ミツバチからのメッセージ №45

イタリア―5

　　　造園家・ミツバチ保護活動家　　御園　孝

   イタリア北部のドロミテ渓谷の中心部の町コルチナダンペッツオに、ドロミテの山々へ登るためにしばらく滞在しました。

   町の周り360度グルリとドロミテの山々が見渡せ、どこから登るか迷ってしまいましたが、まずホテルの真正面にそびえるトファーナ(標高3243m)へ登ってみました。

   麓から中程までロープウェイで上がり、そこから頂上まで徒歩で登りました。森林限界を超えたあたりのがれ場には、様々な高山植物に混じり黄色いケシ(パパウェルアルピニウム)の花が咲き乱れていて、美しさのあまり足が止まってしまいました。さらに登っていくと、貝や恐竜の足跡の化石などが点在しています。

   表側はハイキング気分で登ることができますが、裏側は1000〜1800m程の断崖絶壁で、クサリ場を安全帯をつけて移動しなければなりません。

黄色いケシ(パパウェルアルピニウム)

黄色いケシ(パパウェルアルピニウム)

ハイキング気分とは言えないかもしれません。

3000m級の山の頂上

頂上に立った筆者