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雑記帳2019-10-1 [代表・玲子の雑記帳]

2019-10-1
◆「重陽の節句セミナー」で秋を感じてきました。

9月9日は五節句の一つ、重陽の節句は、別名、菊の節句です。
日本人は、菊酒、菊の料理、菊人形など、さまざまに形を変えて菊を楽しんできました。
菊をテーマの、フレンチ茶懐石なるおもてなしを体験しました。

五節句とは、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽の5つの節句をいいます。それぞれ、陽数(奇数)が重なる日です。この日、人々は、香や料理によって邪気を払い、健やかな日常を願うのです。中でも、重陽の節句は、最も大きな陽数(9)が重なるため、特に重要な節句とされています。

JRの広報誌に「秋を感じる重陽の節句」の文字をみつけたのは、猛暑に悲鳴を挙げていたころでした。9月の節句に、お茶会形式でフランス料理を楽しんで、薄茶でしめるというのです。
節句はもともと旧暦の行事なので、実際の季節とは遠く、菊の節句とはいえ、菊の花はまだ咲いていない。でも気分だけでも秋を感じてみたいと思うには十分でした。

会場は福寿園東京グランルーフ店。9月半ばの残暑はまだ厳しいながら、ビルの3階の入口をはいると、店先はしっかり秋のしつらいです。

福寿園入口2 のコピー.jpg
福寿園入口3 のコピー.jpg

講師は武井宋道さん 遠州流の内弟子として茶道を学んだあと、独立して独自の茶会を開催しています。
宋道さんの話では、狭い茶執に利休と秀吉の二人なら、秀吉は茶室でねころんでいたにちがいない。気が向いたら起きて食事をはこばせていた。この時代、茶室の作法はもっと自由で、なによりも、お茶と一緒においしい食事を楽しんだ…?

節句を大事にしたのは江戸時代です。中国から伝来した節句行事は、宮廷行事として奈良時代からありました。それが、江戸幕府が節日を制定したことによって、日本独自の稲作文化をとりいれながら庶民に広まったのです。明治になって新暦が採用されると季節があわなくなり、節句もすたれました。戦後、ようやく復活したということです。

武井宋道講師 のコピー.jpg
被藁(きせわた)を手に説明する講師の宋道さん。被綿は重陽の節句の前日に菊の花にかぶせ、その露をしみこませた綿で、これで身体をぬぐえば邪気を払うといわれた。枕草子にも登場する。

ここで、菊にまつわる豆知識を少し。
・菊の字は手のひらに米をのせた形をしている。
・万葉集には菊の歌はない。平安時代に登場するようになる。源氏物語には、なでしこと並んで菊がよく出てくる。
・江戸時代になると品種改良されて花びらも大きくなる。菊合わせと呼ばれる品評会も盛んに行われた。
・菊を家紋に使う例もあるが、天皇家のご紋は花びらが16枚。
・「6日のアヤメ、10日の菊」といわれるように、花の中では菊は長持ちするほうです。

講師の話を聞くうちに、いよいよ料理がはこばれてきました。
以下は秋元シェフによるこの日だけの「レシピのないメニュー」です。

 1.菊のの花びらを浮かせた水だし玉露

水だし玉露 のコピー.jpg

 2.前菜はスモークサーモンのモンブラン仕立て

前菜 のコピー.jpg

9月の行事食に欠かせないのは栗ごはんと茄子です。9月に茄子をたべて汚れを払うといわれてきました。ここでは茄子はまだ登場しません。
モンブラン仕立てのスモークサーモンの左手前、香草の下ににあるのが栗ご飯。米の代わりに大麦をつかっていました。

 3.茸のコンソメ 抹茶のムースを浮き身に

キノコのスープ のコピー.jpg
 
    茸は行事食ではないけれど、秋の味覚として欠かせないようです。
  しめじ、マイタケ、マッシュルームを煮出した茸のスープは濃厚な香りと味でした。
    浮き身はとりささみのムースに抹茶をまぶしています。

 4.真鯛の蒸し焼き 菊のバター添え

主菜2 のコピー.jpg

もう一つの秋の行事食、茄子がここで登場しました。
真鯛の蒸し焼き茄子のキャビア仕立てです。茄子をペーストするとぶつぶつした種がキャビアっぽくなる、それを、真鯛の下にしいてありました。
菊の形のバターは抹茶とレモン入り。

 5.重陽の節句 特別デザート

デザート のコピー.jpg

    マスカットの寒天の中には抹茶のババロア。
  栗の糖果は抹茶をまぶしてこけのようにみせています。

 6.薄茶のおもてなし

薄茶 のコピー.jpg

講師自ら点てたお薄をいただきました。
茶葉を石うすでひくと薄茶1人分に30分かかります。(濃茶はその3倍)
炉の炭も簡単ではなく、下火の準備には何日もかかるのです。
ことほどさようにお茶のおもてなしには時間がかかるもの。一方、点てるのは10秒、飲むのは一瞬。やっぱりお茶は贅沢ですね。
      
料理のあいまに、「飲まずに香りだけかいで」と回されたお茶は山茱萸(さんしゅゆ)でした。
春先、鮮やかな黄色い小花を枝一面に咲かせ、晩秋に、楕円形の赤い実のなる山茱萸の実は漢方にも使われます。香りで邪気をはらいます。

山茱萸 のコピー.jpg
サンシュユ のコピー.jpg
3月に咲いたサンシュユの花

ちなみに、この季節に、国営昭和記念公園、楓風亭で出されるお茶のお菓子は「お月見」でした。

お月見 のコピー.jpg

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