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バルタンの呟き №56 [雑木林の四季]

「ようこそ令和へ! ですが・・・」

                映画監督  飯島敏弘

麗しき五月よ! 空は青く、 風爽やかに、 木々は緑に輝く! 文字通り、自然も人も、そして、老いた僕たちもささやかに、青春を謳歌する季です。
その五月に、新たな天皇が即位し、元号が、令和と改められました。皇紀2680年余にして初めて、天皇でもなく、天皇家の神事慣例を司る宮内庁でもなく、時の権力者(将軍)でもなく、内閣総理府の長である総理大臣によって制定されたのです。歴史上の如何なる権力者も果たせなかった快挙?を、自ら選んだ有識者諸氏、の賛同と、国民の信頼を得ている総理、として成し遂げたのです。安倍首相の口癖を以って表現すれば、将に、しっかりと、成し遂げた史誌に名を遺す「快挙」に他なりません。

令の一文字については、菅官房長官が、やや硬直気味の笑顔で、プラカードを掲げた瞬間から、侃侃諤諤の論議(前号で詳細に述べました)が交わされてきましたが、発案者、推進者の意図と乖離したとみたのか、実質的元号決定者の安部総理が、発表数日後に、新元号の淵源と、選考過程を記者説明する際に「令は、命令の令ではなく・・・」と、わざわざ触れていましたが、国民の日常語の中で見るかぎり、命令の令と採るのが、若い層ばかりでなく、一般の方々の第一印象だったのではないでしょうか。
手許にある簡潔な漢字常用辞典で調べてみても、令は、きれいにととのう、和は、咊であり、まとまり、一つの形に纏まる、つまり、もともと令の象形は、山のような大きなものの前に或いは、傘の下に蹲る人の形、とありますから、敷衍して考えれば、その淵源が、国書である万葉集の詞であろうと漢詩であろうと、つまるところ、そのこころは、いわば、一億一心なのではないでしょうか・・・
漢学者でもない僕が、ここで改めて呟くのは僭越だと思いますが、律令制度というのは、律は刑法、令は行政法に相当する中央集権的古代国家の制度であり、中国では、魏と唐あたり迄の制度で、大和では、大化まで、中央の権力が、国民を律して整える制度だ、という事は、逃れられません。将に、「この道しかない」と決めつけた「我が国の進むべき道」に、国民のすべてを向かわせようという・・・元号、ではないでしょうか。

自ら退位を決めた平成天皇には、敗戦という重圧がかかっていました。象徴という新たな天皇皇后として、一代のすべてを掛けて、諸島を含む全国を巡り、国民への贖罪行脚を遂げた天皇である事には、ほとんどの国民に否やはないと思います。伴侶としての美智子皇后の存在が大きく、自らの意志を通して、退位を遂げたいま、日本国民の多くが、天皇制の存在に疑義を称える人を含めて、特に、女性が、率直に、お二人に、賞賛と、愛惜の情を新たにしているように見受けられます。ある意味で、国事を外れたお二人の今後の行動に、興味と期待を持っています。
退位にあたってのお言葉に、象徴としての天皇のあり方にふれて、天皇制の今後への配慮を真摯に述べておられましたが、令和天皇がどう引き継いでゆかれるのかに、象徴天皇の今後、ひいては存続までが掛かっているのは間違いのない現実です。永い歴史を持つ天皇制ですが、令和世代の国民が、果たして天皇の象徴としての存在をどう考えるのか・・・
アベノミクスで囃し立てた経済環境も、ガス抜けの様相を示し始め、ちかごろ著しく治安の不安が高まり、日本人の倫理観が激変しつつある状況に加えて、外個人多量受け入れも必需となって、いままでの倫理観では、物事が運営できなくなっている日本での、象徴天皇とはどんな存在になるのか・・・かなり厳しい行く方に違いありません。

戦後の日本経済を支え続けた経済人である松下幸之助氏が戦後を語る番組で、「戦後の復活というけれども、戦争に負けて、敗者として奴隷にされても仕方がなかったところを、飢えを救う食料から民主主義まで授けていただいて、漸く立ち直らせて貰ったのであって、決して、自分たちの本国民の力で復興を遂げたのではない。しかも、加害国への贖罪もなされていない・・・」という趣旨で、忌憚なく語っておられたのには驚愕しましたが、確かにその通りかもしれません。
韓国の従軍慰安婦問題一つにしても、曖昧な慰謝料と謝罪で糊塗してしまおうとした結果が、韓国政権の変わった現在、噴出しているのではないでしょうか。かつて、日本が同じ状態に追い込まれて窮乏の果てに無謀な戦争に到った、石油などの資源圧縮を目的としたあのABCD包囲陣と同様に、北朝鮮に向かって、アメリカ大統領の尻馬にのってきて、いまや逆両者の間で孤立しつつある日本・・・

米軍が、日本の防衛のために血を流すなどという妄想に駆られて、大統領が毎度ありがとうと、頭を下げるほどの超高価な武器を買い入れてなお、周囲の国々を脅威と捉えて、アメリカとの同盟をたよりに、さらに膨張し続ける高価な軍備費を負担し続けるよりも、令和こそ、その言葉が意味する通りに、周辺諸国との懸案を正々堂々綺麗に片づけて、和みあうアジア時代にしたいものです・・・

この章を書いている最中、悠仁さま、お茶の水中学へ進学した途端に、何者かの手で、着席予定の机に刃物が置いてあった、というニュースが・・・
令和に幸あれ!と祈ります!


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