私の中の一期一会 №260 [雑木林の四季]
関東・甲信は観測史上でもっと早い梅雨明け。熱中症に気を付けよう!
~“出来るだけ節電しながら、冷房を適切に使用するように”という節電協力要請~
アナウンサー&キャスター 藤田和弘
27日、関東・甲信の梅雨明けが発表された。
今年は梅雨前線が北に偏り、日本列島は夏の太平洋高気圧とチベット高気圧の北側への張り出しによって南から湿った空気が大量に流れ込むため高温多湿になった。
それにしても、今年は6月にしては異常と思える猛暑日も多く碌に雨も降らないで、いきなり真夏がやってきた感じである。
気象庁が統計を取り始めた昭和26年以来最も早い梅雨明けとなった。
「えっ、もう梅雨明けですか」とか「ついこの間、梅雨入りしたばかりじゃないですか」など街の声も戸惑うものが多かったように思う。
こう猛暑日、熱帯夜が続くと当然“命の危険”の心配が頭に浮かぶ。
炎天下、熱中症で体育の授業中に生徒がバタバタ倒れて病院へ搬送されたケースもある。
脱水症状に気付かないうちに気分が悪くなり、意識も意識朦朧となる人などで連日救急車は大忙しが続く。
消防庁のデータによれば、2010年以降熱中症による救急搬送者は全国で大幅に増加しているという。
記録的猛暑となった2018年の夏は9万人を超えた。
それ以降は6万人以上で推移してきたが、夏が早くやってきた今年はどのくらいの人数になるのか見当がつかない。
熱中症と言えば“炎天下”というイメージがあるが、その過半数は屋内で起きていることが多いことも今や常識になった。
厚生労働省人口動態統計の2018年のデータによると熱中症死亡者の56.5%が家庭内で発症していた。
実際にあったケースを見ると・・・
90代の夫と80代の妻が自宅にいながら、二人とも熱中症で死亡した。
夫は1階の居間で、妻は台所に倒れていた。
発見された時,ヱアコンは作動してなくて、扇風機1台が風邪を送り続けているだけだった。
70代の女性が布団の中でなくなっているのが発見された。
眠っている間に熱中症になり、亡くなったものとみられる。
女性は普段から就寝するときは、いつもエアコンを切っていたという。
木造平屋の自宅でケイレンを起こし意識を失っていた88歳の男性は、病院に搬送されたが死亡が確認された。
エアコンはあったが故障して使えない状態で、窓も閉め切られていたという。
電力需要の逼迫が連日ニュースでも伝えられているが、熱中症のリスクを考えると冷房を使わないのは現実的ではない
政府は「無理のない範囲で、出来る限り節電を」と呼びかけるが、節電についてはあまり説得力がない。
適切に冷房を使いながら節電を・・と呼びかけているが、これも何だか曖昧ではないか。
日中は酷暑で、熱帯夜の時は、“いのちの綱”の冷房はつけっぱなしになるだろう。
「適切に」と言われても、どのくらいが適切なのか分からず国民は困惑するかも知れない。
電子レンジ、アイロン、電気ポットなど消費電力の大きいものを無理のない範囲で控えるよう呼びかられても、“無理のない範囲”の受け取り方次第で“無理に控えなくてもいい”となりそうだ。
今回の異常な暑さのピークは7月1日の金曜日頃で、関東甲信や東海の内陸部で最高気温が40度ぐらいになるらしい。
東京都心でも1週間連続で猛暑日になることが予想されている。
来週になると、戻り梅雨で猛烈な暑さは一段落するらしいが蒸し暑さは続くようで、熱中症には注意が必要だ。
日本救急医学会の会見によると・・
今年は梅雨明けが早く、暑さに慣れないうちに猛暑になったので、今が一番危険だという
2021年に熱中症で救急搬送された人の半数以上は65歳以上の高齢者だった。
熱中症で死亡した人のうち、高齢者の割合は8割を超えている。
家の中では冷房をつけ、こまめに水を飲む基本的な熱中症対策をきっちり実行するが大切になる。
不要不急の外出は控えることが大事だが、止むを得ず外出する場合でも水分の補給を忘れないことだ。
マスクを外せない人も多いだろうが、屋外で周りに人が居なければマスクを外して構わないなどを求めた。
既往症のある人、認知症の人なども高齢者同様に熱中症弱者として、頻繁に周囲が連絡を取るよう提案した。
「節電を後回しにしても、室内ではエアコンを使用するようにして欲しい」と訴えている。
我が家は、基本的にはエアコンをつけっ放しである。
この猛暑期間で通院が妻を含めて3回あった、
妻は足が悪いのでつき添ったから、エアコンを切ったのは数時間ずつ3回である。
電気代が上がる?・・仕方がない。
来週は梅雨の戻りで猛烈な暑さは収まるという予報が当たることを願っている・・・。
2022-06-27 22:31
nice!(1)
コメント(0)
コメント 0