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台湾・高雄の緑陰で №37 [雑木林の四季]

                  2024年の台湾総統選挙戦たけなわ

         在台湾・コラムニスト  何 聡明

 来年1月の総統及び立法委員の選挙戦は日々激しくなっているが、8月28日選挙に出馬する総統候補者が又一人増え、来年の総統候補者は4人の争いになるようだ。4人目の候補者郭台銘氏は鴻海集團(フォクスコン)の創始者で、2016年に日本の有名企業シャープ社の株66%を持ったことで知られている他、中国にも多くの工場を持った企業家で、現在は鴻海集団の名誉会長である。郭氏は中国国民党の党員だったが、4年前の党内総統候補戦で敗れたあと、国民党を罵して脱党したが、その後国民党と和解を図り総統候補者の再選に乗り出す構えを見せたが、失敗に終わり、政党と関係のない無党派の単独候補者として出馬を決めたのである
 郭氏の投入は2野党の候補者の脅威になるが、一部国民党員は郭氏を選挙の擾乱者だと反発、だが一部国民党員は彼は国民党が過去財政困難に陥るたびに多額の資金を贈与したことを高く評価している。

来年の総統選挙は与党民進党、野党中国国民党、野党民衆党と無党派候補の4人で争われるか、それとも11月16日の候補者の最終登記以前に与党に勝つにはめの談合が行われて、野党の総統候補が2人または1人に減るかに注目が集まっている。2019年8月に創立した民衆党は郭台銘氏と人脈で繋がりが強く、党首の柯文哲氏は機会主義者、郭台銘氏と同様やや中国共産党寄りだが、柯氏が果たして郭氏に総統候補権を譲るか否かに興味が集まっている。

最近の民意調査では与党台湾民進党の候補頼清徳氏の支持率は常にトップの40%前後を維持、中国国民党の侯友宜氏は20%前後、新党民衆党の柯文哲氏も20%前後、無党派の郭台銘氏は10%前後である。私は民意調査だけで与野党の総統選挙の結果が分かるとは思っていない、参考資料の一端だと考えている。


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