SSブログ

草木塔 №61 [ことだま五七五]

柿の葉 12

             俳人  種田山頭火

   結婚したといふ子に 1
 
 をとこべしをみなへしと咲きそろふべし
 わかれて遠い人を、佃煮を、煮る
 鎌をとぐ夕焼おだやかな
 いつまで生きる曼珠沙華咲きだした
 籔にいちにちの風がをさまると三日月
 わたしと生れたことが秋ふかうなるわたし

『草木塔』 青空文庫

nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。