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禅趣墨蹟行 №18 [文芸美術の森]

第十八図禅人に与う[八首の内⑦]

                                      画 傅益瑤
                                                       解説 曹洞宗大本山永平寺

禅師墨蹟行18.jpg
 《紙本塁画》一〇五x四九
  『道元和尚廣録』 第十、59

  雲断青天鶴意閑
  浪連古岸魚行漫
  設人著眼及斯際
  百尺竿頭一進間

        雲晴天に断えて鶴意閑(しずか)なり
        浪(なみ)古岸に連なって魚行漫(まん)たり
        設(もし)人眼を漬けて斯際に及べば
        百尺の竿頭一進の間


 仏道を学ぶ人に、ここでは身も心も投げ捨てて、仏法の中に入りなさいと教えています。
 雲一つ無い青空の広がった大空を、鶴が悠々と飛び、川を見れば波が古い川岸に緩やかに押し寄せて、魚はゆったりと泳いでいます。そうした状況の中では、わざわざ難しい問題を考える必要はありません。
 百尺の竿の先に登ってみると、怖がってその先一歩が進みません。思い切って一歩を踏み出すことによって、仏道の道が得ることが出来ると言っています。

『禅趣墨蹟行』大本山永平寺


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