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私の中の一期一会 №217 [雑木林の四季]

新型コロナウイルスは衰え知らず。大坂通天閣に「黄色の注意信号」が再び点灯した!
~ホントに怖いのは“学校帰りの子供が家庭内にウイルスを持ち込んだとき”である~

      アナウンサー&キャスター  藤田和弘

   新型コロナウイルスは東京を中心に感染拡大傾向が続き、今月の10日には東京都の新規感染者が243人に達したことが確認された。
 243人は、1日としては過去最高の数値で「第2波が到来しているのではないか?」と不安に思った人も多かったのではないだろうか。
 感染者の最多について小池都知事は「感染者は20代、30代が8割を占める。濃厚接触者は101人で調査中です。重症者は5人、死者は16日間連続でゼロです。
 都と区に国も専門家と連携し、積極的なPCR検査と感染防止対策や保健所機能の強化を行いたい。会食での感染も増えている。回し飲みなどはしないように・・」などと会見で述べた。
 大坂府は12日、府内で32人の新規感染者を確認し、大坂府独自の基準である「大坂モデル」は警戒を呼び掛ける「黄色信号」を初めて点灯することになった。
 通天閣では今年の5月に吉村知事の要請を受けて5月11日からライトアップに協力していた。
 ずっと基準内の「緑色」の点灯だったため、6月30日に吉村知事が自ら通天閣へ出向いて“消灯式”を行ったばかりだった。
 初めて「黄色信号」を点灯することになった通天閣の高井社長は「二度と点灯することがないように祈っていましたが、悲しい気持ちで一杯です」と残念がっていたという。
 黄色信号点灯翌日の13日に会見した吉村知事は「一人一人が感染症対策に気をつけながら、社会経済を動かしていくことが重要だ。震源地は見えている。ピンポイントの戦略を実施していく。感染の囲い込みにぜひ協力していただきたい」と府民に呼びかけた。
 12日夜の会見では「東京の感染者は連日200人を越えていて夜の街の影響が大きい。大坂府も傾向が似ているので注意を呼びかけたい。
 庶民への呼びかけは、1にも2にも“唾液だ”と声に力を込めた。
“夜の街”関連で若者の感染が広がっているが、若者が集まって夜の街でワアワア騒ぎながら食事をしている。このような唾液が飛び交う“3密の環境”こそが震源地だ。
 3密を避け、唾液が飛び交う環境を避ければ、ある程度の感染は抑えられるだろう」と述べ、各自が感染症対策を自覚して気をつけて欲しいと話した。
 12日は東京以外の首都圏でも感染者が増えていた。
 千葉県と埼玉県でそれぞれ31人、神奈川県では23人の感染が確認された。
 神奈川県の川崎協同病院は2度目のクラスターが起きている。
 千葉県のタムス浦安病院では9人の感染が判明した。
 海外から到着した20人が成田空港での検疫で感染を確認していた。
  東京都の感染者が243人と最多になった事態について、菅官房長官は会見で「入院患者数は増加傾向にはあるが、東京都の重症者は現在5人で切迫している状況にはなっていない」と述べ、「直ちに緊急事態宣言を再び出す状況ではない」と慎重姿勢をみせた。
 政府関係者も「PCR検査の数を増やした。入院患者と重症者の数を注視している。感染爆発の兆候があれば緊急事態宣言も躊躇しないが、まだその時期ではない」と話す。
 感染は20代、30代が殆どで、無症状が多いのも特徴だ。
 ただ、「家庭や職場などで知らない間に、重症化リスクの高い中高年層や基礎疾患を持つ人に感染させる心配も出てきている。そういうケースが増えれば医療現場はたちまちパンクするだろ」とも述べている。
 若者のほとんどは感染しても症状が出ないから、本人も知らないうちにウイルスをまき散らす可能性が高いのである。
 いつ、どこで感染したかが分からないと、感染経路を追うことはほとんど不可能になる。
 濃厚接触者を特定することも難しくなる。
 感染経路不明のケースが増えることは、感染症対策に支障をきたすことに他ならない。
  例えば、11日の大阪府では28人の感染者が判明したが、そのうち22人の感染経路が特定できなかった。
 大坂府では感染経路不明者が12人以上になったら「大坂モデル」が黄色信号になり、警戒を呼び掛けることになっていたため、通天閣に黄色信号が灯ったのである。
 経路不明28人のうち17人は、10代から20代の若年層で78.6%を占めた。
 30代、40代、50代が3名ずつだったという。
「無症状」「感染経路不明」「陽性率」の急増は、市中に感染者が増加してることを意味すると医療ジャーナリストなども指摘している。
“夜の街”や“繁華街で仲うちでの会食”だけが震源地なのではない。
 荒川区の介護施設「ひぐらしの里」で、入居者と職員の感染者が19人になったというニュースがあった。
 徳島県の介護施設でも20代の介護士が“陽性”になったが、感染源が分かっていない。 
 集団感染に繋がらなければいいが・・と医師達は心配しているという。
 横浜市では12日、市立小学校に勤務する50代の女性教諭のコロナ感染が判明した。濃厚接触者の教職員3人と児童5人が自宅待機になり、今後PCR検査をするという。13日から学校は臨時休校になった。
 川崎市の小学校でも50代の女性教諭が感染していることが分かった。濃厚接触者の特定や学校の消毒作業が終わるまで臨時休校になった。
 小学校や中学校では、教職員ら大人が感染して休校になるケースが全国的に少なくない。
 新型コロナウイルスは子供の体内では一定以上増えないことが“症例報告”などで分かっている。
 感染していても、確認されないし発症する子供は少ないのが現実である。
 子供たちは感染している自覚がないから、教室などの行動で教職員に感染させてしまう。
 季節性インフルエンザが教室で爆発的に感染拡大することがあるが、それと似ているかも知れない。。
 ホントに怖いのは、学校で感染した子供がウイルスを自宅に持ち帰った時ではないだろうか。
 両親や祖父母に「家庭内感染」をさせてしまうことになるだろうから・・・
 
 東京都は15日、新型コロナウイルスの感染状況について、第3段階の「感染が拡大しつつあると思われる」から、最も深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げる方針を固めた。
 都は今日中に対策本部会議を開くき、小池百合子都知事が夕刻、緊急記者会見を開いて“感染対策”を発表することになった。

 

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