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浜田山通信 №229 [雑木林の四季]

ハロウイーン・イン・ハマダヤマ

                           ジャーナリスト  野村勝美

 世界中でよくも毎日毎日とんでもない事件が起こることだ。トルコ、イスタンブールのサウジアラビア総領事館でサウジ出身のジャマル・カショギ氏が虐殺されたかと思うとアメリカのペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグで反ユダヤ主義者の白人に11人のユダヤ教徒が射殺された。中米ホンジュラスからは7千人の難民がメキシコを通ってアメリカへ行進を続けている。南米ブラシルでは極右の大統領が出現、ヨーロッパではドイツ地方選挙で与党が連敗し、いままでEUのまとめ役だったメルケルさんは次ぎの選挙には出ないと言っている。株も3000円も下げたし、海洋プラスティック問題はお手上げの状態。人質、安田純平さんの解放と「競争から協調へ」の日中首脳会談だけがちょっとだけ明るいニュースだった。
 わが浜田山は平穏無事、10月28日の日曜日には浜田山銀座商店会主催の「ハロウイーン浜田山2018」が開かれ、仮装した子供たちが通りにあふれた。商店会主催のハロウイーンはことしで3回目、あくまで子供が主体なので渋谷のような若者のバカ騒ぎはない。人間はお祭り騒ぎが好きだが、いまや地元八幡神社の子供神輿もかつぎ手どころか神輿車を曳くのさえ集まらない。それがハロウイーンは、仮装、仮面がおもしろいのかみごと子供たちの心を捕えたようだ。物語の主人公の衣裳をまとい、仮面をかぶるとすっかりヒロイン、ヒーローになった気分になれ、とんだりはねたり踊ったり。民主党を潰した小池都知事もコスプレフェスタに「銀河鉄道999のメーテル」の衣裳をまとって愛敬をふりまいた。3回目で最初は「魔女サリー」、去年は「リボンの騎士」だったそうだが、すっかり化けの皮がはがれた魔法使いに再び人気は集まらない。
 浜田山で行われたイベントは「トリック・オア・トリート」(お菓子先着千人)「ハロウイーン当てクイズ」「ボディペインティング」「ゲームコーナー」」「ストーリートパフォーマー・トールドール」「バルーンアート・ハッピーゴリラ」「ジャズブラスガンボ」。予算は百万円ほどだったらしいが、加盟商店の売り上げには貢献しなかっただろう。往年の「ちびっ子夜店祭」は二日間にわたり西友の駐車場がいっぱいになり、やきそば、焼とうもろこし、かき氷、ビールなどの売り上げももうけが出た。当時の個店はほとんど廃業し、残っているのは矢崎時計店、杉並薬品、パセオ、井伊屋、アベ電器、茶そば、ブテイツクラム、サンリミくらいのもので、ほとんどがチェーン店に代わった。
 商店会草分けの吉田文具店のあとには東京スター銀行浜田山アドバイザリープラザ、11月16日開店。元大鮨の江藤勉さんが建てかえた木造2階建の1階は「かく歯科医院」、2階には「ベリーズ・ティルーム」開業。一方ハイタウン1階角の「レモンの木」が26日、40年の歴史に幕をおろした。おいしいカレーライスとコーヒーの店だった。

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