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草木塔 №25 [ことだま五七五]

山行水行    

                           俳人  種田山頭火

  山あれば山を観る
  雨の日は雨を聴く
  春夏秋冬
  あしたもよろし
   ゆふべもよろし

炎天かくすところなく水のながれくる

日ざかりのお地蔵さまの顔がにこにこ

待つでも待たぬでもない雑草の月あかり

風の枯木をひろうてはあるく

向日葵や日ざかりの機械休ませてある 

『草木塔』 青空文庫


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