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禅師墨蹟行 №12 [文芸美術の森]

第十二図 禅人の頌を求むるに与う                                                             

                                               画 傅益瑤
                                                       解説 曹洞宗大本山永平寺

禅師墨蹟行12.jpg

                           《紙本墨画彩色》一〇五×四九
                             『道元和尚賠録』第十、64

 瞻風撥草要参禪
 祖意明明妙不博
 莫恨江山千萬疊
 頭頭為汝闢玄門

    瞻風撥草(せんぷうはっそう)参禅を要す
    祖意明々妙不伝
    恨むること莫れ江山千万畳
    頭々汝が為に玄門を闢’ひら)く

 禅人に与えた偈の一つです。「瞻風撥草」は行脚修行のことをいいます。
 行脚の修行は、風を見、草の根を掻き分けながら師を訪ねて参禅することを言います。釈尊の教えた仏法は極めて明らかで、その妙旨は言葉では伝えることは不可能です。これから修行を進めるに当たって、厳しい山や河を、いく千万里踏み越えなければならないことを恨んではいけません。なぜならば、それらの一つ一つが、あなたの玄門を開いてくれることになるからですと言っています。

『禅師墨蹟行』大本山永平寺


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