禅師墨蹟行 №12 [文芸美術の森]
第十二図 禅人の頌を求むるに与う
画 傅益瑤
解説 曹洞宗大本山永平寺
《紙本墨画彩色》一〇五×四九
『道元和尚賠録』第十、64
瞻風撥草要参禪
祖意明明妙不博
莫恨江山千萬疊
頭頭為汝闢玄門
瞻風撥草(せんぷうはっそう)参禅を要す
祖意明々妙不伝
恨むること莫れ江山千万畳
頭々汝が為に玄門を闢’ひら)く
禅人に与えた偈の一つです。「瞻風撥草」は行脚修行のことをいいます。
行脚の修行は、風を見、草の根を掻き分けながら師を訪ねて参禅することを言います。釈尊の教えた仏法は極めて明らかで、その妙旨は言葉では伝えることは不可能です。これから修行を進めるに当たって、厳しい山や河を、いく千万里踏み越えなければならないことを恨んではいけません。なぜならば、それらの一つ一つが、あなたの玄門を開いてくれることになるからですと言っています。
『禅師墨蹟行』大本山永平寺
2013-10-10 17:39
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