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私の中の一期一会 №243 [雑木林の四季]

      「菅首相は何も分かっていない!」 コロナ対策にお手上げなら辞めて欲しい
  ~重傷者か、重症化の恐れある者以外は自宅療養とする・・・に批判殺到は当り前~

      アナウンサー&キャスター  藤田和弘                                        

コロナ感染拡大の勢いは、とどまることを知らない。
インド株から変異して、感染力が強いと言われるデルタ株が「第5波」となって猛威を振るっているようである。
13日、全国でコロナ感染者が1日で2万365人確認されたという発表があった。
前日の1万8889人を上回り、これで3日連続の過去最多となった。
8日に閉会式を迎えた東京オリンピックとの関連は不明だが、感染拡大の勢いは五輪閉幕を待っていたかのように爆発状態になっているのは気になるところだ。
政府が2日に「重傷者や重症化の恐れのある人以外は自宅療養とする」と決めたことに驚いた人が多かったのではないだろうか。
これまでも検査で陽性になり入院したくても出来ずに、自宅で症状が急変して亡くなるケースが少なくなかった。
コロナで父を亡くした東京の男性は、「政府は何を考えているのだろう。自宅療養中に一気に重症化したら命取りになるのに・・・」と怒りを表していた。 
この男性の父親は昨年春、咳と発熱があったので近くの病院を受診した。
処方された解熱剤で一旦熱は下がったが2日後に熱がぶり返した。
救急搬送され、PCR検査で陽性と確認されたが、即入院とはならなかった。
自宅待機中に3日ほどして容体が急変、別の病院に救急搬送されたが重症化していて1週間後に亡くなったという。
これまでは、呼吸器に症状がない軽症者でも、基礎疾患がある場合や肺炎で呼吸困難があれば中等症以上として入院対象になっていた。
それが8月2日以降は、重症化リスクは低いと判断されると自宅療養にされてしまう。
菅首相は、「感染者が急増する中で、医療の提供体制を機能させることが最大の課題だ」と述べたが、この政府案は「命を軽視するもの」として与野党から猛反発を食らったのである。
宇都宮市内で、コロナ患者の治療に当たってきた呼吸器内科の倉持仁医師(49)が3日にテレビ出演して「菅首相、至急お辞めください」と発言して反響を呼んだと朝日新聞デジタルが報じている。
倉持医師は、感染者が急増する地域で、“入院対象を重症化の恐れがある人に限る”という政府方針に怒りを覚え、政治への警告として発言したのである。
新聞によれば、この政府方針を“実現させてはいけない”と感じて、倉持医師に賛同する人が多かったとのこと。
コロナは、流行当初は治療も確立していなかったが、現在は発症の初期からCT検査などで医師がきちんと診て適切に治療すればほとんどの人が死なずに済んでいる。
しかし、あの政府方針が実現して治療が遅れたら、防げた筈の重症化も防げなくなる。
本来は死なずに済む病気が、政治家が間違えることによって、“相当の人が死ぬ病気”に早変わりしてしまうのだ。
患者に入院の必要があるかどうかは診察した医師にしか分からない。
政治が一律に線を引くことなど出来ないのである
今の政権は官邸主導が強まり、現場のニーズを分かっていない人達が政策を作っているのではないか。
現場の声に耳を貸さない・・・見てもいない。
現実に合わない政策が出てくるのは、そこに原因があるのではないか・・・
 「先生のおっしゃる通りです」と私はこの医師に共感を覚えた。
 デルタ株は、かつてないほどの勢いで感染拡大を続けている。
 30を超える都道府県でステージ4(感染爆発)の状況が出現しているという。
 お盆休みの人流がどうなるか気になるところだが、分科会の尾身会長は東京都内での人出を緊急事態宣言前の5割にまで減らすよう求めている。
病床の逼迫も限界で、コロナ以外の診療にも支障が出ているというから事は重大である。
感染状況がこれほど深刻になったのは、政府の危機管理に大きな欠陥があったからだと主要メディアも指摘している。
 政府の感染見通しは最初から楽感的だったのではないか。
「第1波」では、欧米のような“ロックダウン”という強制的な手段ではなく、“自粛要請”である程度の成果を出すことが出来た。
 この成功体験が、かえって政府には仇となったかも知れない。
 1年前に感染収束後に予定していた“GoToトラベル”を、前倒しで始めたのは感染予測が甘かったための失敗であろう。
 人の移動は感染リスクを高めるという専門家の知見を、官房長官時代のガースーは軽視したに違いない。
 高齢者へのワクチン接種は何とか進んだが、接種が進んでいない若年層に感染が広がり40代~50代に重傷者が出だしている。
 政府、特に菅首相は失敗を認めようとしない。
「その指摘は当たらない」というポーカーフェイスがハッキリと私の目に浮かんでいる。
 分科会の尾身会長はパンデミック下でのオリンピック開催を「普通はない」と無観客にするよう提案したのに対し、ガースーは最後まで観客を入れることに拘った。
 ポーカーフェイスのガースーは専門家の知見さえ聞き捨てにして、自からが決めた結論にもっていこうとする癖があるようだ。
 時事通信が今月6日~9日に実施した世論調査で、菅内閣の支持率は29%と低調であった。
 2か月連続で30%を下回ったことは、“政権維持の危険水域”段階が続いていることを意味している。
 8月になって感染者数が激増したことで、首相が期待した五輪のメダルラッシュも政権浮揚効果にならなかった。
 他社の世論調査も似たようなもので、NHKが支持率29%、朝日新聞は28%となり、いずれも政権発足以来最低水準となった。
 最早、菅首相の求心力低下は明らかで、自民党内は秋の衆院選への危機感が強まっている。
 7月30日の首相会見はNHKニュースで生中継されたので見た人も多いだろう。
 会見後に、官邸関係者が自嘲気味に語るコメントをネットで見つけた。
  ガースーの首相会見を端的に物語っているように思えるものである。
「会見は想定通り厳しいものだった。首相の嚙み合わない答弁はいつもと同じで平常運転だった。
 あの人が何を語っても、国民にはメッセージとして届かないだろう。
 テレビ中継を見た人は一層失望しただろう。
 緊急事態宣言の度に会見はテレビ中継されるが、相当支持率低下に貢献しているのではないか。
 プレゼンのトレーニングしたほうがいい。政治家として致命的だ」
 菅首相、あなたが首相の器ではないことを多くの国民はもう解っている。
  もう観念して、なるべく早く辞任しなさい!


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