往きは良い良い、帰りは……物語 №84 [文芸美術の森]
2020年6月のこふみ句会
6月こふみ会幹事 大谷鬼禿・永井舞蹴・森田一遅
こふみ会会員各位
永らくご無沙汰しております。思いもよらぬ感染症おかげで大変な年になってしまいました。我ら「こふみ会」も休会を止む無しとしてから4ヶ月。それぞれ粛々とお過ごしのことと存じます。
6月に入り、都などの各方面の解除の報もありますが、「こふみ会」としては世間がもう少し落ち着くまで自粛・休会する事にいたしました。つきましてはこの鬱々たる思いを17文字に込めて まとめ発表する機会として このネットを通して発表する事にしました。ご参加ください。
永らくご無沙汰しております。思いもよらぬ感染症おかげで大変な年になってしまいました。我ら「こふみ会」も休会を止む無しとしてから4ヶ月。それぞれ粛々とお過ごしのことと存じます。
6月に入り、都などの各方面の解除の報もありますが、「こふみ会」としては世間がもう少し落ち着くまで自粛・休会する事にいたしました。つきましてはこの鬱々たる思いを17文字に込めて まとめ発表する機会として このネットを通して発表する事にしました。ご参加ください。
『六月網句会』のご案内
先の『動』『笑』のネット句会の要領で『網(ネット)句会』を行います。
2・3人 電話・FAX,郵送をして 参加してもらいますのでテレワークとは行きませんがよろしく。
本日6月1日出題=兼題4題 【六月】【夏兆す】【小糠雨】【夏薊】
6月7日(日)正午まで投句。投句さきはこのメイルの差出人です。
先の『動』『笑』のネット句会の要領で『網(ネット)句会』を行います。
2・3人 電話・FAX,郵送をして 参加してもらいますのでテレワークとは行きませんがよろしく。
本日6月1日出題=兼題4題 【六月】【夏兆す】【小糠雨】【夏薊】
6月7日(日)正午まで投句。投句さきはこのメイルの差出人です。
◆「季節を詠むのが俳句、人間を詠むのが川柳」と言いますが
今年の春から夏への移ろいは、人・世間なくして詠めない。
そんな今年ならではの句が出来ましたでしょうか。
多くのご参加、有難うございました。
●参加19名 全76句から 各人1週間 よっくお読みいただき、
天1句、地1句、人1句、客5句の計8句を選んでださい。
●天(5点)地(3点)人(2点)・客(1点)×5句
(持ち点15点です)
●選んだ8句は6月14日(日)午前中までに3幹事にメールして下さい。
今年の春から夏への移ろいは、人・世間なくして詠めない。
そんな今年ならではの句が出来ましたでしょうか。
多くのご参加、有難うございました。
●参加19名 全76句から 各人1週間 よっくお読みいただき、
天1句、地1句、人1句、客5句の計8句を選んでださい。
●天(5点)地(3点)人(2点)・客(1点)×5句
(持ち点15点です)
●選んだ8句は6月14日(日)午前中までに3幹事にメールして下さい。
◆成績発表!
総合『天』=板倉 紅螺さん 36点
代表作 ●夏兆す詩を書く少女の男眉 ( 紅螺 )
総合『地』=秋元 虚視さん 31点
代表作●悲しみは小さき棘よ夏薊
総合『人』=西村 弥生さん 28点
代表作●ミシン踏む音軽やかに夏兆す
次点は 永井 舞蹴さん 23点でした
総合『天』=板倉 紅螺さん 36点
代表作 ●夏兆す詩を書く少女の男眉 ( 紅螺 )
総合『地』=秋元 虚視さん 31点
代表作●悲しみは小さき棘よ夏薊
総合『人』=西村 弥生さん 28点
代表作●ミシン踏む音軽やかに夏兆す
次点は 永井 舞蹴さん 23点でした
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◆6月こふみ会全句
兼題:六月
●早(はや)六月コロナ見舞いの電話かな (孝多)
●喉元に小骨残して六月。(鬼禿)
●恐怖の大家が降りてくる六月よ(下戸)
●六月やたちまち父の七回忌(可不可)
●六月のよく晴れた日の四重奏 (舞蹴)
●六月や胸ぷるるんと出現す (矢太)
●とりどりの花も愛でずに六月ぞ (華松 )
●六月の雨に深まる八仙花 (小文)
●六月はデモをテロだと呼ぶ月か(尚哉)
●古稀過ぎてはや六月となりにける (珍椿)
●六月のパステルで描く水の色 (すかんぽ)
●握手乞ふコツメカワウソ六月来 (美留)
●一瞬の日差しにキッス水の月 (茘子)
●昨年はしっとりと過ぎた六月が (兎子)
●六月やオープンカーの老夫婦(紅螺)
●六月の君はゲバラのTシャツを着て(弥生)
●六月や万緑の森にたじろぎぬ (虚視)
●六月の気配マスク外して深く吸う(一遅)
●夕闇にドクダミの白浮かぶ六月の庭 (玲滴)
●早(はや)六月コロナ見舞いの電話かな (孝多)
●喉元に小骨残して六月。(鬼禿)
●恐怖の大家が降りてくる六月よ(下戸)
●六月やたちまち父の七回忌(可不可)
●六月のよく晴れた日の四重奏 (舞蹴)
●六月や胸ぷるるんと出現す (矢太)
●とりどりの花も愛でずに六月ぞ (華松 )
●六月の雨に深まる八仙花 (小文)
●六月はデモをテロだと呼ぶ月か(尚哉)
●古稀過ぎてはや六月となりにける (珍椿)
●六月のパステルで描く水の色 (すかんぽ)
●握手乞ふコツメカワウソ六月来 (美留)
●一瞬の日差しにキッス水の月 (茘子)
●昨年はしっとりと過ぎた六月が (兎子)
●六月やオープンカーの老夫婦(紅螺)
●六月の君はゲバラのTシャツを着て(弥生)
●六月や万緑の森にたじろぎぬ (虚視)
●六月の気配マスク外して深く吸う(一遅)
●夕闇にドクダミの白浮かぶ六月の庭 (玲滴)
兼題:夏兆す
●夏兆す鳩居堂から伊東屋へ (すかんぽ)
●夏兆す黄門様の歌うたふ (美留)
●軒下の子等巣立ち行く夏兆す (茘子)
●家にいる蚊は生きている夏兆す (兎子)
●夏兆す詩を書く少女の男眉 (紅螺)
●ミシン踏む音軽やかに夏兆す(弥生)
●夏兆す飛行機雲の二直線 (虚視 )
●夏兆す街にニョキニョキふくらはぎ(一遅)
●柿の葉も緑深くなり夏兆す(珍椿)
●夏兆す若者は聞く波の音(孝多)
●虚の巨船(からのふね)消えゆく沖に夏兆す(鬼禿)
●大空に五線譜の雲夏兆す(下戸)
●白球を追うだけの君夏兆す (舞蹴 )
●新しき土地を見せばや夏兆す (華松 )
●億万の布切れ残し夏兆す(尚哉)
●なにごとも無かったように夏兆す (矢太) ・
●夏兆す半袖シャツの通学路 (小文)
●夏兆す幻となる甲子園 (可不可 )
●通学路声はなやぎて夏兆す (玲滴 )・
●夏兆す鳩居堂から伊東屋へ (すかんぽ)
●夏兆す黄門様の歌うたふ (美留)
●軒下の子等巣立ち行く夏兆す (茘子)
●家にいる蚊は生きている夏兆す (兎子)
●夏兆す詩を書く少女の男眉 (紅螺)
●ミシン踏む音軽やかに夏兆す(弥生)
●夏兆す飛行機雲の二直線 (虚視 )
●夏兆す街にニョキニョキふくらはぎ(一遅)
●柿の葉も緑深くなり夏兆す(珍椿)
●夏兆す若者は聞く波の音(孝多)
●虚の巨船(からのふね)消えゆく沖に夏兆す(鬼禿)
●大空に五線譜の雲夏兆す(下戸)
●白球を追うだけの君夏兆す (舞蹴 )
●新しき土地を見せばや夏兆す (華松 )
●億万の布切れ残し夏兆す(尚哉)
●なにごとも無かったように夏兆す (矢太) ・
●夏兆す半袖シャツの通学路 (小文)
●夏兆す幻となる甲子園 (可不可 )
●通学路声はなやぎて夏兆す (玲滴 )・
兼題:小糠雨
●給付金待てど待てども小糠雨 ( 尚哉 )
●深厚酔うて出れば小糠雨 ( 珍椿 )
●此処で逢う後ろめたさや小糠雨(舞蹴)
●マロニエの銀座小路や小糠雨 (すかんぽ)
●長考に入りてひと時小糠雨(可不可 )
●せん妄の父映す窓 小糠雨(美留)
●宙に舞う売り子の声に小糠雨(下戸)
●小糠雨季節の歩み肌寒く(兎子)
●行き先の見えぬ朝(あした)よ小糠雨(茘子)
●どくだみや匂い膨らむ小糠雨(小文)
●生きている小糠雨沁むマスク痕(あと)(鬼禿)
●小糠雨生きとし生きるものに降る(矢太)
●父待つや鳩居堂前小糠雨(紅螺)・
●小糠雨心の隅を濡らしをり(華松)
●忍冬(すいかずら)の香り立つ朝小糠雨(弥生)
● ふれ合いを語りしは過去小糠雨(孝多)
●いつかきた街この街か小糠雨(虚視)
●運命の人とぐっしょり小糠雨(一遅)
●アカシヤにやむとき知らず小糠雨(玲滴)
●給付金待てど待てども小糠雨 ( 尚哉 )
●深厚酔うて出れば小糠雨 ( 珍椿 )
●此処で逢う後ろめたさや小糠雨(舞蹴)
●マロニエの銀座小路や小糠雨 (すかんぽ)
●長考に入りてひと時小糠雨(可不可 )
●せん妄の父映す窓 小糠雨(美留)
●宙に舞う売り子の声に小糠雨(下戸)
●小糠雨季節の歩み肌寒く(兎子)
●行き先の見えぬ朝(あした)よ小糠雨(茘子)
●どくだみや匂い膨らむ小糠雨(小文)
●生きている小糠雨沁むマスク痕(あと)(鬼禿)
●小糠雨生きとし生きるものに降る(矢太)
●父待つや鳩居堂前小糠雨(紅螺)・
●小糠雨心の隅を濡らしをり(華松)
●忍冬(すいかずら)の香り立つ朝小糠雨(弥生)
● ふれ合いを語りしは過去小糠雨(孝多)
●いつかきた街この街か小糠雨(虚視)
●運命の人とぐっしょり小糠雨(一遅)
●アカシヤにやむとき知らず小糠雨(玲滴)
兼題:夏薊
●手で折りし父の墓前に夏薊(舞蹴 )
●逢えぬままの別れの痛さ夏薊(鬼禿)
●日、傾き子を呼ぶ声す夏薊(紅螺)
●良寛の歩みし道や夏薊(可不可)
●今は今離れていよう夏薊(孝多)
●悲しみは小さき棘よ夏薊(虚視)
●忍野きて富士は何処やら夏薊(すかんぽ)
●咲きすさぶ道なき道の夏薊(小文)
●廃線の駅誰を待つ夏薊(茘子)
●路傍の石に腰掛け汗拭い夏薊(珍椿)
●庭掃除そこにいたのか夏薊(兎子)
●働けば白も黒もあり夏薊 (下戸)
●饒舌は時にトゲトゲ夏薊(弥生)
●夏薊齢何年と問ふ勿れ(矢太)
●夏薊つい口ずさむのは少年時代(尚哉)
●どの命差別適すや夏薊(華松)
●濃いメイク庭でバン張る夏薊(一遅)
●業深き女の後悔夏あざみ(美留)
●朝の径いつもの人と夏薊(玲滴)
●手で折りし父の墓前に夏薊(舞蹴 )
●逢えぬままの別れの痛さ夏薊(鬼禿)
●日、傾き子を呼ぶ声す夏薊(紅螺)
●良寛の歩みし道や夏薊(可不可)
●今は今離れていよう夏薊(孝多)
●悲しみは小さき棘よ夏薊(虚視)
●忍野きて富士は何処やら夏薊(すかんぽ)
●咲きすさぶ道なき道の夏薊(小文)
●廃線の駅誰を待つ夏薊(茘子)
●路傍の石に腰掛け汗拭い夏薊(珍椿)
●庭掃除そこにいたのか夏薊(兎子)
●働けば白も黒もあり夏薊 (下戸)
●饒舌は時にトゲトゲ夏薊(弥生)
●夏薊齢何年と問ふ勿れ(矢太)
●夏薊つい口ずさむのは少年時代(尚哉)
●どの命差別適すや夏薊(華松)
●濃いメイク庭でバン張る夏薊(一遅)
●業深き女の後悔夏あざみ(美留)
●朝の径いつもの人と夏薊(玲滴)
以上19名76句
2020-06-29 18:27
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