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草木塔~種田山頭火 №16 [ことだま五七五]

或る友に 1

                  俳人  種田山頭火


  月夜、手土産は米だつたか


  あるけば蕗のとう


  椿ひらいて墓がある


  ひつそりかんとしてぺんぺん草の花ざかり


  いちりん※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、


  音は朝から木の実をたべに来た鳥か


  ぬいてもぬいても草の執着をぬく


『草木塔』 青空文庫

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