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ミツバチからのメッセージ №21 [ふるさと立川・多摩・武蔵]

トウヨウミチバチの南限―8

      造園家・ミツバチ保護活動家  御園 孝

 何はともあれ東ティモールに、いろいろな巣箱を設置することが出来ひと安心しました。しかし蜜源植物は豊富にあるのですが、意識はかなり低く伐採がかなり進んでいました。植物の大切さを知ってもらわないといけないと思い、国立ディリ大学で教鞭をとっていたシゲさん(日本人)と奥さんのエリリンさん(インドネシア人)に相談したところ、素敵なアイデアが提案されました。
 山間部の街マウベシのボウサダというホテルに宿泊していたのですが、そこでフラワーフェスティバルを開催して、植物の大切さや花の美しさに興味を持ってもらおうとなりました。独立間もない国なのでまだまだ食べることが精いっぱいな人たちですが、会場作りには積極的に参加していただけました。しかし乾季の真っ最中で、森の草はほとんどが黄色く枯れていて、かろうじて花を見つけ鉢に移してもしおれてしまいました。私の本業は植木屋ですから、このような時の対策は熟知しています。竹をたくさん切って花瓶の代わりにして土に埋め切り花をさしますと、花盛りの花壇が出来上がります。会場は乾季にもかかわらず花盛りになり、スタッフは大喜びしました。
 東ティモールで一番有名な歌手のエゴレモス氏が賛同し素敵なライブを企画してくれました。ガイラルディアという花を国花にしようと提案して決定されましたし、フェスティバルは大成功におわりました。
 数年後には収穫された蜂蜜が日本に届けられ販売されましたが、たいそうおいしいハチミツでした。

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巣箱を設置
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巣箱を設置
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シゲさんとエリリンさん
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国花平ルディラ
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フラワーフェスティバル
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カンタティモールの挿入歌を歌うエゴレモス




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