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草木塔~種田山頭火 №13 [ことだま五七五]

其中一人 2

                  俳人  種田山頭火


  茶の花のちるばかりちらしておく


  いつしか明けてゐる茶の花


  冬が来てゐる木ぎれ竹ぎれ


  月が昇つて何を待つでもなく


  ひとりの火の燃えさかりゆくを


  お正月の鴉かあかあ


  落葉の、水仙の芽かよ


『草木塔』 青空文庫

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