雑記帳2021-8-15 [代表・玲子の雑記帳]
202-8-15
◆すずかけ三兄弟の保存運動の歴史が銅人形になりました。
◆すずかけ三兄弟の保存運動の歴史が銅人形になりました。
戦後米軍に接収されて立川基地が全面返還されたのは1977年(昭和52年)のことです。
跡地の一部は1983年に国営昭和記念公園にうまれかわりましたが、そのあとも町の再開発は続きました。
1999年、開発のために伐採される計画だったのが、3本のプラタナスの木でした。終戦の年に進駐してきた米兵が、基地の中に日米友好の印にと植えたアメリカスズカケノキは。立川の50年の歴史を見つめてきた木でもありました。それを知った市内に住むアーティストや子どもたちが保存を求める運動をはじめ、直線の道路をほんの少しカーブさせて、木は残ったのでした。立川の土地に合ったのか、50年の間にスズカケノキはすっかり巨木になっていました。
見る角度によっては2本にみえる3本のプラタナスはいま、「すずかけ三兄弟」と呼ばれて親しまれています。
跡地の一部は1983年に国営昭和記念公園にうまれかわりましたが、そのあとも町の再開発は続きました。
1999年、開発のために伐採される計画だったのが、3本のプラタナスの木でした。終戦の年に進駐してきた米兵が、基地の中に日米友好の印にと植えたアメリカスズカケノキは。立川の50年の歴史を見つめてきた木でもありました。それを知った市内に住むアーティストや子どもたちが保存を求める運動をはじめ、直線の道路をほんの少しカーブさせて、木は残ったのでした。立川の土地に合ったのか、50年の間にスズカケノキはすっかり巨木になっていました。
見る角度によっては2本にみえる3本のプラタナスはいま、「すずかけ三兄弟」と呼ばれて親しまれています。
すずかけ三兄弟、街路樹としては老木なので、しっかり補強もされました。
保存を呼びかけた一人が銅板造形作家の赤川政由さんです。そして、赤川さんの友人の音楽家たちが、2006年からこの保存運動を構成に伝えるコンサートをひらいています。
赤川さんは、市民運動によって保存された歴史をモチーフに、3人の奏者が木管楽器を演奏する姿を銅板作品に仕上げました。作品名は「三本のプラタナスとしあわせな三楽士をつくった人々」。オーボエ、ファゴット、クラリネットの三重奏をイメージしたものです。「スズカケを守った歴史をこども達に伝えたい」との思いが形になったのです。像は、立川で一番新しい街「グリ^ンスプリングス」の一角に設置されました。ちょうど、すずかけ三兄弟と向かい合うような場所です。
赤川さんは、市民運動によって保存された歴史をモチーフに、3人の奏者が木管楽器を演奏する姿を銅板作品に仕上げました。作品名は「三本のプラタナスとしあわせな三楽士をつくった人々」。オーボエ、ファゴット、クラリネットの三重奏をイメージしたものです。「スズカケを守った歴史をこども達に伝えたい」との思いが形になったのです。像は、立川で一番新しい街「グリ^ンスプリングス」の一角に設置されました。ちょうど、すずかけ三兄弟と向かい合うような場所です。
三本のプラタナスとしあわせな三楽士(腰かけているのがプラタナス)
赤川さんは全国各地に銅板造形作品を提供しています。立川市内には、駅北口の「風に向かって」や女性センターの「指揮者」、幸学習館の「セロ弾きのゴーシェ」など30体以上もあります。埼玉県行田市には「童」の像が36体、これは行田が足袋の町でさかえていたころの子供の姿をイメージしたもの、などなど。行田の童はこの『雑記帳』でも何体か紹介したことがありました。大きいものでは愛知県半田市の「新実南吉さんのお話の木」でしょうか。童話作家・新実南吉の故郷は半田市です。『知の木々舎』で紹介した作品はたくさんあります。
「風に向かって」は戦前、青森県三沢基地から飛び立って世界初の太平洋無着陸横断飛行に成功した「ミス・ビードル号」を題材にした。ビードル号はまず立川飛行場を出発して三沢まで飛んだのです。
赤川さんの師匠は彫刻家の故・藤原吉志子でした。かって米兵の住居だった「ハウス」に住む赤川さんはいま、ハウス内のアトリエ・ボンズ工房で弟子を育てています。
実は「三本のプラタナスと幸せな三楽士・・」の制作中、完成まじかにご本人が体調を崩して入院、というハプニングも起こりましたが、5人のお弟子さんたちが協力して完成させたそうです。完成した像の設置にはもちろん退院したご本人も立ち合いました。友人の音楽プロデューサー、しおみえりこさんは 「お弟子さんにとってもいい機会だったのではないかしら」と話していました。弟子の一人、安東けいさんは『知の木々舎』の『赤川BONZEと愉快な仲間たち』にも何度か登場しています。
実は「三本のプラタナスと幸せな三楽士・・」の制作中、完成まじかにご本人が体調を崩して入院、というハプニングも起こりましたが、5人のお弟子さんたちが協力して完成させたそうです。完成した像の設置にはもちろん退院したご本人も立ち合いました。友人の音楽プロデューサー、しおみえりこさんは 「お弟子さんにとってもいい機会だったのではないかしら」と話していました。弟子の一人、安東けいさんは『知の木々舎』の『赤川BONZEと愉快な仲間たち』にも何度か登場しています。
師匠の藤原吉志子の「兎と亀」(ファーレのパブリックアートから)
安東ケイさんの作品
◆緊急事態宣言中ではありますが、国営昭和記念公園は開園しています。今回はあまりなじみのない「こどもの森」を紹介しましょう。ところどころに子ども向けの説明版もついています。
園内を走るパークトレイン 色も形も違うのが数台走っている。乗車料金は一回300円。
メインゲート ワクワク広場
風車(かざぐるま)のゲート 木道の下は季節の花畑になる
森のトイレ
特に禁止していないのかテントが随所にからrている。
ゴムでできた小さい子でも遊べる大きなトランポリン!
太陽のピラミッド
(説明版)遠い空のかなたにある太陽が見えますか。太陽は地球上のすべての現象の源となる、ばくだいなエネルギーをもっています。こどもの森で一番高い太陽のピラミッドに登り、太陽に一歩でも近づいてみましょう。
(説明版)遠い空のかなたにある太陽が見えますか。太陽は地球上のすべての現象の源となる、ばくだいなエネルギーをもっています。こどもの森で一番高い太陽のピラミッドに登り、太陽に一歩でも近づいてみましょう。
地底の泉
(節寧番)ここは古くからある「まいまいず井戸」と同じ、すりばちの形をした泉です。泉の水は地中の水が自然にしみだしてきた地下水で、雨の量によって水の量が変わります。カタツムリの殻の形に似たうずまきの道にそって下の方におりてみましょう。上を見上げると、ほら、空が丸く見えます。大自然を感じませんか。
(節寧番)ここは古くからある「まいまいず井戸」と同じ、すりばちの形をした泉です。泉の水は地中の水が自然にしみだしてきた地下水で、雨の量によって水の量が変わります。カタツムリの殻の形に似たうずまきの道にそって下の方におりてみましょう。上を見上げると、ほら、空が丸く見えます。大自然を感じませんか。
光の道路 メタセコイヤの並木は秋になると金色に光る
◆ステイホームのつれづれに、一茶の句を拾いました。
毒草やあたり八間はびこりぬ
うら窓や頭痛にさはる草いきれ
昼顔にふんどし晒す小僧かな
夕顔やはらはら雨も福の神
夏の雲朝からだるう見えにけり
夏山の膏ぎつたる月よ哉
御地蔵や花なでしこの真中に
うら窓や頭痛にさはる草いきれ
昼顔にふんどし晒す小僧かな
夕顔やはらはら雨も福の神
夏の雲朝からだるう見えにけり
夏山の膏ぎつたる月よ哉
御地蔵や花なでしこの真中に
そういえば、昭和記念公園でもこの季節、楓風亭の献茶のお菓子は撫子でした。
2021-08-13 08:14
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