ミツバチからのメッセージ №13 [ふるさと立川・多摩・武蔵]
野生トウヨウミツバチの北限―6
造園家・ミツバチ保護活動家 御園 孝
いよいよ野生ミツバチの営巣場所を探しに行くことになりました。猟師のサーニャさんが猟銃をかついで同行してくれたのですが、クマとトラは神様だから撃ちませんというのです。出会わないことを祈るしかありません。
雨が続いていたためビキン川はかなり増水して濁流が渦を巻いていましたが、小さな船で3時間ほどさかのぼっていくと、だいぶ水は落ち着いてきて安心しましたが、小さな虫が大量に飛んでいて目を開けていられないほどでした。
船を降り山に入っていくと虫はいなくなりホッとしたのですが、連日の雨でぬかるんだ険しい斜面をあえぎながら数時間登っていくと、パッと開けた場所にたどり着き耳を澄ますと、かすかに羽音が聞こえ、音のする方へ近づいていくと、ウダイカンバの根元の洞へミツバチが沢山出入りしていました。とうとう野生ミツバチの自然巣に出会うことができました。野生ミツバチの生息北限と言われた場所より500kmも北で、真冬には零下40度になる地域に住み着いていたのです。
クマがミツバチの巣を捕ろうとして、かじったり引っかいたりした跡が生々しく残っていましたが、ウダイカンバは硬くてあきらめたようです。
なぜこのような場所で越冬することができるのか考えてみました。冬になると雪が1mほど積もるそうで、巣は雪でそっくり覆われ外気を遮断するため、寒さをやわらげ越冬できるのだろうと推測しました。
帰国のため森に囲まれた一直線の砂利道を走っていた時、はるかかなたで右の森から左の森に横断する大きな生き物が見えました。トラだ!アムールトラだ!サーニャさんは目が良く見逃しませんでした。その場所にかなり近づくと、左から右へと戻ってきたのです。トラだ!アムールトラだ!今度ははっきり見えました。今回の案内人エイイチロウは20年で70回タイガの森に来ていますが、一度もアムールトラにあっていませんし、この時も後ろの車なので見ることはできませんでした。福島県の4倍の広さに40頭しかいない野生アムールトラに出会うことは奇跡です。
雨が続いていたためビキン川はかなり増水して濁流が渦を巻いていましたが、小さな船で3時間ほどさかのぼっていくと、だいぶ水は落ち着いてきて安心しましたが、小さな虫が大量に飛んでいて目を開けていられないほどでした。
船を降り山に入っていくと虫はいなくなりホッとしたのですが、連日の雨でぬかるんだ険しい斜面をあえぎながら数時間登っていくと、パッと開けた場所にたどり着き耳を澄ますと、かすかに羽音が聞こえ、音のする方へ近づいていくと、ウダイカンバの根元の洞へミツバチが沢山出入りしていました。とうとう野生ミツバチの自然巣に出会うことができました。野生ミツバチの生息北限と言われた場所より500kmも北で、真冬には零下40度になる地域に住み着いていたのです。
クマがミツバチの巣を捕ろうとして、かじったり引っかいたりした跡が生々しく残っていましたが、ウダイカンバは硬くてあきらめたようです。
なぜこのような場所で越冬することができるのか考えてみました。冬になると雪が1mほど積もるそうで、巣は雪でそっくり覆われ外気を遮断するため、寒さをやわらげ越冬できるのだろうと推測しました。
帰国のため森に囲まれた一直線の砂利道を走っていた時、はるかかなたで右の森から左の森に横断する大きな生き物が見えました。トラだ!アムールトラだ!サーニャさんは目が良く見逃しませんでした。その場所にかなり近づくと、左から右へと戻ってきたのです。トラだ!アムールトラだ!今度ははっきり見えました。今回の案内人エイイチロウは20年で70回タイガの森に来ていますが、一度もアムールトラにあっていませんし、この時も後ろの車なので見ることはできませんでした。福島県の4倍の広さに40頭しかいない野生アムールトラに出会うことは奇跡です。
雨で増水したビイン川を小舟でいく
3時間上流まで行くと水は穏やか
森の奥深くに自然巣を発見
巣門の周りはクマにかじられた跡がある
2019-08-25 21:56
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