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浜田山通信 №217 [雑木林の四季]

元首相秘書官は浜田山の住民

              ジャーナリスト  野村勝美

 モリカケ問題が浜田山に直接連がっているとは夢にも思わなかった。世の中は広いようで狭い。例の「記憶の限りでは加計学園関係で愛媛県や今治市の方とお会いしたことはございません」と言っていた元安倍首相秘書官(現在経産省審議官)柳瀬唯夫氏が浜田山の住民であることが判ってきたのだ。最初は「日刊ゲンダイ」が先月下旬に記事にし、5月にはいってからは週刊「フライデー」が見開き2ページで大きく報じた。出迎えの黒塗り公用車の傍らに立つ柳瀬氏はどちらかといえば晴れやかな表情。官邸で関係者と3回も面会していることがばれ、10日の国会に参考人招致されることが決まっていたからだろう。
 国会ではあれこれ野党から追及されたが、「首相案件」については否定した。「私は普段から首相という言葉は使わないので違和感がある」と言う。ならば「総理案件」と言ったのだろうか。国家戦略特区制度による獣医学部新設ということで他の大学も申請しようとしたが、官邸では誰にも会ってもらえなかっのに、加計学園は首相秘書官に3回も会っている。世の中の人は、誰が何と言おうと安倍首相夫人のいう“男の悪だくみ”だと信じている。
 自殺者まで出した森友学園事件では財務省で佐川国税庁長官がやめた。男の悪だくみか役人のソンタクか知らぬが、これも首相ないし同夫人案件だったことは皆知っている。財務省は事務次官のセクハラ問題まで出て辞職し、女性弁護士を呼んで幹部官僚がセクハラについて講義をうける始末。「セクハラ罪という犯罪はない」なんて言ってのけるトンチンカンな財務大臣も受講すべきであった。とにかくこの人が口をゆがめて何か言うと問題になる。往年のギャング、アル・カポネ風の帽子・マフラー、よくあれで20カ国蔵相会議などに出ていけるものだ。何かあると「比較的安全な円に買いが入って円安になる」と市況解説があり、世界中が日本からカネを引き出そうとしている。アベさんはあちこちでカネをばらまいて外交通のような顔をし、日本のマスコミは外交のアベと提灯持ちでごきげんとりをする。内閣支持率もここまできてもあまり下がらない。
 それはともかくヤナセさんのお住まいは、浜田山駅から歩いて5分くらいの億ション。約9000平方メートルの敷地に建つ4階建、106戸が入居している。南側は柏の宮公園で面積4万平方メートルくらいである。ここは元日本興業銀行のグランド。元首相秘書官のマンションはたしか新日鉄のグランドだった。西隣も三井グランド。元をただせばすべて数回前に書いた大地主横倉本家の土地だった。
 立地といい、建物といい、たしかに超一流、ヤナセさんはたしか岡山だかの資産家の出なので買えたのだろう。私の知り合いモ3人ばかり入居しているが、朝の出勤のときなど気さくに挨拶をされるそうだ。お役人の気持ちなどさっぱり私にはわからない。

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