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シニア熱血宣言 №81 [雑木林の四季]

紫陽花の鎌倉・菖蒲の浮野の里に遊ぶ

                                      映像作家  石神 淳

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                          江ノ電沿線の紫陽花

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                         満福寺の惚け封じ地蔵

 今年も梅雨の季節がやってきた。夏の予報は猛暑。はずれてくれるとよいが。
 先週は、紫陽花を求めて鎌倉に行ってきたが、何処に行っても人また人で、ほうほうの体で逃げ帰ってきた。長谷寺や高徳院の周辺は、中学生らしき団体と女子会グループに老人旅行者で溢れ、ゆっくりと見物など出来たもんじゃないから、風情を楽しむ鎌倉散策は、真冬の人出が少ない季節がお勧めだ。
 それでも、紫陽花の成就院は、比較的ゆっくりと見物など出た拝観できたが、江ノ電の一日フリー切符(600を円)を使うと効率的だ。腰越の高台にある満福寺のナマシラス丼が食べたさに、坂道と階段を手摺りを頼りによたよた登った挙げ句、閉店中でガックリ。登り口の案内では、営業中と書いてあった筈だが・・・。足腰が弱りきった老人の嘆きを、少しは理解してほしいと愚痴ったが、満福寺境内の惚け封じ地蔵さんを拝んだから、きっと御利益があるだろう。鎌倉は何処に行っても、坂道だらけ。若い頃は、ちっとも気づかなかったが、後期高齢者になると、骨身にこたえる。それと行楽地には、有料でもよいから、車寄せスペースがある公衆トイレを設けてほしいと切望している。

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                           浮野の里の田舟遊覧
 
 埼玉県加須の「浮野の里」は、潮来に較べれば、小さな水郷と菖蒲の里だが、毎年客が増え続けている。5年ほど前に訪れた時は、閑古鳥が鳴いているほどだったが、いまや広い駐車場も満杯だ。
 毎年、菖蒲の季節に浮野の里を訪れるが、お目当ては田舟でも菖蒲でもない。お目当ては、ホカホカの田舎饅頭のうえに赤飯をこってり盛りつけた「いがまんじゅう」だ。
 もちろん加須名物だから、町の菓子屋にも、名物の塩あんびん餅と一緒にあるにはあるが、浮野の里のいがまんじゅうは、純手作りなのがよい。だから、菖蒲祭りの日に売られる、手作りのいがまんじゅうの素朴さは、小さな水郷の里によく似合っている。
 菖蒲まつりの日は、ホカホカのいがまんじゅうを手に入れようと、行列ができるが、何せ農家の女性たちが、ペチャクチャ喋りを楽しんでいるのだから、肝心のいがまんじゅうが何時手に入るかわからない。集落の祭り気分のお裾分けを、客はあやかる。観光化される前の集落の祭りは、みなそうだった。
 加須の菖蒲まつりに出かけると、先ず田舟に乗り、いがまんじゅうを買って、久下(菖蒲新道)の脩兵衛でうどんを食べる。脩兵衛も、昔は米の後作に、小麦を耕作していたそうで、年貢米を運んだ大八車が保存されている。加須は町中に饂飩店が散在、少々分かり難いから、観光協会で饂飩マップを入手してほしい。讃岐饂飩より、店ごとに特徴を際立たせるのが、加須の饂飩だ。
 帰りがけ、不動尊総願寺前の武蔵屋で五家宝を買う。それが梅雨の季節の小旅行の習わしになっている。創業文久2年の「武蔵屋」の五家寳は、印旛沼出身の鳥海亀吉が、利根川の洪水の被害を受け、干した米を蒸して、きな粉をまぶした棒状の菓子にして、五菓棒を考案したそうだ。
 エピソードを集めながら、運転の旅を、いつまで続けられるだろうか。 


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