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こふみ会へGO七GO №125 [ことだま五七五]

「七五三」「神楽」「牡蠣」「短日」 
     ~久々のリアル句会~ 

                      俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和5年11月の句会≫の案内状が送られました。

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朝晩しっかり冷え込むようになってきましたが、
おかわりありませんでしょうか。

さてさて、11月のこふみ句会ですが、
久しぶりにリアルで開催したいと思います。
リモート参加もokです(zoomでの対応を考えています)。

11月25日(土)12時からTCCクラブハウスにて。
幹事は、私・尚哉と兎子さんが務めます。

●兼題2題
    七五三    神楽
七五三はちょうど今月半ば、
神楽は11月に行われることが多いようです

出席される方は、当日ご持参ください。
また、出席されない方も、兼題へのご参加はウエルカムです。
尚哉または兎子さんまで、事前にお送りくだされば、
責任をもって保管いたします。

※当日、11月25日(土)は、12時開場、12時半開始といたします。
※参加費は1,500円です(もちろん、弁当つきです)。
なお、以前行われていた天地人句への景品の授与は、
今回はしない、ということでご了承ください。
その場で席題2題も発表いたしますので、
楽しみにしていてください。
それでは、以前のような調子を取り戻せるか、
はなはだ不安ではありますが、
みなさまのお力もお借りして、
有意義なリアル句会にしていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
                                11月幹事  岡田尚哉

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当日発表された席題は【牡蠣】と【短日】。
兼題のみの参加者もふくめて46句が集まりました。

【七五三】
・過疎の村そこだけ華咲く七五三 (兎子)
・七五三GAZAの子で何もできない (鬼禿)
・七五三きみらの明日とグーチキパー (矢太)
・祝詞(のりと)聞く五歳神妙七五三 (弥生)
・私ですセピアの写真の七五三 (紅螺)
・人鋏ごとに大人ぶ七五三 (蕃茄)
・呑め歌え着飾れ七十七五三  (尚哉)
・ヤアーダと草履をぐずる七五三 (孑孑)
・老禰宜の神さびて嬉し七五三 (一遅)
・遠い過去子ラいっぺんに七五三 (玲滴)
・何者かになる日もあるや七五三 (虚視)
・晴れ着より気になる吾子の七五三 (なつめ)
・脱ぎ捨てて仁王立ちたる七五三 (華松)

 【神楽】
・さんざめき人神となる神楽の夜 (虚視)
・親睦の葉も静まれり神楽かな(なつめ)
・若人の無心に捧ぐ神楽かな(華松)
・神酒一合あおり夜神楽楽興に入る(尚哉)
・薄れゆく意識の底の神楽笛(鬼禿)
・神楽舞ふあまりに遠きガザの子ら(矢太)
・夜神楽や鈴振る翁の足運び(紅螺)
・篝火に素戒鳴の息白く神楽の夜(一遅)
・争いを止めてと願う今神楽(兎子)
・神楽果て耳に残れるさんざめき(弥生)
・三年ぶり神楽みる目もたどたどし(蕃茄)
・巫女のふる鈴の音軽し里神楽(玲滴)
・お神楽の鬼に笑う子恐ろし子(孑孑)

【短日】
・痰実に急がされおどされ仕事する(兎子)
・日短や商店街のシャッター音(なつめ)
・痰実やそれでも人生長すぎる(矢太)
・短日やジムノペディーを弾く少女(紅螺)
・短日にキロ心せくくせ今も(玲滴)
・谷根千を歩きとおせば日短し(尚哉)
・日短か一木さんの家路かな(華松)
・死者生者記憶旅する短か日を(弥生)
・短日や家路に浮かぶ白き月(蕃茄)
・短日や布団はとうに冷えており(孑孑)

【牡蠣】
・牡蠣すする水平線を傾けて(矢太)
・おい牡蠣よいつまで口をつむぐのか(なつめ)
・指先に残るはカキか彼(か)の人か(華松)
・勇気出せ一つ残ったジャジフライ(孑孑)
・生牡蠣と発泡ワインで暮れてゆく(紅螺)
・熱々の海に溺れる牡蠣フライ(兎子)
・レモン絞る生牡蠣潮の匂ひして(弥生)
・焼き牡蠣や昭和の銀座これにあり(尚哉)
・牡蠣フライ塩かく間もなく空の皿(蕃茄)
・長引きぬ暑さにかき鍋出番なし(玲滴)

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米八のお弁当
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選句風景
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【天句の鑑賞】

牡蠣すする水平線を傾けて(矢太)
鑑賞短文=近景と遠景が連動するダイナミックさ。じつに爽快な句です。(尚哉)
観賞短文=小さな貝の世界と水平線の対比が強烈でした。(玲滴)
鑑賞短文=味でも香りでもなく、水平線とは上手い!としか言えません。(華松)
鑑賞短文=牡蠣を生んだ豊かな海を思わせる、視点の高さに驚かされました。(兎子)

●短日や帰路心せくくせ今も(玲滴)
鑑賞短文=子育てをしていた頃が思い出されます。心せくくせ、私も同じです。(なつめ)

●熱々の海に溺れる牡蠣フライ(紅螺)
鑑賞短文=溺れているのは、牡蠣なのか私なのか?もう分からなくなっちゃた。(矢太)

●遠い過去子らいっぺんに七五三(玲滴)
鑑賞文:孫らの七五三姿から、その親の七五三を思い起こす。数十年前の記憶と眼前の光景とが重なる瞬間を捉えた句だと感じました。(蕃茄)

●神酒一合あおり夜神楽興に入る(尚哉)
鑑賞短文=神と人とが酒食をともにし歌舞するという神楽の異空間のざわめきが伝わります。(弥生)

●私ですセピアの写真の七五三(紅螺)
鑑賞短文=私ですという気持ちに共感。人生の昔の一枚一枚にそういえる心のカラフルな素晴らしさですね。(孑孑)

脱ぎ捨てて仁王立ちたる七五三(華松)
鑑賞短文=行事を終えて家に帰り着いた少女は一刻も早く窮屈な晴れ着を脱いでしまいたい! 晴れ着を脱ぎ捨てて大きく息をした少女はあの日の私のよう…ノスタルジックな素敵な句です(紅螺)

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【今月の天地人】

天句34点:牡蠣すする水平線を傾けて (矢太)
地句18点:脱ぎ捨てて仁王立ちたる七五三 (華松)
人句12点:神木の葉も静まれり神楽かな (なつめ)
今月は矢太さんの牡蠣が圧勝でした。仁王立ちは、男児を思い浮かべた人、女児を思い浮かべた人と様々で、興味深かったです。

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天句の短冊を手に

得点天36点:矢太さん
得点地28点:華松さん
得点人24点:弥生さん
おめでとうございます!

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【幹事よりひと言】
リアル句会が久しぶりでしたので、やり方を忘れていて、ばたついてしまいました。けれども、お弁当を食べながら、お菓子を食べながら、お酒を飲みながらの句会、とてもゆったりと楽しい時間でした。ありがとうございました。
                                            大友兎子


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