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私の中の一期一会 №248 [雑木林の四季]

          コロナ感染「第6波」は必ずやってくる!・・ってホントなのか?
      ~新型コロナは「空気感染」と世界保健機関も認めた。対策の見直しを!~

      アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 夏の終わり頃から全国的にコロナの新規感染者数が減り始め、10月21日の国内の新規感染者数は334人で、前日より一気に53人も少なくなった。
 8月20日に記録した過去最多2万5851人の“77分の1”という減り方であった。
緊急事態宣言が解除されて1か月が経過するが、感染者数の減少傾向は続いており、28日時点で9週連続の減少が続いた。
 猛威を振るった「第5波」ではあったが、やっと“ほぼ収束した”と言える状況になったのではないだろうか。
 東京都は28日コロナ感染状況の警戒レベルを引き下げ、4段階で最も低い「感染者数が一定程度に収まっている」に改めた。
 昨年7月に都のモニタリング会議で感染状況の分析を始めてから、警戒レベルが最低になったのは初めてのことである。
 27日時点で、直近7日間の平均が27.6人と減少傾向が続いたことが考慮されたとみられる。
 都の医療提供体制も警戒レベルを、上から3番目の「通常の医療との両立が可能な状況」を維持しているという。
 友人からメールがきたのは27日だった。
「コロナもだいぶ落ち着いたね、第6波が年内に来ないようだったら会わないか。長い間会わなかったから顔を忘れかけている」・・・「こっちだって同じだよ。会いたいね」と私は返した。
 コロナ対策に当たる政府の分科会メンバー館田一博東邦大教授は「宣言解除から1か月という中で、全国の1日の感染者数も300人以下という状況が続いているが、減少の理由は国内のワクチン接種が7月からの3か月で64歳以下の人々に急激に進んだため、抗体価の高い人が多くなったことがあげられる。
 多くの人が“感染リスクを認識”して、それを避ける行動をとるようになったことも非常に大きい」と話していた。
 感染制御学が専門の愛知県立大学、清水宜明教授の見解を新聞で読んだ。
 インフルエンザなどの呼吸器感染症は季節性で、空気が乾燥する冬に流行することが多い。
 去年冬の「第3波」では11月中旬から感染者が増え始め、今年1月7日に都内の1日当たりの感染者が2000人を超えるピークがあって首都圏の1都3県に2度目の宣言が発令された。
 清水教授は「今年も寒くなる11月頃から感染者が増え始め、年末に向けて感染が拡大するだろう」と指摘している。
 やはり「第6波は来る」と覚悟したほうがいいようだ。
 ただ、日本はワクチン接種が進んでいることと3回目の接種を12月から開始するので、「第6波」が来ても過去の流行よりは小さくて済む可能性が高い」という予測もある。
 季節性のインフルエンザも空気が乾燥する冬から春にかけて流行するから気を付けなければならない。。
 医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は、「感染者数の推移を示すデータを見ると、昨年と今年の流行状況がよく似ている」という見解を示した。
 昨年、今年とも、春は3月下旬、夏は6月下旬から感染が拡大していた。
 春、夏共に今年のほうがピークは遅いが、それはアルファ株とデルタ株が流行したからだ。
 これは日本だけの話ではなく、日本と韓国の流行状況を比べてみると酷似しているのが解る。
 ピーク時の感染者数は韓国のほうが少ないが、これは韓国の対策のほうが日本より優れていたことを示している。
 感染状況の酷似は日韓だけではない、
 G7諸国の今年夏の感染者数の推移を示すデータを見ると、ピーク時期は違うが、同じような時期に感染者が増加し、同じような時期にピークアウトしている。
 このようなことから、「新型コロナの流行」には季節性があり、世界の感染状況は同期していると上昌広理事長は断言する。
 最初の頃、感染者の咳やくしゃみからウイルスに感染する飛沫感染が多いと教えられた。
 手についたウイルスが目、鼻、口から入る接触感染を防ごうと手洗い、消毒を一生懸命やってきた。
 最近はスーパーに行っても、電車に乗ってもみんなマスクをしている。
 去年も今年も、学校の2学期が始まっても感染者は増加していない。
 昨年は8月9日に感染者がピークになったが、お盆の人流増加にも関わらず感染者はむしろ減少していた。
 満員電車からも感染が拡大したという報道もない。
 世界保健機関(WHO)が28日、世界の1週間の新規感染者数2か月ぶりに増加に転じたと発表しながら、
新型コロナの主な感染経路は“エアゾル感染”だという見解を発表した。
 冬の乾燥でウイルスを含んだエアゾルが長い時間空気中に漂い、空気感染し易くなるのだという。
 冬期は寒いので部屋を閉め切ることが多くなり、こまめに換気などしない。
 我々は、換気不足が感染リスクを高めることを知らなければならなくなった。 
 日本より寒い英国やロシアで、冬を迎えて感染が拡大しだしていることを知っている。
 ロシアはワクチン接種が進んでいないそうで、10月28日には1日の感染者が初めて4万人を超えた。
 死者数も増加に歯止めがかからず、28日は過去最多の1159人が亡くなっている。
 WHOによると、「AY・4・2」という変異株が25日時点で、42カ国に広がっているとのこと。
 2万6000人の感染者を確認しているが、その93%はワクチン先進国英国の感染者だというから驚く。
 慶応大学臨床遺伝学センターの小崎健次郎教授は「“AY・4・2”のように海外で新しい変異株が流行すると日本 国内にも入ってくる可能性が高い。水際対策を強化しないと「第6波」のキッカケになるかも知れない」と警鐘を鳴らす。
 日本全体では感染の減少傾向が続いているが、29日の大阪で52人の新規感染者が確認された。
 28日,29日と2日続けて前週の同じ曜日を上回ったのは気懸かりでもある。
 これまでを振り返ってみると、
 “マスクや手洗い”、“人流制限”など飛沫感染と接触感染の対策をしてきた。
 研究が進んだ結果、世界的にもエアゾルを吸い込むことで感染する「空気感染」が主流だったことが判明した。
 予測される「第6波」への対策は、空気感染を意識したものでなければならない。
 エアゾルは極めて小さいのでなかなか落下しない、長時間空気中を浮遊する。
 気温や湿度、空気の流れの影響を受ける、目には見えないから厄介至極でもある。
 専門家は、“空気の滞りを作らないこと”が一番のポイントだという。
 こまめに換気をすることが一番の対策になるのだ。
 寒くても30分に1回ぐらいの間隔で換気して欲しいと言う。
 不識布マスクは正しく着ければかなり有効とのこと。
 とに角、「感染リスクがある」を常に意識して行動するしかないと私は思った。


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