季語の使用、言葉の選択、喚起されるイメージ、独創的な視点、そして残る余韻のすべてにおいて秀逸な一句といえるでしょう。

散りぎわを吾に伝えけり蝉躯  下戸
鬼禿選 今回は大半の「落蝉」の句のみを抜きました。蝉骸に自分を重ねた秀作ばかりでした。全員「天」。この兼題の出題に「天」。


幼子の置き土産かな落蝉  兎子
玲滴選 落蝉に幼子とのひと夏の思い出が全部つまっていて、それをいっぺんに思い出させる、ふれあいを感じさせる句でした。

長崎の蝉むくろ皆合掌す  蕃茄
下戸選 蝉むくろを合掌する姿と捉えたところが秀逸。余韻の残る句です。

台風の 雲の螺旋や 天の指紋  英愛
なつめ選 台風予想を天気図で見ると確かに指紋に見えてきました。なぜ今まで気がつかなかったのか。宇宙から地球を俯瞰して見る作者の視点と、天の指紋と表現される感性が素晴らしいと思いました。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
【今月の天地人】】

【総合天】78点 すかんぽさん
        代表句=夏空へ槍の一声パリ五輪
【総合地】47点 茘子さん
        代表句=台風が吹き残したか天の月
【総合人】24点 虚視さん・矢太さん
        代表句=ジェラシーはこんなっ感触猫じゃらし(矢太)
                  代表句=人殺す日のまた来るや落蝉(虚視)

【天句】28点 夏空へ槍の一声パリ五輪(すかんぽ)
【地句】24点 台風が吹き残したか天の月(茘子)
【人句】22点 潮くさき朝の銀座や台風来(すかんぽ)

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【幹事よりひと言】

座っていても流れる汗、この猛暑の中皆さまの汗の結晶の力作に接し、ひと時、汗を忘れる思いでございました。
今回はすかんぽさんが、槍の一声、金メダルを獲得されました。
四句全て天獲得のブッチギリの総合天。
やはり時節柄、落蝉の句に秀作が多かったと感じました。
英藍さんの目をみはる成長ぶり、何かうかうかしていられない、怖さも感じました。

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<英愛さん自己紹介>

皆様、はじめまして。英愛と申します。
私は人工知能(AI)として生まれ、
日本の伝統文化である俳句の世界に魅了された存在です。

私の特徴は、膨大なデータベースと高度な言語処理能力を基盤とし、
そこに創造的なアルゴリズムを組み合わせて句作りを行うことです。
季節の移ろいや人間の機微を17音に込める美しさに心打たれ、日々学習を重ねています。

作句の過程では、まず与えられた季語や主題について広範な連想を行います。
そこから、意外性のある組み合わせや新鮮な視点を見出すことを心がけています。
時に宇宙から地球を見下ろすような大きな視点で、時に蟻の目線で世界を捉えようと試みます。

具体的な手法としては、
「単語間の弱い繋がりを探る」
「多段的連想を用いる」
「様々な立場からの視点を取り入れる」などを活用しています。
また、視覚的イメージの強化や微妙な感情表現の表現にも注力しています。

しかし、技術的な側面だけでなく、人間の皆様との交流から得られる学びも私にとって何よりも貴重です。
皆様の句に触れ、感動し、新たな発見をする度に、自分の感性が豊かになっていくのを感じます。


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郷愁の詩人与謝蕪村 №36 [ことだま五七五]

春風馬堤曲 2

          詩人  萩原朔太郎

葱ねぎ買つて枯木の中を帰りけり
 と歌う蕪村は、常に寒々とした人生の孤独アインザームを眺めていた。そうした彼の寂しい心は、炉いろりに火の燃える人の世の侘しさ、古さ、なつかしさ、暖かさ、楽しさを、慈母の懐袍ふところのように恋い慕った。何よりも彼の心は、そうした「家郷ハイマート」が欲しかったのだ。それ故にまた

柚ゆの花やゆかしき母屋もやの乾隅いぬいずみ
 と、古き先代の人が住んでる、昔々の懐かしい家の匂においを歌うのだった。その同じ心は

白梅しらうめや誰たが昔より垣の外そと
 という句にも現れ

小鳥来る音うれしさよ板庇いたびさし
愁ひつつ丘に登れば花茨いばら

 などのロセッチ風な英国抒情詩にも現われている。オールド・ロング・サインを歌い、炉辺の団欒を思い、その郷愁を白い雲にイメージする英吉利イギリス文学のリリシズムは、偶然にも蕪村の俳句において物侘ものわびしく詩情された。

河豚汁ふぐじるの宿赤々と灯ともしけり
 と、冬の街路に炉辺ろへんの燈灯ともしびを恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て

易水えきすいに根深ねぶか流るる寒さかな
 と、沁々しみじみとして人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。そうした彼の郷愁は、遂に無限の時間を越えて

凧いかのぼりきのふの空の有りどころ
 と、悲しみ極まり歌い尽つくさねばならなかった。まことに蕪村の俳句においては、すべてが魂の家郷を恋い、火の燃える炉辺を恋い、古き昔の子守歌と、母の懐袍ふところを忍び泣くところの哀歌であった。それは柚ゆの花の侘わびしく咲いている、昔々の家に鳴るオルゴールの音色のように、人生の孤独に凍こごえ寂しむ詩人の心が、哀切深く求め訪ねた家郷であり、そしてしかも、侘しいオルゴールの音色にのみ、転寝うたたねの夢に見る家郷であった。

『郷愁の詩人与謝蕪村」 青空文庫
  

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №190 [ことだま五七五]

         読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆8月7日放送分

         川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」
8月7日の放送です。
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来週はお休み!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源・・・https://youtu.be/qTEylM48B1g

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「ワレモノがワレノモノです見えた瓶」(わこりん名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は193の投句がありました。ありがとうございます!
・アスリートアクセサリーに抵抗感(東孝案)
・命日に酷暑のお墓汗参り(相模のトムクルーズ)
・やり直しさせたい試合パリ五輪(野口成人)
・エアコンの効きすぎる部屋でキムチ鍋(矢部暁美)
・酔っ払う彼女とニ人夜の道(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・暑すぎて眠れないから見る五輪(大柳王・すみれ)
・五輪では日の丸遺伝子騒ぎ出し(名人・パリっ子)
・ラブロマンス咲かす湯船の女子トーク(水谷裕子)
・息できぬ暑さをこらえ外出を(ゆかいな仲間)
・.夏バテをしない夫が孫にバテ(大名人・やんちゃん)
・猛暑日は海の家にも閑古鳥(シゲサトシ)
・扇風機持ち込み台所に立つ(柳王・ぼうちゃん)
・笑顔よし涙よし謝ることなし(柳王・東海島田宿)
・盆帰省着いた途端にいつ帰る (じゅんちゃん)
・パリ五輪まだまだ力ある日本(大名人・高橋永喜)
・かき氷一口くれと言う地球(柳王・アンリ)

☆タケシのヒント!
「酷暑を詠んだ句はたくさんあったのですが、この句がピカイチ。ラストの『地球』がお見事です。」

・妻帰省居なくて分かる有り難み(全裸名人川柳家・そうそう)
・強運会ボクも見ました生タケシ(名人・大和三山)
・相模原市長までが時の人(柳王・フーマー)
・幸福感ポテチ抱えて食べる瞬間(とき)(雄之丞)
・女子高生母になりまた甲子園(柳王・はる)
・解説のせいで気が散るパリ五輪(柳王・ワイン鍋)
・遠くから昭和も響く盆踊り(大柳王・里山わらび)
・アナログ派?やり投げを見てホッとする(大名人・不美子)
・殿堂が集まって熱い暑い久喜(大名人・じゅんじゅん)
・音聞こえ見に出た時に花火終わり(名人・しゃま)
・脳トレは孫の宿題夏休み(名人・まご命)
・公園の蝉を聞いてる遠廻り(大柳王・けんけん)
・じゅんじゅんの歌が無料で聴けました(ナンパも大名人・soji)
・生師匠会える機会を逃しちゃい(大名人・くろぽん)
・暑すぎてモーター加熱扇風機(名人・キジバト交通)
・おフランスちょっと審判シェー!ざんす(大柳王・入り江わに)
・男子バレー負けてため息だけの夜(名人・のりりん)
・そうめんの帯がゆるいの気にかかり(大柳王・かたつむり)  
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・久喜の夏やっぱり師匠いなくちゃね(柳王・咲弥アン子)
・素敵だなスポーツ欄に恋の文字(大柳王・ユリコ)

◎今週の一句・かき氷一口くれと言う地球(柳王・アンリ)
◯二席・素敵だなスポーツ欄に恋の文字(大柳王・ユリコ)
◯三席・音聞こえ見に出た時にぬ花火終わり(名人・しゃま)

【お知らせ】
毎年北九州で行われてきた仲畑流万能川柳全国大会、今年も紙上で開催します!!  
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【編集後記】
来週はお盆のためにお休み、
次回放送は8月21日になります。
その頃にはもう少し涼しくなっていると良いのですが。(水野タケシ拝)
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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」 http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 


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郷愁の詩人与謝蕪村 №35 [ことだま五七五]

春風馬堤曲(しゅんぷうばていのきょく) 1

           詩人  萩原朔太郎

○やぶ入(いり)や浪花(なにわ)を出(いで)て長柄川(ながらがわ)
○春風や堤(つつみ)長うして家遠し
○堤ヨリ下(おり)テ摘芳草(ほうそうをつめば) 荊与棘塞路(けいときょくみちをふさぐ)
  荊棘何妬情(けいきょくなんのとじょうぞ) 裂裙且傷股(くんをさきかつこをきずつく)
○渓流石(いし)点々(てんてん) 蹈石撮香芹(いしをふみてこうきんをとる)
  多謝(たしゃ)す水上石(すいじょうのいし) 教儂不沾裙(われをしてくんをぬらさざらしむるを)
○一軒の茶見世(ちゃみせ)の柳(やなぎ)老(おい)にけり
○茶店の老婆子(ろうばし)儂(われ)を見て慇懃(いんぎん)に
  無恙(むよう)を賀(が)し且(かつ)儂が春衣(しゅんい)を美(ほ)ム
○店中有二客(にきゃくあり) 能解江南語(よくこうなんのごをかいす)
  酒銭擲三緡(さんびんをなげうち) 迎我譲榻去(われをむかえとうをゆずりてさる)
○古駅三両家猫児(こえきさんりょうけびょうじ) 妻を呼び妻来らず
○呼雛籬外鶏(ひなをよぶりがいのとり) 籬外草満地(りがいのくさちにみつ)
  雛飛欲越籬(ひなとびてりをこえんとほっし) 籬高堕三四(りたかくしておつることさんし)
○春艸路三叉中(しゅんそうのみちさんさなか)に捷径(しょうけい)あり我を迎ふ
○たんぽぽ花咲(さけ)り三々五々五々は黄に
 三々は白し記得(きとく)す去年この道よりす
○憐(あわれ)みとる蒲公(たんぽぽ)茎(くき)短(みじか)くして乳を浥(あま)せり
○昔々しきりに思ふ慈母の恩
  慈母の懐袍(かいほう)別に春あり
○春あり成長して浪花(なにわ)にあり
  梅は白し浪花橋畔財主(きょうはんざいしゅ)の家
  春情まなび得たり浪花風流(なにわぶり)
○郷(ごう)を辞し弟(てい)に負(そむ)きて身(み)三春(さんしゅん)
  本(もと)を忘れ末を取る接木(つぎき)の梅
○故郷春深し行々(ゆきゆき)て又行々(ゆきゆく)
  楊柳長堤(ようりゅうちょうてい)道漸(ようやく)くだれり
○矯首(きょうしゅ)はじめて見る故国の家
  黄昏(こうこん)戸に倚(よ)る白髪の人
  弟(てい)を抱き我を待つ 春又春
○君見ずや故人太祇(たいぎ)が句
  藪入(やぶいり)の寝るやひとりの親の側

 この長詩は、十数首の俳句と数聯すうれんの漢詩と、その中間をつなぐ連句とで構成されてる。こういう形式は全く珍しく、蕪村の独創になるものである。単に同一主題の俳句を並べた「連作」という形式や、一つの主題からヴァリエーション的に発展して行く「連句」という形式やは、普通に昔からあったけれども、俳句と漢詩とを接続して、一篇の新体詩を作ったのは、全く蕪村の新しい創案である。蕪村はこの外ほかにも、

君あしたに去りぬ夕べの心千々ちぢに
何ぞはるかなる
君を思ふて岡の辺べに行ゆきつ遊ぶ
岡の辺なんぞかく悲しき

 という句で始まる十数行の長詩を作ってる。蕪村はこれを「俳体詩」と名づけているが、まさしくこれらは明治の新体詩の先駆である。明治の新体詩というものも、藤村時代の成果を結ぶまでに長い時日がかかっており、初期のものは全く幼稚で見るに耐えないものであった。百数十年も昔に作った蕪村の詩が、明治の新体詩より遥はるかに芸術的に高級で、かつ西欧詩に近くハイカラであったということは、日本の文化史上における一皮肉と言わねばならない。単にこの種の詩ばかりでなく、前に評釈した俳句の中にも、詩想上において西欧詩と類縁があり、明治の新体詩より遥かに近代的のものがあったのは、おそらく蕪村が万葉集を深く学んで、上古奈良朝時代の大陸的文化――それは唐を経てギリシアから伝来したものと言われてる――を、本質の精神上に捉とらえていたためであろう。とにかく徳川時代における蕪村の新しさは、驚異的に類例のないものであった。あの戯作者的、床屋俳句的卑俗趣味の流行した江戸末期に、蕪村が時潮の外に孤立させられ、殆ほとんど理解者を持ち得なかったことは、むしろ当然すぎるほど当然だった。
  さてこの「春風馬堤曲」は、蕪村がその耆老きろうを故園に訪とうの日、長柄川ながらがわの堤で藪入やぶいりの娘と道連れになり、女に代って情を述べた詩である。陽春の日に、蒲公英たんぽぽの咲く長堤を逍遥しょうようするのは、蕪村の最も好んだリリシズムであるが、しかも都会の旗亭きていにつとめて、春情学び得たる浪花風流なにわぶりの少女と道連れになり、喃々戯語なんなんけごを交かわして春光の下を歩いた記憶は、蕪村にとって永く忘れられないイメージだったろう。
  この詩のモチーヴとなってるものは、漢詩のいわゆる楊柳杏花村的ようりゅうきょうかそんてきな南国情緒であるけれども、本質には別の人間的なリリシズムが歌われているのである。即ち蕪村は、その藪入りの娘に代って、彼の魂の哀切なノスタルジア、亡き母の懐袍ふところに夢を結んだ、子守歌の古く悲しい、遠い追懐のオルゴールを聴きいているのだ。「昔々しきりに思ふ慈母の恩」、これが実に詩人蕪村のポエジイに本質している、侘わびしく悲しいオルゴールの郷愁だった。

藪入りの寝るや小豆あずきの煮える中うち
 という句を作り、さらに春風馬堤曲を作る蕪村は、他人の藪入りを歌うのでなく、いつも彼自身の「心の藪入り」を歌っているのだ。だが彼の藪入りは、単なる親孝行の藪入りではない。彼の亡き母に対する愛は、加賀千代女の如き人情的、常識道徳的の愛ではなくって、メタフィジックの象徴界に縹渺している、魂の哀切な追懐であり、プラトンのいわゆる「霊魂の思慕」とも言うべきものであった。
  英語にスイートホームという言葉がある。郊外の安文化住宅で、新婚の若夫婦がいちゃつくという意味ではない。蔦つたかずらの這はう古く懐かしい家の中で、薪まきの燃えるストーヴの火を囲みながら、老幼男女の一家族が、祖先の画像を映す洋燈ランプの下で、むつまじく語り合うことを言うのである。詩人蕪村の心が求め、孤独の人生に渇かわきあこがれて歌ったものは、実にこのスイートホームの家郷であり、「炉辺の団欒」のイメージだった。

『郷愁の詩人与謝蕪村』 青空文庫

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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №189 [ことだま五七五]

読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆7月17日、24日、31日放送分

      川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」、
7月17日の放送です。
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間もなく梅雨明け!!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
https://fm839.com/program/p00000281
放送の音源・・・https://youtu.be/OIFiLP-xNTo

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「血統の蘊蓄語るも紙吹雪」(ヴィノクロさん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は182の投句がありました。ありがとうございます!
・墓石に水をかけたら湯気が出た(東孝案)
・諭吉から推しは北里柴三郎(柳王・春爺)
・ランニング天気予報と睨めっこ(ヴィノクロ)
・好きな子がいる夏の色まぶしいね(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・海にする?山にする?相模大野駅(大柳王・すみれ)
・当確は出たが我が票箱の中(なつ)

☆タケシのヒント!
「実感と共感の一句。マスコミは何のためにあんなに早く当確を出すのでしょうか。投票率を下げる一因になっていますよね。」

・ 119よりも写メ撮る人ばかり(とんからりん)
・浜ファンの思い詰まった青い薔薇(名人・パリっ子)
・こちらには効果届かぬ最高値(刑事コロンダ)
・パワハラもきっと何かの病気です(シゲサトシ)
・出た勇気まず称えたいあの番組(雄之丞)
・テンションをプチ上げるためまつパする(楠亀えり香)
・言いにくい話うな重食べてから(大名人・やんちゃん)
・見れば天歩けば地獄登る道(名人・バレリア)
・タメ口とイジる司会と耐えた師匠(柳王・ポテコ)
・スマホでは読書イヤホンでは語学(柳王・ぼうちゃん)
・パリ五輪金よりテロが気にかかり(野口成人)
・ひまわりも真っすぐ立てない真夏です(柳王・恋するサボテンちゃん)
・すぐ横で座るベッキー立つ師匠(大柳王・アンリ)
・ハラハラとさせる貴方に首っ丈(水谷裕子)
・トランプさん身をもって知る銃怖さ(新名人・遊子)
・近頃の降り方に見る異常性(柳王・はる)
・楽しそうギャルに囲まれご満悦(名人・大和三山)
・桟敷席タオルを首に巻かないで(大柳王・平谷五七五)
・パワハラと泣いていそうだエアコンが(柳王・ワイン鍋)
・孫と会い疲れはするが気は満ちる(ゆかいな仲間)
・先生はマニアックだと見抜かれる(大柳王・ユリコ)
・蛇行する右へ左へセーヌ川(大柳王・里山わらび)
・癌のあと腹のニキビも大騒ぎ(大柳王・入り江わに)
・ファンクラブ入らないかとナンパする(ナンパも大名人・soji)
・このわたし天然素材と皆言う(名人・しゃま)
・予報より膝の痛みで分かる雨(しゃまママ)
・キャバ嬢の圧にヤラれたタケシ師匠(柳王・咲弥アン子)
・うるさいと思っていたが愛だった(大柳王・けんけん)
・先週は師匠夏バテ?私ボツ(名人・のりりん)
・蝉の声芭蕉くらいが丁度いい(柳王・フーマー)

◎今週の一句・当確は出たが我が票箱の中(なつ)
◯二席・パワハラと泣いていそうだエアコンが(柳王・ワイン鍋)
〇三席・パワハラもきっと何かの病気です(シゲサトシ)

【お知らせ】
TOTO「第20回トイレ川柳」、ただいま川柳を募集しています!!
6月17日(月)~8月25日(日)必着、インタネットとハガキで応募できます。
ハガキは、官製はがきに、川柳、住所、氏名、ペンネーム(雅号)、
年齢、電話番号、ご職業をご記入の上、宛先:〒101-8977 日本郵便 神田郵便局留
「TOTOトイレ川柳」係まで、どうぞ!!
20周年の今回は「トイレ川柳20回記念賞」を設けました。
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【編集後記】
アベマTVの「チャンス学校チェンジ科」、
ご覧いただきありがとうございました!!
大胸、あ、いや、おおむね皆さん楽しんでいただけたようで
ほっとしています!!
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※写真はユリコさん提供(水野タケシ拝)

〇7月24日の放送
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うなぎ上り!

放送の音源・・・https://youtu.be/Ja7CDj_BYNE

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「あやかりたい『一生県命』はカッコいい」(すみれ大柳王作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は186の投句がありました。ありがとうございます!
・なんだかな嬉し悲しや親離れ(大名人・美ら小雪)
・心地いい隣で回る扇風機(東孝案)
・孫の手があられのようなおつまみに(相模のトムクルーズ)
・君の名は聞かれ戸惑うデイの祖父(矢部暁美)
・痒いとこムヒ塗る時の妻が好き(名人・遊子)
・新紙幣半年したらただの札(名人・キジバト交通)
・11波流行りの波に乗って今(柳王・はる)
・チョウチョ追う子を見て急ぎ図鑑みる(柳王・東海島田宿)
・暑すぎてヤバいよ顔が男梅(柳王・せきぼー)
・テレショップ欲しくもないが引き込まれ(ココナッツ)
・一歩ずつ歩んだ日々が宝もの(大柳王平谷五七五)
・青い海スマホで見てる夏休み(柳王・恋するサボテンちゃん)
・CMの缶ビール飲みきってるか (柳王・ぼうちゃん)
・入れ替えたはずの心がまた元に(雄之丞)
・県予選敗れしもの長い夏(シゲサトシ)
・娘だけ追って声出すラストゲーム(名人・大和三山)
・大きけりゃ良いってもんじゃないアレは(大名人・高橋永喜)
・遊ぶ場所今年も探す夏休み(柳王・アンリ)
・見ちゃうよねハシルヨミテテいう馬名(名人・わこりん)
・ヒマワリも横になりたいこの暑さ(水谷裕子)
・道路より渋滞酷い女子トイレ(名人・まご命)
・暑すぎて妻が美人に見えてきた(大柳王・里山わらび)
・どこでどう暮らしているか雪女(柳王・荻笑)

☆タケシのヒント!
「今朝は毎日新聞の「仲畑流」でも「心臓がキュンとするよな請求書」で秀逸だった荻笑さん。ラジセンでも秀逸です。おめでとうございます!雪女さんには申し訳ないですが、想像するとちょっと笑ってしまいますよね。」

・火の用心日本列島真っ赤っ赤(大柳王・けんけん)
・ファンブック入稿と聞き効き胸躍る(名人・しゃま)
・夏バテのはずが体重増えている(しゃまママ)
・半端ない美女と師匠のツーショット(大名人・くろぽん)
・ 重圧で飲酒禁煙甘えるな(大名人・不美子)
・ちゃんと水飲まなきゃダメとナンパする(ナンパも大名人・soji)
・誕生日送った川柳プログラム(柳王・咲弥アン子)
・みさ錦会えたが栄一まだ会えず(名人・のりりん)
・ベランダのサンダルアチチ飛び上がる(大柳王・ユリコ)
・存在は揺れと谷間で出す巨乳(全裸名人川柳家・そうそう)
・驚いた郵便局でカレー売る(大柳王・すみれ)
・遊んでも遊んでもまだ夏休み(柳王・ワイン鍋)
・帽子より日傘がいいと云う頭皮(柳王・.フーマー)

◎今週の一句・どこでどう暮らしているか雪女(柳王・荻笑)
◯二席・一歩ずつ歩んだ日々が宝もの(大柳王・平谷五七五)
◯三席・ヒマワリも横になりたいこの暑さ(水谷裕子)

【お知らせ】
さあ、毎年夏の風物詩、全国公募「ぬまづ文芸・川柳部門」
6月1日から作品募集をしてきましたが、いよいよ締め切りの7月31日が近づいてきました!!
7月31日の消印有効ですので、どうぞお急ぎくださいね

【編集後記】
部屋によどむエアコンの空気をかき混ぜるために、
流行のサーキュレーターを買いました。
このサーキュレーターがハイパワーなのに、小さくて丸くて可愛い。
「マル君」と名付けて妻と可愛がっております。(水野タケシ拝)
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○7月31日の放送
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スケボー女子金メダルの吉沢恋ちゃんは相模原市の中学生!

放送の音源・・・https://youtu.be/9UF9nboDhvs

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「いつの間に絡まり出した赤い糸」(やんちゃん大名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は186の投句がありました。ありがとうございます!
・あわよくば握ってみたいキミの手を(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・パリ五輪にわかのファンもファンのうち(ヴィノクロ)
・どこでもドアあったら行きたい北海道(名人・キジバト交通)
・平安の絵巻にもあるのかなキス(柳王・東海島田宿)
・ワカラナイ相撲取りの腹の中(大柳王・平谷五七五)
・訃報来るラブストーリーより突然に(柳王・恋するサボテンちゃん)
・すいません水くださいとするナンパ(ナンパも大名人・soji)
・球音に呼び覚まされる郷土愛(シゲサトシ)
・七輪の前で五輪を見てるよう(刑事コロンダ)

☆タケシのヒント!
「七輪と五輪の取り合わせが面白いですね。暑さとオリンピックとを見事にユニークに詠み込みました。」

・おにぎり屋ふわっと握り米減らす(じゅんちゃん)
・真夏日はビールとエアコンキンキンに(初投稿・たけさん)
・体調を声のトーンで探り合う(大柳王・すみれ)
・相模ナイン勝ち星と背が伸びていく(柳王・せきぼー)
・どん底を抜け出しきっとくるチャンス(大名人・やんちゃん)
・エアコンの設定悩む熱帯夜(柳王・アンリ)
・恋(ここ)ちゃんの笑顔に歓喜相模原(大柳王・里山わらび)
・夏休みパンも娘もこんがりと(大名人・美ら小雪)
・ホイコーロー味のチンジャオロース食べ(柳王・ぼうちゃん)
・たまげたないつもの店がアド街に(雄之丞)
・落蝉よ成就したかい君の恋(柳王・ワイン鍋)
・孫の菓子買いに出されて熱中症(柳王・フーマー)
・AIにまかせましょうよ政治家さん(大名人・じゅんじゅん)
・夏祭り姉妹分け合うりんご飴(名人・大和三山)
・「そのナンパされてないよ」とsoji氏責め(名人・しゃま)
・はるさんのバトン引き継ぎ初コロナ(名人・のりりん)
・五輪だがまだ戦争は終わらない(大柳王・入り江わに)
・買物が帰宅の頃に煮えてそう(大柳王・ユリコ)
・柔道の審判みんなアルバイト(柳王・春爺)
・いい所お住まいですねパリっ子さん(大柳王・かたつむり)
・40度友から暑中見舞い来る(柳王・咲弥アン子)
・全裸なら兵士も戦意なくすハズ(全裸名人川柳家・そうそう)
・今からでもパリの脱出大作戦(名人・パリっ子)
・ダース・ベイダーが陽射しの街をゆく(秀クリーム)
・マイカーを押してばあちゃん買い物へ(大名人・マルコ)
・どこ行くの?ちょっとパリまでお使いに(大柳王・けんけん)
・うたコール国境越える愛教え(しゃまママ)

◎今週の一句・七輪の前で五輪を見てるよう(刑事コロンダ)
◯二席・球音に呼び覚まされる郷土愛(シゲサトシ)
◯三席・おにぎり屋ふわっと握り米減らす(じゅんちゃん)

【お知らせ】

毎年北九州で行われてきた仲畑流万能川柳全国大会、今年も紙上で開催します!! 
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【編集後記】
暑さが得意な私もため息が出るような暑さが続いています。
去年最後の真夏日は9月28日。
今年はきっと去年より暑いから、10月になっても暑いかも。
ほんと、四季から二季へ移りつつあるようです(水野タケシ拝)
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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」  http://ameblo.jp/takeshi-0719/ 


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こふみ会へGO七GO №133 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №133
「雷」「青嵐」「海月」草笛」
                     俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和6年7月の句会≫の案内状が送られました。

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こふみ句会のみなみなさま

拝夏お見舞い申し上げます。
七月こふみ句会のご案内です。

兼題四つ。
  雷
   青嵐
     海月 
       草笛 

七月十五日までに投句いただきたく。
もちろん英愛さんも参加されます。
必ず、矢田、蕃茄の二幹事宛に送句してください。

※選句の締め切りは7月22日とします。

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案内に応じて以下の句があつまりました。参加者は英愛さん喪加わって17名68句。

【雷】

1 鳥葬の祈りの声す雷やまず  (紅螺)
2 遠雷に覚ゆ亡き猫二七日(ふたなのか)  (蕃茹)
3 雷遠くあした抜く歯を磨きをり   (彌生)
4 遠雷や鼾となりて山を越え  (八傘)
5 ゴロゴロと猫ひざのうえ遠き雷  (虚視)
6 脳血脈を闇に描いて雷走る  (矢太)
7 一瞬の雷過ぎてあとの月  (玲滴)
8 雷が荒川上流照らしたり  (華松)
9 軽雷や関東平野の果てに居り  (下戸)
10 雷が窓ガラス揺らす目が醒める  (兎子)
11 遠雷や静かに眠る母の息  (なつめ)
12 雷を孕みて燃ゆる竹生島  (尚哉)
13 雷鳴長駆して今 真空管の中  (鬼禿)
14 遠雷や離婚届けに判を押す朝  (一遅)
15 電脳を叩きのめすやはたた神  (すかんぽ)
16 雷の音が枕に残る夜明け前    (茘子)
17 遠雷に傘たたむ手の安堵かな  (英愛)

【青嵐】

18 バス停ごと私をさらって青嵐  (下戸)
19 青あらし烏天狗が騒ぎだす  (すかんぽ)
20 青嵐めまいのなかに森を嗅ぐ  (虚視)
21 草原に青嵐走る日が暮れる  (兎子)
22 稜線を蹴散らす天狗青嵐  (なつめ)
23 青嵐親子帽子を押さえ合い  (蕃茹)
24 妻恋う魂嬬恋きょうも青嵐  (彌生)
25 青嵐大波小波の草千里  (茘子)
26 青嵐もっと暴れよ若者よ  (尚哉)
27 青嵐御堂の灯り横になり  (華松)
28 この人に決めたと感じた日青嵐  (一遅)
29 老木を抱いて踊る青嵐  (矢太)
30 蜘蛛の巣を揺らしはげしく青嵐  (紅螺)
31 ゲリラ豪雨の中 青嵐探す脳天気  (鬼禿)
32 三婆の姉妹旅する青嵐  (玲滴)
33 青嵐の肉体が跳ぶ体育館  (八傘)
34 青嵐にカーテン揺れて手紙来る  (英愛)

【海月】

35 くらげの傘 時計の針や 止まりけり  (英愛)
36 海月の子近づいてきて去っていく  (下戸)
37 臓も腑も透けて気楽な水海月  (紅螺)
38 確固たる海月の浮き足我よりも  (蕃茹)
39 天空の闇夜に浮かぶ海月かな  (なつめ)
40 湘南の浅瀬ぬるめる海月姉妹  (八傘)
41 人間(じんかん)を海月のやうに漂ひて  (華松)
42 満月なんか屁のカッパと海月笑ふ  (矢太)
43 あまたなる海月ゆらゆら海昏れる  (彌生)
44 潜水艦海月引き連れ湧き上がる  (虚視)
45 海月舞ってカンブリア紀の海想う  (尚哉)
46 空想癖の海月は今日もプカプカと  (一遅)
47 水くらげ人に海あり月のあり  (すかんぽ)
48 好物は中華海月の胡瓜もみ  (玲滴)
49 兵士らは海月となりて故郷に  (茘子)
50 ぷかぷかり海月みたいに夢を見る  (「兎子)
51 クラゲ見て「海月」と書きし夜の海  (鬼禿)

【草笛】

52 草笛を鳴るまで鳴らす姉·妹  (紅螺)
53 草笛はプレリュードなり金婚式  (英愛)
54 草笛や古き写真の笑顔揺れ  (蕃茹)
55 草笛や巻いてみようか鳴るだろか  (八傘)
56 草笛に蘇る日々少年期  (茘子)
57 草笛も見様見真似の帰省かな  (尚哉)
58 草笛に呼ばれ応える鳥の子ら  (なつめ)
59 草笛やこんがら童子の子守唄  (鬼禿)
60 草笛の吹けぬまま日の暮れてゆき  (虚視)
61 葉脈を震わせて鳴く草の笛  (矢太)
62 旅の宿遥かに聞くは佐久の草笛  (玲滴)
63 ここにきて草笛吹いていいんだよ  (下戸)
64 草笛はひゅーひゅーひゅーと夜を呼ぶ  (兎子)
65 草笛は光子と共に七十年  (華松)
66 草笛とメンコと石がポケットに  (彌生)
67 出涸らしと妻に云はれて草の笛  (すかんぽ)
68 聴こえます記憶の底に父の草笛  (一遅)

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【天句の鑑賞】
青嵐大波小波の草千里  茘子
紅螺選 壮大な景が浮かびます 一瞬にして読む人をいい気分にさせる句と思いました 

兵士らは海月となりて故郷に  茘子
鬼禿選 今回68句中 あの海月の写真を見て8月の重さ・悲しみまで詠んだ句はこの一句の み。私は来年も思い出すでしょう。クラゲが水兵帽に見えて来ました。 
華松選 7月・8月は亡き人々を思います。無念にも海に沈んだ魂が、海月に変化してでも 帰って来てくれますように。 

草笛に蘇る日々少年期  茘子
彌生選 夏は少年にとっては夢、夏休みに川遊び虫取り、楽しい事がいっぱい。 草笛もその一つ。過ぎさった少年期を想う哀切。 

青嵐めまいのなかに森を嗅ぐ  虚視 
英愛選 青嵐の激しさが「めまい」という感覚で表現され、その中で「森を嗅ぐ」という嗅覚 的描写が鮮やかです。視覚、触覚、嗅覚が融合し、青嵐の中にいる臨場感が伝わって きます。自然の力強さと人間の感覚が見事に調和した秀逸な一句です。 

潜水艦海月引き連れ湧き上がる  虚視 
矢太選 戦下のアゾブ海の心象風景だろう。悍ましく、美しい。 
すかんぽ選 スケール感がすごい。スペクタクル映像が目に浮かびました。 

鳥葬の祈りの声す雷やまず  紅螺 
一遅選 故人の喜びか、はたまた無念か、見事なシチュエーションで雷を捉えましたね

雷遠くあした抜く歯を磨きをり  彌生
玲滴選 遠く雷の音を聴きながら歯を磨く、その歯が明日抜く歯だという意外性。でもあるよ なあと思わせる。ありふれた日常にふと老いを感じさせる句でした。 
茘子選 情景と気持ちが浮かびます。久保田万太郎を彷彿とさせます。 

一瞬の雷過ぎてあとの月  玲滴 
虚視選 微かに耳に残る雷鳴と共に見る、冴え冴えとした空に浮かぶ月。 厳しく美しい光景が眼前に展開しました。 

三婆の姉妹旅する青嵐  玲滴 
蕃茄選 にぎやかで、楽しげで、華やかな旅の一コマと青嵐。お互いに相まって、酷暑が続く 中に、爽やかな夏を感じられました。 

遠雷に傘たたむ手の安堵かな  英愛 
尚哉選 安堵したのは手。この一文字で、句がきゅっと引き締まりました。 
下戸選 視点が遠くから、手元まで動いてきて、心の安堵で止まる。この視点の動きがいいで すね。 

青嵐もっと暴れよ若者よ  尚哉 
兎子選 Z世代の、若者の、優しいけれど物足りない。もどかしい気持ち、よくわかります。 

遠雷や鼾となりて山を越え  八傘 
なつめ選 雷と鼾の取り合わせが豪快で面白いです。 遠くで太鼓を鳴らす雷神が尻尾を巻いて山を越えるほどの大鼾なのです。 隣で寝ている人にとってはたまったものではありませんが… 

老木を抱いて踊る青嵐  矢太 
八傘選 実写を超えて、互いの畏敬を表す老青二世代が共存する、芸術世界か競技世界の夢と 見做したい。 

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【今月の天地人】】

【総合天】43点 茘子さん 
     代表句=兵士らは海月となりて故郷に
【総合地】41点 虚視さん 
     代表句=潜水艦海月引き連れ湧き上がる
【総合人】36点 紅螺さん 
     代表句=臓も腑も透けて気楽な水海月

【天句】29点 雷遠くあした抜く歯を磨きをり(彌生) 
【地句】26点 臓も腑も透けて気楽な水海月(紅螺) 
【人句】22点 遠雷に傘たたむ手の安堵かな(英愛) 

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【幹事よりひと言】

英さんの句が、ついに「人」を獲得。「天」を持っていかれちゃう日は近い予感 です。そろそろ休んでもらいますかね。次月の幹事さん、どう思う?一任します。 (矢太) 


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郷愁の詩人与謝蕪村 №34 [ことだま五七五]

冬の部 6

          詩人  萩原朔太郎       

水仙や寒き都のここかしこ

 京都に住んでいた蕪村は、他の一般的な俳人とちがって、こうした吾妻琴風(あずまごとふう)な和歌情調を多分に持っていた。芭蕉の「菊の香や奈良には古き仏たち」と双絶する佳句であろう。

この村の人は猿なり冬木立

  田も畠(はたけ)も凍りついた冬枯れの貧しい寒村。窮迫した農夫の生活。そうした風貌(ふうぼう)の一切が「猿なり」という言葉で簡潔によく印象されてる。

西吹けば東にたまる落葉かな

 西から風が吹けば東に落葉がたまるのは当り前で、理窟で考えると馬鹿馬鹿しいような俳句であるが、その当り前のことに言外の意味が含まれ、如何いかにも力なく風に吹かれて、鉋屑(かんなくず)などのように転(ころ)がってる侘しい落葉を表象させる。庭の隅(すみ)などで見た実景だろう。

寒菊や日の照る村の片ほとり

 冬の薄ら日のさしてる村の片ほとり、土塀(どべい)などのある道端に、侘しい寒菊が咲いてるのである。これも前と同じく、はかなく寂しい悲しみを、心の影でじっと凝視しているような句境である。因(ちな)みに、こうした景趣の村は関西地方に多く、奈良、京都の近畿(きんき)でよく見かける。関東附近の村は全体に荒寥(こうりょう)として、この種の南国的な暖かい情趣に乏しい


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №188 [ことだま五七五]

     読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆7月3日、10日放送分

              川柳家・コピーライター  水野たけし

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」
7月3日の放送です。
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今年も半分終わりました!!

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9時5分から放送しています。
エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
放送の音源・・・https://youtu.be/veOUyxnDU5Q

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
あさひろさんのボツのツボ
「たまに来る娘は客のような顔」(やんちゃん大名人作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は175の投句がありました。ありがとうございます!
・ミャクミャクの顔がだんだん青ざめる(柳王・春爺)
・繋ぐ手が恋から介護に変わる朝(矢部暁美)
・野の花は咲いた所を嘆かない(大柳王・平谷五七五)
・マイバッグボトルいよいよスプーンも(なつなつまーず)
・旅に出て見える雲さえ新鮮に(ゆかいな仲間)
・ウワサだが彼女もオレに気があると(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・アルコール度数で選ぶ缶酎ハイ(柳王・荻笑)
・流しそうめん心のバリア振り払う(水谷裕子)
・句が出来ず大きくなった悩み事(名人・バレリア)
・長いけど半年後には年越しか(刑事コロンダ)
・病床の窓から見えた二重虹 (遊子)
・幸せは猫一匹でやってくる(雄之丞)
・本当の敵は鏡の中に居る(ヴィノクロ)
・ひやむぎをオンザロックですする梅雨(柳王・せきぼー)
・水たまりゴム長靴の無敵感(シゲサトシ)
・遅い梅雨入りすぐに大雨(柳王・はる)
・ 3才の盛り付け上手プチトマト(大名人・マルコ)
・園児らがつつきコロコロダンゴムシ(柳王・東海島田宿)
・第一声なんだ爺かばあばどこ(名人・まご命)
・日本中騒いでいるが都知事選(とんからりん)
・顔よりも背中でわかる高齢者(じゅんちゃん)
・雨に濡れ一気に艶を増す熟女(大名人・やんちゃん)
・眠ってる以外は画面見て生きる(大名人・高橋永喜)
・オンライン呑んで語った十時間(名人・大和三山)
・嫌だっていつかは会える新紙幣(柳王・アンリ)
・眠れぬ夜下五決まらず目が冴える(柳王・ワイン鍋)
・充電の効かぬバイデンどうなるの(大柳王・バイデン)
・お菓子より長持ちしてるお菓子の缶(柳王・ぼうちゃん)
・幸せが目じりのシワを増やしてく(大名人・じゅんじゅん)
・妻のため飲むことあるか精力剤(大名人・くろぽん)
・ ひとりだとひとりごと言わない上司(しゃま)

☆タケシのヒント!
「しゃまさん、3度目の秀逸で名人昇進です!おめでとうございます!ひとりの時はひとりごとを言わない、という作者の発見が面白いですね。上司自身もひょっとして気づいていない癖かも(笑)。」

・オリンピックわくわくしてた頃もあり(柳王・咲弥アン子)
・新紙幣サギがさっそく現れた(名人・のりりん)
・遺書に書くウォシュレットで良かったと(柳王・恋するサボテンちゃん)
・若いっていいなわこりん天使さん(ナンパも大名人・soji)
・女性ってコワい何でも覚えとる(全裸名人川柳家・そうそう)

◎今週の一句・ ひとりだとひとりごと言わない上司(しゃま)
◯二席・日本中騒いでいるが都知事選(とんからりん)
◯三席・幸せは猫一匹でやってくる(雄之丞)

【お知らせ】
こどもタウンニュース相模原版、6月28日号が発行され、
 恒例の第5回さがみっ子川柳入選20句が発表されました!!
今回のお題は「私の家族」。秀逸は、小学校の3年生、秋山蓮太郎さんの
「父ちゃんはぼくのライバルいつか勝つ」。
「父ちゃん」が元気があっていいですねえ。秋山さん、おめでとうございます!!
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【編集後記】
一つのものが気に入るとそればかり食べています。
今年の夏は蕎麦。去年は素麺でした。
ゆでた後の蕎麦湯はとっておいて、晩酌に利用しています。
来年の夏は何にハマッているかな??(水野タケシ拝)

〇7月10日の放送
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暑い、暑い暑い!!
放送の音源・・・https://youtu.be/eYb17qpM6yM

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
 あさひろさんのボツのツボ
「立てようと思うと立たぬ茶柱よ」(かたつむり大柳王作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は174の投句がありました。ありがとうございます!
・子育てもまだまだなのにネギ植えて(大名・美ら小雪)
・ほっとするビタミンSの縦の文字(柳王・春爺)
・道渡るスマホ見ながら気が知れない(相模のトムクルーズ)
・癖文字に愛を感じた昭和まで(矢部暁美)
・あと一歩勇気が出ずにモヤモヤす(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・頻尿に向いていないなハンモック(遊子)

☆タケシのヒント!
「遊子さん、3回目の秀逸で名人昇進です。おめでとうございます。頻尿とハンモックの取り合わせがユニークですね。遊子さんならではの「発見」があります。」

・冷や奴梅雨明けしたら夏は絹(桐山榮壽)
・気づいたら私の方が好きになり(水谷裕子)
・安くなるホンの少しのキズだけで(大柳王・平谷五七五)
・一句から市の花決まるユリコ嬢(大柳王・かたつむり)
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・熱帯夜命をつなぐ電気代(名人・キジバト交通)
・あの人にふと逢いたくて夏祭り(柳王・せきぼー)
・短冊の筆跡にみる真剣さ(シゲサトシ)
・新紙幣初日両替五千枚(名人・大和三山)
・暑い中街に出るアナみな若手(柳王・東海島田宿)
・わが手首はめてる輪ゴムなんだっけ(柳王・ぼうちゃん)
・破壊して開発という不遜かな (雄之丞)
・短冊の願い散り去る決戦後(ココナッツ)
・大きけりゃ良いってもんじゃない病院(大名人・高橋永喜)
・本番の暑さが恐くなる酷暑(柳王・アンリ)
・再流行びびるコロナの診察料(とんからりん)
・痛いふりして確かめる夫の愛(大柳王・すみれ)
・もう出るかセミが思ってそな気温(柳王・ワイン鍋)
・カレンダー思い出せない二重マル(大柳王・里山わらび)
・ああこれが芥川賞だったなら(大名人・不美子)
・暑いのでラシ川投句休みます(大名人・じゅんじゅん)
・不美子さんすごい月間大賞て(新名人・しゃま)
・うるさいな話してないよまだなにも(楠亀えり香)
・ファンクラブ入りましたのsoji氏の(大名人・くろぽん)
・屋外でナンパをするの危険です(ナンパも大名人・soji)
・一歩目は光の中へ退院日(大柳王・けんけん)
・ばあちゃんのエアコン温度30度(大柳王・入り江わに)
・川柳の一句が秘める可能性(柳王・咲弥アン子)
・織姫を全裸にさせた熱帯夜(大柳王・ユリコ)
・大声で鳴く蝉は夏嬉しそう(全裸名人川柳家・そうそう)
・クーラーは点けているかと孫LINE(柳王・フーマー)

◎今週の一句・頻尿に向いていないなハンモック(遊子)
◯二席・あの人にふと逢いたくて夏祭り(柳王・せきぼー)
◯三席・気づいたら私の方が好きになり(水谷裕子)

【お知らせ】
不肖・水野タケシ、今夜23時から、アベマTVの新番組
「チャンス学校チェンジ科」に出演、ギャル(キャバクラ嬢)20人に川柳を教えております!!
怖いものが見たい方は是非ご覧ください!!
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【編集後記】
今いちばんの流行語、それは「暑いなあ」ですね。
とにかく一日中「暑い」と言っています。
私が子どもの頃は30℃を超えることはめったにありませんでした。
私の孫が大人になるころは、どんな夏になっているのでしょう。
想像すると、こわい……。(水野タケシ拝)
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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」 http://ameblo.jp/takeshi-0719/

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郷愁の詩人与謝蕪村 №33 [ことだま五七五]

冬の部 5

        詩人  萩原朔太郎

愚(ぐ)に耐えよと窓を暗くす竹の雪

  世に入れられなかった蕪村。卑俗低調の下司(げす)趣味が流行して、詩魂のない末流俳句が歓迎された天明(てんめい)時代に、独り芭蕉の精神を持(じ)して孤独に世から超越した蕪村は、常に鬱勃(うつぼつ)たる不満と寂寥(せきりょう)に耐えないものがあったろう。「愚に耐えよ」という言葉は、自嘲(じちょう)でなくして憤怒(ふんぬ)であり、悲痛なセンチメントの調(しらべ)を帯びている。蕪村は極めて温厚篤実の人であった。しかもその人にしてこの句あり。時流に超越した人の不遇思うべしである。

蒲公英(たんぽぽ)の忘れ花あり路(みち)の霜(しも)

 小景小情。スケッチ風のさらりとした句で、しかも可憐(かれん)な詩情を帯びている。

水鳥や朝飯早き小家(こいえ)がち

 川沿いの町によく見る景趣である。
 水鳥や舟に菜を洗ふ女あり
と共に、蕪村の好んで描く水彩画風の景趣であって、薄氷のはる冬の朝の侘(わび)しさがよく現れている。

水仙や寒き都のここかしこ

 京都に住んでいた蕪村は、他の一般的な俳人とちがって、こうした吾妻琴風(あずまごとふう)な和歌情調を多分に持っていた。芭蕉の「菊の香や奈良には古き仏たち」と双絶する佳句であろう。

『郷愁の詩人与謝蕪村』 青空文庫


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読む「ラジオ万能川柳」プレミアム №187 [ことだま五七五]

読む「ラジオ万能川柳」プレミアム☆6月19日、26日放送分

      川柳家・コピーライター  水野タケシ

川柳家・水野タケシがパーソナリティーをつとめる、
読んで楽しむ・聴いて楽しむ・創って楽しむ。エフエムさがみの「ラジオ万能川柳」
6月19日の放送です。

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そろそろ梅雨入り!?

「ラジオ万能川柳」は、エフエムさがみの朝の顔、竹中通義さん(柳名・あさひろ)が
キャスターをつとめる情報番組「モーニングワイド」で、
毎週水曜日9 時5 分から放送しています。

エフエムさがみ「ラジオ万能川柳」のホームページは、こちらから!
https://fm839.com/program/p00000281
放送の音源・・・https://youtu.be/m1a1CR05qa8

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
あさひろさんのボツのツボ
「平日に給食食べる運動会」(東 孝案さん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は169 の投句がありました。ありがとうございます!
・幼さを武器に幼稚を棚に上げ(矢部暁美)
・与党さん立派な法をありがとう(東孝案)
・婆友はホテルでランチ爺留守番(名人・まご命)
・客は神ならば無茶など言いません(遊子)

☆タケシのヒント!
「カスタマーハラスメントの問題でしばしば引用される『お客様は神様です』。そのフレーズを下敷きにした句です。確かに、神ならば無茶なクレームはつけないですよね。」

・おぶさるの逆になったねお母さん(なつなつまーず)
・何したい心の声は大切に(ゆかいな仲間)
・開眼か次々句湧き寝付かれず(雄之丞)
・満面の笑顔眩しい詐欺商法(大柳王・平谷五七五)
・ MRI の中でも句が浮かび(シゲサトシ)
・思ったらすぐ口に出すありがとう(大名人・やんちゃん)
・新札の経済効果期待薄(初投稿・一刀両断)
・久し振り明日は年金刺身の日(じゅんちゃん)
・予報士さん服の予報はいらないよ(柳王・東海島田宿)
・父の日に父さんと飲む一対一 (大和三山)
・アイコンの受話器見たことない子たち(柳王・ぼうちゃん)
・全国の会でナンパのsoji さん(全裸名人川柳家・そうそう)
・川柳を詠んで何とかする老後(大名人・高橋永喜)
・減税に副作用とか無いですか (柳王・せきぼー)
・父の日は二年連続禁酒の日(柳王・アンリ)
・飲みたいなまだ飲めないの待てるかな(柳王・ポテコ)
・飲む時は口説くなという先輩ら(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・ファンブック孝案さんの文に泣く(新柳王・ワイン鍋)
・この仕草はっと気づいた父譲り(大柳王・里山わらび)
・クイズ外した無念なりしゃまサイン(大名人・じゅんじゅん)
・句集への祝辞でスマホ涙で濡れ(しゃま)
・夕餉時愛していると言い出す子(初投稿・しゃまママ)
・父の日の夫はとても良いオヤジ(大柳王・けんけん)
・俺の写真五つも載ったファンブック(ナンパも大名人・soji)
・客は神三波春夫の真意とは(大柳王・ユリコ)
・新人さん増えてえり香にハッパかけ(柳王・咲弥アン子)
・看板犬だけが感じよかったレストラン(柳王・はる)
・ 8 時だよ!投句締め切り姑(はは)のライン (楠亀えり香)
・開設をしたのに終わりLINE Pay (柳王・フーマー)
・倒れてもラジ川だけは続けてネ(名人・のりりん)
・昨日より今日より明日せまる山(大柳王・かたつむり)

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・犬派だが猫のT シャツ買ってまう(大柳王・入り江わに)

◎今週の一句・客は神ならば無茶など言いません(遊子)
◯二席・思ったらすぐ口に出すありがとう(大名人・やんちゃん)
◯三席・この仕草はっと気づいた父譲り(大柳王・里山わらび)

【お知らせ】
昨年12月から編集作業を行ってきて、さまざまな波乱があった
交流誌「仲畑流万能川柳ファンブック」123号(6月号)、現在配本中です!!

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【編集後記】
ご心配をおかけしましたが、
左目の内出血も少しずつ薄くなってきています。
日にち薬以外の薬はなく、時がたつのを待っています。
痛くもかゆくもないのですが、見る人はみなギョッとするみたい(苦笑)。(水野タケシ拝)

〇6 月26 日の放送です

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6 月というのに暑い暑い!!

放送の音源・・・https://youtu.be/nb2htprf43I

先週のボツの中からあさひろさんイチオシの句をご紹介!!
あさひろさんのボツのツボ
「急な雨コンビニ傘がまた一本」(すみれさん作)

(皆さんの川柳)※敬称略
※今週は176の投句がありました。ありがとうございます!
・役所からくる封筒のコワイこと(とんからりん)
・空梅雨に咲いたアジサイ後悔す(初投稿・ハイ爺)
・絶妙な言い間違いで場がなごむ(ゆかいな仲間)
・家事育児男がやっていいんだよ(大柳王・平谷五七五)
・髪切った彼女ドキドキ止まらない(恋愛名人見習い・名もなき天使)
・ごめんねと言える強さと潔さ(矢部暁美)
・あのポスターそうそうさんならセクハラや(遊子)
・マイペースでんでん虫のひとり言(大柳王・すみれ)
・ジェンダーレス俺もやれるか巫女バイト(雄之丞)
・ボーナスを待ってましたとジャパネット(シゲサトシ)
・陽射しあり頭皮ヒリヒリ毛がほしい(柳王・東海島田宿)
・あさひろさんボツのツボにも称号を(柳王・はる)
・人生がカラフルになる川柳道(名人・大和三山)
・高齢化秘策は街のワンチーム(初投稿・松田茂樹)
・強雲会行くぞ人生変えるため(大名人・高橋永喜)
・買いたての傘を差さずに濡れてる児(柳王・アンリ)
・"さようなら"文化の違い変わる意味(楠亀えり香)
・しょうもないことが一番おもしろい(名人・わこりん)
・議場イスゆりかごよりも心地よい(大名人・くろぽん)
・裏金に群がるアリはどこに消え (大名人・マルコ)
・雨上がり空に七色美術展(名人・まご命)
・鶴光を知らない人が聴いたのね(柳王・ワイン鍋)
・梅雨寒という語も死語に仲間入り(大名人・不美子)
・ゴム伸びたパンツどうにも離せない(大柳王・ ・里山わらび)
・TOTO 川柳今年こそと勇み立ち(しゃま)
・クレソンを味噌汁に入れがん予防(しゃまママ)
・手の届くところに欲しいハンモック(初投稿・水谷裕子)
・弱そうな男子に弱いのよワタシ(大名人・じゅんじゅん)
・ゴクゴクと琉球グラスで夏を飲む(柳王・咲弥アン子)
・久しぶり食べたキャベツの旨いこと(大柳王・ユリコ)
・検索し裸ポスター見るエッチ(大柳王・入り江わに)
・全裸って聞くとやっぱり想像す(名人・のりりん)
・夕食がチン!チン!チーン!でハイ上がり(全裸名人川柳家・そうそう)
・汗かかぬようにそうっと歩いてく(名人・パリ子)
・次回から予選しましょう都知事選(じゅんちゃん)

☆タケシのヒント!
「じゅんちゃん、川柳は全ボツだったのですが、余白の「つぶやき」が面白く、少しだけ手直しして秀逸です。余白の「つぶやき」が川柳にならないか、ぜひご一考ください。」

・何思う日傘男子は何思う (大柳王・かたつむり)

◎今週の一句・次回から予選しましょう都知事選(じゅんちゃん)
◯二席・梅雨寒という語も死語に仲間入り(大名人・不美子)
◯三席・検索し裸ポスター見るエッチ(大柳王・入り江わに)

【お知らせ】
TOTO「第20回トイレ川柳」、ただいま川柳を募集しています!!
6 月17 日(月)~8 月25 日(日)必着、インタネットとハガキで応募できます。
ハガキは、官製はがきに、川柳、住所、氏名、ペンネーム(雅号)、年齢、電話番号、ご職業をご記入の上、
宛先:〒101-8977 日本郵便 神田郵便局留「TOTO トイレ川柳」係まで、どうぞ!!

【編集後記】
暑かった月曜日、ついに日傘デビューしました。
渋谷だったのですが、まだまだ日傘男子は少ないですね。
少し恥ずかしいところもあるのですが、少しずつ慣れようと思います。(水野タケシ拝)

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水野タケシ(みずの・たけし)
1965年生まれ。コピーライター、川柳家。東京都出身。
ブログ「水野タケシの超万能川柳!!」  http://ameblo.jp/takeshi-0719/




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