SSブログ

草木塔 №26 [ことだま五七五]

山行水行 2

                           俳人  種田山頭火

  蚊帳へまともな月かげも誰か来さうな

  糸瓜ぶらりと地べたへとどいた

  夕立が洗つていつた茄子をもぐ

  こほろぎよあすの米だけはある

  まことお彼岸入の彼岸花

  手がとどくいちじくのうれざま


『草木塔』 青空文庫

nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。