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ミツバチからのメッセージ №17 [ふるさと立川・多摩・武蔵]

野生トウヨウミツバチの南限―4

       造園家・ミツバチ保護活動家  御園 孝

  山奥の集落ハヒタリには電気も水道もトイレもなく、集会所に村人が全員集まり食事をし、真っ暗闇の中で夜が明けるまで話をしました。もちろん布団などなくそこに雑魚寝で、朝崖を登ってトイレを済ましたのですが、下界には雲海が広がり美しい自然を堪能したいのに、豚やニワトリがしゃがんだ私のお尻に体を押し付け、排せつ物をいじるのです。そのようなわけで早々に用を済ませ散歩をしました。
  この集落は平らな土地がほとんどなく、崖のような畑に豆がたくさん植えられていました。他にキャッサバ アマランサス コンタスフィウク(食用野生カンナ) タラスフィウク(野生サトイモ)など様々なものが植えられていて、豊かさを感じました。
  朝の水くみは子供たちの仕事で、谷を降りて水場まで行き一人ポリタンク3個づつを運びます。薪運びも子供たちの仕事で、森に入り枯れ木を拾い集めます。小さな子どものお世話も子供たちの仕事です。
  サムトゥク(レインツリー)やモクマオウなどの大木の日陰の森の中でコーヒーが栽培されています。以前よく見かけたコーヒー栽培の写真では、カンカン照りに日が当たる所だと思っていたのですが、実はコーヒーの木は緑陰樹なのでこのような栽培方法だそうです。ブラジルの写真では畑全面コーヒーの木が植えられていると思ったのですが、どうなのでしょう。収穫されたコーヒー豆は馬を使い1日がかりでマウベシまで運びトラックでディリまで運びますが、馬での運搬にも子供たちが参加しています。
  週1回マウベシで市が開かれますが、大勢の人が集まりにぎやかになります。遠くの集落から徒歩で来る人は、暗いうちから野菜などをかつぎ売りに来ます。子供たちもお手伝いで来るのですが、ほとんどの人はお釣り用のお金を持っていません。こちらも小銭が無いので、お釣りなしになります。

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水を運ぶ少女
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   水を運ぶ少年
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     薪を運ぶ少女 
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 乗り合いバス
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  コーヒーを運ぶ少女 


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