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私の中の一期一会 №226 [雑木林の四季]

    コロナ感染の急拡大が続くが「第3波」の感染ピークはこれからやって来る!
~高齢者の感染増加、重症者や死者の増加は〝第2波のピークをすでに超えてしまった~

       アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 10月下旬頃から目立っていた新型コロナ感染者の急増は、今月に入って「第3波」と呼ばれるようになった。
 28日午後9時現在のデータをみると、28日の国内で新たに感染者が2685人確認されて過去最多を更新していた。
このところ毎日のように過去最多を更新しているので驚きはない。
 地域別では、東京都の561人が最も多く、GoToトラベルの対象から外された大阪府が463人、同じくトラベル対象外の北海道が252人で続いていた。
 全国の新規感染者は3日連続で2000人を超えていたから、事態はかなり深刻なのではないだろうか。
 東京では29日にも、418人の感染が新たに確認されたが、日曜日に400人を超えたのはこれまでで初めてだ。
 第1波、2波では若い世代の感染者が多かったが、今度の「第3波」は高齢者の感染が増えていることが特徴として上げられるという。
 高齢者の感染が増えれば、重症化するリスクも高くなるので医療体制は大丈夫かと気になってしまう。
 死者の数が増えだしていることも「第2波」当時とは明らかに違う。
 重症者も今月10日以降には多くなていて、28日の時点では過去最多の440人になった。
 重症者が増えれば、ベッド数が逼迫するのが目に見えてくる。
 コロナ感染者の病床使用率は、この1週間に40都道府県で上昇しているという情報があった。
 ウイルス感染症対策分科会が、病床使用率25%以上を「ステージ3」(感染急増)と定めている。
 政府の無策もあるが、全国的な感染拡大に歯止めはかかっていない。
 三重県では病床使用率36.7%で全都道府県の中で最も上昇率が高い。
 医療危機の心配が視野に入って来てもおかしくない状況なのである 。
 医療機関は コロナ以外の患者への治療対応も考慮しなければならない。
「第3波」の今は「第2波」の時と違って、医療崩壊の懸念が、全国あちこちで現実味を帯びてきている。
 コロナ感染者の年代別割合を見てみると、東京都の感染者が急増した「第2波」の7月に、60代以上の感染は8.2%だったが、第3波の今月16日には17.1%へと上昇している、第2波当時の2倍になっていた。
 大坂府でも同じような傾向をみせていて、60代以上の感染割合は7月に9.5%だったものが、今月前半には25.8%になっていた。感染の割合は東京都より高かったのである。
 菅首相は26日に「この3週間が極めて重要な時機だ」と述べ、GoToトラベルの対象から札幌市と大阪市を除外することにしたが、全国的な感染拡大に歯止めがかかるという期待をする人は少ない。
 感染症の専門家は「GoToの見直しは遅すぎた」と指摘している。
 逼迫する大坂や札幌の医療体制を護ることを考えれば、2つの市を目的地とした旅行を見直すのは理解できるが、感染者が一番多い東京都が対象から外れたことには首を傾げている。
 東京医科歯科大の浜田篤郎教授は「東京の病床はかなり逼迫している。24日に重症者が前日より10人増えて51人になった。状況は刻一刻変わる。直近の状況を考えれば東京もGoToの除外対象にしてもおかしくなかった」と国の対応に疑問を示している。
 新型コロナウイルスは、今日の行動結果が2週間後に出るので感染予測が難しい。
 予防対策の基本は重症者や死者を増やさないことにあるが、「もう大丈夫だろう」という気持ちになった頃に発症することもあるというから始末が悪い、手遅れの心配が出てくるからだ。
 重症者の入院日数は長くなるので、すぐにはベッドが空かない。
 ベッドが逼迫した時点で重症者が来ても収容することが出来ない。
 重症患者のほうはその後2週間は一定の割合で増え続けていくる。
 入院治療を受けられない患者が増えると、重症化した患者が増える。
 こうした悪循環が増えれば、助かられる命も助けることが出来ず、「超過死亡」が発生することになる。
 超過死亡とは、統計で予測した死者数を実際の死亡者数が上回った場合のことで、患者が多過ぎて適切な医療を受けられないような時に発生するのだ。
〝第3波”の感染拡大要因は「見えにくいクラスター」だという指摘が目にとまった。
「見えにくいクラスター」とは、東邦大医学部の館田一博教授の解説によると、症状がほとんどない若い人たちの間で広がっている感染のこと。
 感染しているのに症状が出ない彼らが、ウイルスを持ったまま動き回ると、若い人同士ばかりでなく接触した人が高齢者だったりするとそこで深刻な感染が生じる。
 発生源を特定しずらい感染はこうして広がっていく。誰もコントロール出来ない。
 10月に大規模なクラスターが発生したさいたま市の劇団のケースは〝見えにくいクラスター”だった。
 都内で感染者と接触があった役者の男性が、無症状だったため感染を知らずに稽古に参加していたのがキッカケだった。
 感染者は70人を超えたというからかなり大きなクラスターとなった、
 70人全員が無症状だったというハナシにはチョット驚いている。
 他には、学生寮など大勢の若者が共同生活をする場所では感染が広がり易い。
 マスクなしで大声で会話したり、歌ったりすれば感染する確率がドンドン高くなる。 
 医療へのアクセスが悪い外国人コミュニティで感染が拡大したりすると「見えにくいクラスター」にカウントされるそうだ。
 多くの人が集まるイベントで、参加者同士が知り合いでなければ、感染者が出ても感染経路は不明になることが多い。当然「見えにくいクラスター」である。
 感染したことに気付かないで帰宅した家族から感染する「家庭内感染」が東京などで増えだしているという。
 職場か、会食か、通勤途中か、どこで感染したか心当たりがないケースは全て「見えないクラスター」に含まれる。
 このように〝第3波のクラスター”は多様化していて、対応もさまざまになり絞れ切れない難しさがあるのだ。
 国際感染症対策室の忽那賢志室長によれば、第3波では高齢者の感染が多いことから重症者の増加ペースが第2波のピークをすでに上回った。
 第3波の新規感染者は、まだピークに達していない。これからもしばらく感染者は増えていく。
 医療崩壊の話も再び語られるようになるかも知れない。
 医療崩壊を簡単に言えば、医療者が必要な医療を提供できなくなり、患者が必要な医療を受けられなくなる状態である。
 救える命を救えないばかりでなく。コロナ以外の患者への医療にも大きなく影響を与える。
 医療崩壊だけは何としても避けなければならない。
 東京都は30日、新たに311人の感染者が出たと発表した。
 感染者311人の年代別では、20代が68人、30代は51人、40代69人、50代32人、65歳以上は57人だった。
 気になるのは、人口呼吸器ECMOを使用する重症患者が前日より3人増えて70人になったということであった。
 政府の感染症対策分科会の尾身茂会長は「現在の状況は、個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた状況だ」と述べ、国や地方自治体に強いメッセージを発信した。
 感染拡大はまだまだ続く、庶民にはコロナに疲れ、気の緩みがあるかも知れない。
 菅政権に感染予防対策を期待しても無駄だかも知れない。
 一人一人が感染リスクを避ける行動を織る必要がある。
 1)3密を避ける。2)マスクを着用。3)手洗いや、消毒。4)部屋の換気
 この基本忘れると、巨人のように「コロナに全敗」したりして・・・(笑)
 


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