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芭蕉「生命の賛歌」 №27 [文芸美術の森]

塚も動け 我(わが)泣(なく)聲は 秋の風

                                      水墨画家  傅  益瑤

塚も動け.jpg

                                                                                  金沢での芭蕉は俳人一笑の死を知って落涙した。
「塚も動け」という激しい呼び掛けは、芭蕉の人間的な情けの、瞬間の反応であった。
一笑は芭蕉の心に棲みつく身近な人でもなければ、先輩でもない。最初の悲しみは哀しいが、一旦収まったあとの悲しみはさらに深く抑えることが出来ない。
 なぜ。「生死亦大炱」を極めると、また悲しさが湧いて出る。絵は芭蕉たちの悲しみの深さを措き分けている。

『傅  益瑤 「奥の細道」を描く 芭蕉「生命の賛歌」』  カメイ株式会社


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