SSブログ

私の中の一期一会 №244 [雑木林の四季]

     デルタ株が全国で猛威!ワクチン接種3回目が必要になるのか!
  ~「明かりはハッキリと見え始めている」・・は世論とかけ離れた政権の認識~

        アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 コロナ感染者数は、思うように減ってくれない。
最近は、検査で感染したことが分かっても、すぐに入院することが出来なくなっている。
どこの病床も満杯で、自宅待機せざるを得ない状況に追い込まれ易い。
 コロナは軽症者でも突然症状が重篤化する病気だから、自宅療養など無理な話なのだ。
 東京新聞は、首都圏の1都3県では今月1日から29日の間に救急搬送され、その後死亡したケースが31件あったと書いている。
 自宅療養中のコロナ患者は29日現在、全国に約12万人もいるというからビックリしてしまう。
 医療崩壊はもう現実になっていると見たほうがいいだろう。 
 自宅待機では十分な治療は受けられない、症状が急変すれば手遅れになることが多くなるのだ。
 東京では19人が自宅待機中に亡くなっているが、ほとんどが十分な治療が受けられなかった。
 年代別では50代が6人と最多で、30代が2人いた。
 亡くなった19人の半数は、軽症とみられ自宅待機となっていたが容体急変が命取りになっていた。
 19人中の18人が1回もワクチン接種をしていなかったことが分かっている。
 残る一人は。1回目接種の後だったらしいが・・・
 29日は全国で1万9314人のコロナ感染者を確認したが、新規感染者が2万人を下回ったのは6日ぶりのことだった。
 前の週の日曜日より2964人減ったのは良いけれど、逆に重症者が10人増えて2070人となったと知ると喜びはない。
   17日連続で過去最多を更新し続けていた。
   30日、東京都内で1915人の感染が判明したと発表された。
   東京で2000人を下回ったのは先月26日以来で、久し振りだ。
   重傷者も前日より9人減って287人だったが、30代~90代の男女12人が亡くなっている
 全国のコロナ感染者数が過去最多を更新することが多いが、その元凶は「デルタ株」である。
 国立感染症研究所の調べによると、国内感染者の9割以上は、この「デルタ株」の感染者だという。
 インド由来の「デルタ株」は感染力が従来型の約2倍と強力であり重症化し易いとも聞く。 
25日に行われたガースーの首相会見は,またもや国民感情を逆なでするようなものになった。
 ガースーは「ワクチン接種はデルタ株にも効果があり、新たな治療薬で重症化を防ぐことも可能だ。
明かりはハッキリ見え始めています」と 発言した。
 コロナの感染爆発によって全国各地で医療崩壊が進む中、自宅療養を余儀なくされた人が毎日亡くなっているというのに・・。
 感染のピークさえ見えてない状況だというのに・・・
 「明かりなんて何処に見えるんだ!」という怒りだ。
 この国民感情を逆なでするような発言に会場からはため息が漏れていたという。
 感染者が全国で一番多いのは東京都だが、東京都の感染者の半数程度を20~30代が占めている。
 都は、若年層のワクチン接種を加速すれば、感染予防の効果が上がると考えたようだ、
 小池都知事は、若者向けに“予約不要”の会場を渋谷区に開設した。
 初日の27日、早朝から想定を超える長蛇の列となった。
 11時50分に受付を開始する予定だったのに、希望者が殺到したため7時半に“受付を打ち切る”事態になってしまった。
 翌日は急遽、抽選制にしたが猛暑の中早くから並んでいたのに落選した人達からは不満の声が噴出して大混乱になった。
 思い付きは悪くないが、付け焼刃的な対策では“だめだ”ということだろう。
 日本はワクチン後進国だが、29日のデータを見ると、ワクチン接種率は1回目以上 55.8%、2回接種完了44.8%となっていた。
接種者の大半を占める医療従事や高齢者へのワクチン接種は可成り進んだことが分かる。
日本で現在承認されている新型コロナ用ワクチンはファイザー、アストラゼネカ、モデルナの3種である。
 いずれのワクチンも、一定の間隔をあけて2回接種することになっている。
 これらのワクチンは、2回接種すれば新型コロナウイルスの“発症を予防する効果がある”ことが確認されている。
 今月初め、テレビに出演した河野太郎大臣が「ワクチンは2回接種を完了しても、来年3回目の接種をすることになるだろう」という見通しを語っていた。
「ファイザーとモデルナ、どちらも1年ぐらいは効果が持続する。今年2回接種した人は、来年は1回でいい」と付け加えた。
 ワクチンの効果を維持するためには3回目の接種が必要だという認識を語ったのである。
 世界でいち早くワクチン接種を進めたイスラエルでは8月1日から3回目の接種を開始した。
 感染力の強いデルタ株の出現で、コロナ感染者が再び増加しているためだ。
 イスラエルでは1日の感染者が1桁まで減っていたのに、デルタ株によって再び感染が拡大した。
 接種の対象は60歳以上で2回目の接種から5か月以上経過している人達である。
ベネット首相は「3回目は有効で、重症化の増加は緩やかになっている」と語った。
 3回目の接種はイギリス、ドイツ,スウェーデンなどでも行なわれだした。
 イギリス政府は、70歳以上の高齢者に9月から接種を開始することになった。
 ドイツ保健局も9月から3回目の追加接種を行うことを決めている。
 スウェーデン当局は80歳以上の高齢者など、重症化するリスクの高い人を対象に、早ければこの秋にも3回目を実施することを明らかにした。
 ナビタスクリニックの医師、久住英二理事長は「2回のワクチン接種を完了すれば基礎的な免疫はつく。だが、 ある程度時間が経過すると免疫機能の強さを示す“抗体価”が低下してくる。
 そのタイミングで3回目を打つと、免疫機能は再び強化される」と話す。
 これは「ブースト効果」と呼ばれるもので科学的に証明されているもの。
 ブースト効果によって大幅に上昇した抗体価は長期間にわたって維持されるという。
 米CDC(室病対策センター)や米FDA(食品医薬品局)は、7月8日に共同声明を出し「現時点ではワクチン接種が完了した人は追加接種の必要はない」と呼びかけている 。
 ファイザーの資料
 3回目の接種をした人。
 ウイルスを抑える中和抗体の値は、従来株やベータ変異株に対して2回接種の5倍~10倍になった。
 デルタ変異株に対しても、18歳~55歳の場合5倍以上。
 65歳~85差は、11倍以上に増えた・・・
 ファイザーでは、さらにデータを収集して、早ければ8月中にもFDAに3回目の接種を許可にする申請をしたいとしている。
 FDAやCDCでは「2回接種を完了した人は、デルタ株を含めて重症化や死亡からは守られている」と述べ、今後、科学的な知見に基づいて必要性を判断するとしている。
 日本はまだまだ未接種の年代が多い。早く若い世代にも接種を進めるべきだろう。
 40~50代、若い世代、子供に接種することが先で、3回目は後回しでいいのではないか。
 そんな気がしいるが・・・


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。