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草木塔 №27 [ことだま五七五]

山行水行 3

                           俳人 種田山頭火


 おもひでは汐みちてくるふるさとのわたし場

 しようしようとふる水をくむ

 一つもいで御飯にしよう

 ふと子のことを百舌鳥が啼く

 山のあなたへお日さま見おくり御飯にする

 昼もしづかな蠅が蠅たたきを知つてゐる

『草木塔』 青空文庫

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