禅師墨蹟行 №13 [文芸美術の森]
第十三図 山居(十五首の内⑮)
画 傅益瑤
解説 曹洞宗大本山永平寺
《紙本墨画》 一○五×四九 『道元祖尚』 第十 113
深山深谷草庵中
観念坐樺不可窮
功徳高峰塵尚運
如来弟子願紳通
深山深谷草庵の中
観念坐禅窮むべからず
功徳の高峰塵尚運ぶ
如来の弟子神通を願う
永平寺に居を定めて丸十年、深山幽谷の草庵に暮らして詠まれたもので、他に「深山雪夜草庵中」と冬の季節に詠まれた偈もあります。
坐禅を繰り返してもなかなか自分の心を極めることが出来ません。ようやく悟りを開いたものでも、たえず観念が変化してしまうので、また悟らなければならなくなります。坐禅修行の道は奥深く、高い境地にいてもさまざまな障害が現われます。釈尊の弟子であるけれども、そうしたことから抜け出すような神秘的な力を、私に与えて下さいと言っています。
2013-10-29 22:27
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