草木塔 №61 [ことだま五七五]
柿の葉 12
俳人 種田山頭火
結婚したといふ子に 1
をとこべしをみなへしと咲きそろふべし
わかれて遠い人を、佃煮を、煮る
鎌をとぐ夕焼おだやかな
いつまで生きる曼珠沙華咲きだした
籔にいちにちの風がをさまると三日月
わたしと生れたことが秋ふかうなるわたし
をとこべしをみなへしと咲きそろふべし
わかれて遠い人を、佃煮を、煮る
鎌をとぐ夕焼おだやかな
いつまで生きる曼珠沙華咲きだした
籔にいちにちの風がをさまると三日月
わたしと生れたことが秋ふかうなるわたし
『草木塔』 青空文庫
2020-03-29 08:25
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