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こふみ会へGO七GO №124 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №124
「蜻蛉」「朝顔」「案山子」「稲妻」 

                                俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和5年9月の句会≫の案内状が送られました。

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 こふみ句会の、みなみなさま

十月のこふみ句会は、TCCでリアルで。と、先月予告しましたが。
コロナの成り行きがまだまだ怪しく、一ヶ月延ばすことにしました。
リアル句会の言い出しっぺ矢太が、責任取って九月幹事を努めます。どうぞよしなに。
という次第で、今月も「こ網句会」です。
いつものように、メールでご投句ください。

<兼題>
●蜻蛉(とんぼ)
●朝顔
●案山子
●稲妻

<〆切>十月十六日(月曜)矢太に送投句され度。
<選句〆切り>十月二十五日
                     10月幹事  矢太

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【当日寄せられた全作品】は下記のとおり。15名60句

【蜻蛉】
01 もののけの首を咥へて鬼やんま (すかんぽ)
02 里山に赤蜻蛉追いし日は遠く(玲滴)               
03 蜻蛉舞う機械仕掛けの羽揺らし  (尚哉)
04 屋根越えてすっすと行くよ蜻蛉たち  (兎子)
05 赤とんぼ群れ来る小さき水溜り  (虚視)
06 登校放棄とんぼ眺めて日が暮れる  (弥生)
07 そうなのか一緒に行く気か赤トンボ  (孑孑)
08 あてもなき風のまにまに蜻蛉行く  (なつめ)
09 電柱の陰で蜻蛉に肩を貸し  (蕃茹)
10 とんぼすら後ずさりするイスラエル  (華松)
11 赤とんぼペペロンチーノとテラス席  (一遅)
12 白帽子だれに停まるの赤とんぼ  (下戸)
13 秋茜悩み多き日懐かしむ  (茘子)
14 複眼数万で睨む宇宙や赤蜻蛉  (矢太)
15 指まわし向き合う蜻蛉に物言う子  (紅螺)

【朝顔】
16 朝顔の日除けとなりて夫偲ぶ  (玲滴)
17 にじませて藍き朝顔描きにけり  (すかんぽ)
18 朝顔は正午に死すと決めており  (茘子)
19 母撒きし朝顔今日も咲き急ぐ  (蕃茹)
20 夕闇の迫り首垂れし朝顔  (虚視)
21 したたかや異国朝顔深き青  (弥生)
22 朝顔の蔓枯れ果てて気力果て  (兎子)
23 朝顔は青ばかりなり空仰ぐ (尚哉)
24 朝顔や垣越え隣りの顔となり  (なつめ)
25 お婆ちゃんになったねと朝顔が言い  (下戸)
26 朝顔ら咲くや女子校の登校時  (孑孑)
27 校庭の柵にもたれし朝顔や  (華松)
28 昨夜のことはわすれたような朝顔です  (矢太)
29 朝顔の奈落へ歩く蟻ひとり  (一遅)
30 気まま旅無人の駅に朝顔の咲く  (紅螺)

【案山子】
31 今様の案山子JKポケモンも  (虚視)
32 働いて働いて尽く捨て案山子  (尚哉)
33 ユニクロの赤きフリース母案山子  (すかんぽ
34 古アロハ稲穂の波漕ぐシャレ案山子  (茘子)
35 はざがけに役割終えたる案山子かな  (玲滴)
36 妻笑ふユニクロかぶりの案山子指し  (蕃茹)
37 今どきの案山子ボーダーラガーシャツ  (弥生)
38 案山子耐えイエスのごとく首を垂れ  (孑孑)
39 こんにちは挨拶したら案山子ちゃん  (兎子)
40 ギャルソンを着こなす山の案山子かな  (なつめ)
41 帰り道ふと目が合うや捨て案山子  (下戸)
42 我は誰への字で思いつ案山子立つ  (一遅)
43 案山子達人口減を補いて  (華松)
44 晴天の霹靂に立つ案山子かな  (矢太)
45 役終えて案山子やれやれ小屋の隅  (紅螺)

【稲妻】
46 きゃ〜などと私は言わぬ稲光  (すかんぽ)
47 眠り猫稲妻の音に二度寝せり  (蕃茹)
48 稲妻よベッドに堕ちよ独裁者の  (孑孑)
49 稲妻や学生寮でカレと会う  (下戸)
50 稲妻を掴めば指の骨透けて  (虚視)
51 稲妻は五秒のシネマ大画面  (茘子
52 稲妻だ孫の前では父強がる  (兎子)
53 稲妻に濡れてかたぶく萩の花  (玲滴)
54 稲光雷神の子が初舞台  (尚哉)
55 稲妻や闇夜が闇にのまれけり  (なつめ)
56 稲妻や繋ぐ小さな手がおののく  (弥生)
57 稲妻や闇夜の空に雲を見る  (華松)
58 稲妻は一閃大地に射精する  (矢太)
59 稲妻や魔物目覚める閻魔堂  (一遅)
60 半衿の白稲妻に白々と  (紅螺)

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【天句の鑑賞】
「天」に選んだ句とそれに関する鑑賞短文を簡潔に書くというこふみ句会の約束事。

稲妻を掴めば指の骨透けて(虚視)
【華松天鑑賞】大好きな雷ですのに、私は掴むという発想が全くありませんでした。次の雷で試してみます。鋭いのにどこか艶っぽさを感じる句です。
【矢太天鑑賞】ぜったい虚視の視線だ。すごい。怖い
【すかんぽ天鑑賞】稲妻を掴むだなんて、発想が大胆。でも、そんなロゴマークがどこかの国にあったような。

衿の白稲妻に白々と(紅螺)
【玲滴天鑑賞】なんとなまめかしい、白が鮮烈です。

朝顔は青ばかりなり空仰ぐ(尚哉)
【なつめ天鑑賞】朝顔の青と空の青がリンクしていて爽やかでもあり、澄み切った祈りのようにも感じます。
【一遅天鑑賞】朝顔の青と空の青さが重なり、なんとなく韻を踏んだ言葉選びも声に出して心地よい。

朝顔や垣越え隣りの顔となり(なつめ)
【茘子天鑑賞】「朝顔やつるべ取られてもらい水」のような生活感と暖かさを感じます。
【孑孑天鑑賞】お隣さんと親近感。われらが句会ではこんな気楽なお洒落があってもいいなぁと思います。

そうなのか一緒に行く気か赤トンボ(孑孑)  
【虚視天鑑賞】田舎道なのだろうか、昔はこんなふうにトンボがついて来た事が良くあった。懐かしい光景。
稲妻や闇夜の空に雲を見る(華松)
【紅螺天鑑賞】『鮮やかに情景が浮かびます、一瞬の美しい光!』
【兎子天鑑賞】隠されていたものを明らかにする。その稲妻の潔さと、明らかにされた景色の鮮やかさに胸を打たれました。
【弥生天鑑賞】稲妻が光った一瞬に漆黒の空に雲がみえたことが確かにありました。一瞬のドラマ。

白帽子だれに停まるの赤とんぼ(下戸)
【蕃茄天鑑賞】とんぼにフォーカスしながら、子供の運動会を見つめる親や祖父母が表現されているように思いました。秋空のようなさわやかな一句。

もののけの首を咥へて鬼やんま(すかんぽ)  
【下戸天鑑賞】最初の一瞥。このインパクトを超える句が見つからなかった。

稲妻や闇夜が闇にのまれけり(なつめ)
【尚哉天鑑賞】・・・・「闇」を繰り返しているにもかかわらず、稲妻のホワイトアウトが見えるような。フシギな句です。

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【今月のご報告】当番幹事矢太から。

今月の最高天句は、華松さんの「稲妻や闇夜の空に雲を見る」でした。
地句は虚視さんの「稲妻を掴めば指の骨透けて」。人句はなつめさんの「稲妻や闇夜が闇にのまれけり」と。尚哉さんの「朝顔は青ばかりなり空仰ぐ」でした。
得点天は、38得点の虚視さん
得点地は、36得点の華松さん
得点人は、32得点の、なつめさんとすかんぽさん
でした。おめでとう!
来月は久々リアル句会です@TCC。尚哉さんと兎子さんが幹事やってくださいます。ぜひ、全員で顔合わせましょう!


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