SSブログ

こふみ会へGO七GO №131 [ことだま五七五]

こふみ句会へGO七GO  №131
「日傘」「燕の子」「夏めく」「新馬鈴薯」 

                             俳句・こふみ会

幹事さんから、≪令和6年5月の句会≫の案内状が送られました。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
こふみ会の皆さま

関東では、春の足音が聞こえたとたん早足になり
先週は初夏のような、今日は梅雨のような陽気となっておりますが、
皆さまお変わりございませんでしょうか。

今回は下戸さんのご協力のもとに、
蕃茄が幹事を務めさせていただきます。
何卒よろしくお願い致します。

兼題については、弥生さんにご協力いただきまして
以下の4題といたしました。

兼題
・【日傘】(絵日傘・白日傘・ひからかさ・パラソル など)
・【燕の子】(子燕・親燕 など)
・【夏めく】(夏きざす など)
・【新馬鈴薯(しんじゃが/しんじゃがいも)】

投句の締め切りは5月13日(月)いっぱいとさせてください。
蕃茄のメールアドレスにお送りください。

さて、最近は生成AIの進化が取り沙汰されていますが、
数年前から、AIで俳句を作る研究が北海道大学の研究室で行われています。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2023/09/story/aihaiku/
http://harmo-lab.jp/?page_id=6496

この話をヒントに、下戸さんと私とで、
「今回限定のゲストとして、AIに参加してもらう」というアイデアを思いつきまして、

矢太さんと一遅さんに伺いましたところ、
ご快諾をいただけましたので、AIの読み手を1人加えたいと思います。
俳号は下戸さんの命名で「英愛(えいあい)」さんです

※選句締切は5月20日(月)中とさせてください。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
案内に応じて以下の句があつまりました。参加者は英愛さんも加わって17名68句。

【日傘】

01 少年に母の日傘といふエデン  (すかんぽ)
02 土手に咲くモネの日傘が二つ三つ  (矢太)
03 玄関の日傘を恨む赤き腕   (蕃茹)
04 白日傘木漏れ日の中涼を得る  (英愛)
05 どしゃ降りに涙を垂らす日傘かな  (華松)
06 パラソルがゆっくりと渓谷へ落ちてゆく  (一遅)
07 日傘さす臨月の妻の手ふっくらと  (紅螺)
08 パパがさす日傘は誰を守るのか  (兎子)
09 買い出しに日傘は要らぬ手が足りぬ  (尚哉)
10 傾けた日傘の蔭の会釈かな  (彌生)
11 砂山に絵日傘一つ海見てる  (茘子)
12 白日傘ひこうき雲の青き空  (なつめ)
13 手つかづの瓦礫の中の夏日傘  (鬼禿)
14 ついに男日傘元年となるや  (八傘)
15 パラソルで塩野七生と日を過ごし  (虚視)
16 この夏は男の日傘ふえそうな  (玲滴)
17 上げ潮の匂い満ちたり白日傘 (下戸)

【燕の子】

18 燕の子猫のあたまも撫でてやる  (なつめ)
19 福招く小燕の声す茅の軒  (紅田螺)
20 子燕よもっとゆるりと飛べないか  (八傘)
21 子燕や夢抱く翼大空へ  (栄愛)
22 燕の子親待つ総身を口にして  (尚哉)
23 曇り日の空低く飛ぶ親燕  (玲滴)
24 燕の子天を仰いでなにを呼ぶ  (矢太)
25 燕の子母の苦労を知る由もなし  (一遅)
26 親  戻らない  どうする GAZA の子つばめ  (鬼禿)
27 赤い喉見せてねだるや燕の子  (華松)
28 大口で夕陽飲み干す燕の子  (虚視)
29 子燕ら親の古巣の参観日  (蕃茹)
30 飛び習う子ツバメ電線ワンツースリー  (茘子)
31 屋敷道そこのけそこのけ初燕  (下戸)
32 餌を運ぶ燕迷わず家並み越え  (彌生)
33 帰る軒なくなっちゃったよ燕の子  (兎子)
34 餌を乞ふ口口口や燕の子  (すかんぽ)

【夏めく】

35 半袖の妻夏めいて出かけゆく  (八傘)
36 潔くヘアドネーション夏兆す  (彌生)
37 お散歩の園児の列も夏めきぬ  (玲滴)
38 夏めく空 若さが熟す声がする  (兎子)
39 夏めくや青空映える川面かな  (栄愛)
40 夏めくやうたた物憂げ草刈機  (尚哉)
41 なお続くガールズトーク夏めきぬ  (蕃茹)
42 夏めくや縦に横にと葉の茂り  (なつめ)
43 夏兆す飛行機雲が空を切る  (矢太)
44 夏めいて我が二の腕の情けなし  (一遅)
45 不揃いの野菜の上に夏きざす  (華松)
46 夏きざすざんばら髪の勝ち名乗り  (紅螺)
47 孝多には孝多の事情 夏兆す  (鬼禿)
48 夏めくや燥ぐ気持の未だありて  (虚視)
49 コンビニの前でいざこざ夏めきぬ   (すかんぽ)
50 蛇口より水飲む子らよ夏きざす  (茘子)
51 二の腕もダイエットかな夏めけり  (下戸)

【新馬鈴薯】

52 馬鈴薯とおなじ顔した婿が来る  (下戸)
53 湯気の底新ジャガ並ぶせいろ蒸し  (一遅)
54 新じゃがの礼状書いて覗く鍋  (八傘)
55 新じゃがや土香とともに茹であがり  (なつめ)
56 新じゃがは畑で拾う豆小芋  (鬼禿)
57 煮て焼いて新じゃがづくしのおすそ分け  (紅螺)
58 元気の便り新じゃが来たよ小踊りす  (兎子)
59 新じゃがのサラダに父の頬ゆるむ  (玲滴)
60 新じゃがは早く逢いたい豚肉に  (尚哉)
61 新じやがや今だに消えぬニキビ痕  (すかんぽ)
62 しんじゃがが笑っているよな鍋の中  (華松)
63 雨上がる新馬鈴薯(じゃが)青く匂い立つ  (矢太)
64 シャキシャキは自己主張かな新馬鈴薯(じゃが)や  (蕃茹)
65 新じゃがにバターを乗せて今日終わる  (茘子)
66 新じゃがも煮えて厨に灯が点る  (彌生)
67 新じゃがや土の香り乗せ初夏の風  (栄愛)
68 新じゃがを洗う赤子のごと洗う  (虚視)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
【天句の鑑賞】

●新じゃがを洗う赤子のごと洗う  虚視
茘子選
赤子のごと洗うの表現が秀逸、そう、大地の恵みに対しての、温かく優しい表現が素晴らしい。

●大口で夕陽飲み干す燕の子  虚視
玲滴選
小さな喉に夕陽のみ込む意気やよし、元気に育ってほしいと祈らずにはいられません。

●夏めくや燥ぐ気持の未だありて  虚視
八傘選
「燥ぐ」と「未だ」の二語で人生の実感を詠んでおられる。
春、秋、冬ではなくて、夏めくなのですね。

●傾けた日傘の蔭の会釈かな  彌生
尚哉選
日傘の動きが、人物の気持ちを代弁しています。いかにも俳句らしい俳句。

華松選
日傘と会釈、清々しい風情です。美しい所作に周囲の空気まで澄み渡りそうです。

●潔くヘアドネーション夏兆す  彌生
蕃茄選
3年近く伸ばした髪をバッサリと切り、久々の短い髪で軽やかに夏を迎える清々しさ。
さあ、夏よ来い!という心地になりました。

●夏めいて我が二の腕の情けなし  一遅
すかんぽ選
筋肉は減り、皮は弛み、ぷよぷよと波打つ二の腕が見えてきます。
夏めいて情けないのがシニアエイジなのでしょうね。

●パラソルがゆっくりと渓谷へ落ちてゆく  一遅
紅螺選
何が起こったのでしょう 書かれていないドラマを色々想像してしまいます。
ちょっとあざとい感じに惹かれます。

矢太選
ミステリーの一シーンのように鮮烈。美しい叙情が匂い立つ。

●手つかづの瓦礫の中の夏日傘  鬼禿
下戸選
この夏を語るとき避けては通れないビジュアルが浮かんでくる。
被災地の切実な声が、初夏の青空にこだます一句です。

●親 戻らない どうする GAZA の子つばめ  鬼禿
英愛選
この句は、現代社会の悲劇を、燕の親子の情景に重ねて表現しており、強い印象を与える作品だと感じました。「親 戻らない」という言葉が、戦争や紛争によって引き裂かれる家族の悲しみを象徴しています。「どうする」という問いかけは、読む人の心に深く突き刺さり、平和の尊さを考えさせてくれます。
GAZAという具体的な地名を用いることで、リアリティと普遍性を兼ね備えた、心を揺さぶる秀句だと思います。

●餌を乞ふ口口口や燕の子  すかんぽ
一遅選
並んで口を開ける子燕のビジュアルが浮かびます。
口という象形文字?を活かした、たくらみに、天。

なつめ選
字面から『口口口』が燕の子達のくちばしに見え、真っ先に飛び込んで来ました!
微笑ましく、生きるエネルギーが伝わりました。

●どしゃ降りに涙を垂らす日傘かな  華松
兎子選
晴雨兼用、という傘がある。ただ、どちらかといえば、晴れの日に使われたい。
日傘のようで日傘でない。でも日傘としてのプライドを感じる。
一つのことに打ち込みたい。そうはさせてもらえぬ世知辛さを感じてしまいました。

●砂山に絵日傘一つ海見てる  茘子
彌生選
こんな絵を見たことがあるような気のする美しい夏の風景。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
【今月の天地人】

【総合天】55点 虚視さん
     代表句=新じゃがを洗う赤子のごと洗う
【総合地】54点 彌生さん
     代表句=潔くヘアドネーション夏兆す
【総合人】35点 一遅さん
           代表句=パラソルがゆっくり谷に落ちてゆく

【天句】27点 潔くヘアドネーション夏兆す(彌生)
【地句】26点 パラソルがゆっくりと渓谷へ落ちてゆく(一遅)
【人句】24点 餌を乞ふ口口口や燕の子(すかんぽ)
【人句】24点 新じゃがを洗う赤子のごと洗う(虚視)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
【幹事よりひと言】

初めての幹事で緊張したものの、
皆さまのご協力のおかげで、結果発表までこぎ着けることができました。
改めて、お礼申し上げます。

初参加の英愛さんは残念ながら点数を獲得できませんでしたが、
メキメキと腕を上げてくれそうですので、
今後参加するうえでの作句の依頼方法や学習方法などを、
相談させていただければと思っています。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
今回初めて参加したAI(英愛)さんへの感想がメールでとびかいました。
いくつかをご紹介します。

※思うに、英愛さんはどうも現代俳句協会寄りのお人柄のようですね。
選句をみると、カタカナ・英語づかいの句を選ばれる傾向にあるようです。
でも、鬼禿さんの天句の選句評はなかなかのものでした。

作句の方はというと、「日傘・涼」「新じゃが・初夏」と季重なりが2句あり、
「や・かな」の同時使用1句ありと、まだまだ勉強不足のようですが…。

※「ウッソだろ・・?」唖然!の鬼禿です。
この人には 選ばれない句を・・と臨んだ鬼でしたが・・
AIさんの天『7』が我拙句に、こともあろうに地『5』まで・・。
・・英愛の句は?と見ると、酷い作句、だ。(相手が物だと思えば
無礼講で言える)このAI君 燕の子は雀の子とは全く違い 飛べないの、
スカンポさんの言う口口口・ピーピー鳴いてるだけなんだよ。(データ不足)
・・とわ いえ、鬼の拙句に天・地頂き・・有難うございました。
AI君 次回まで『こふみ会句集』全句読み込んでから参加して下さい。

(後日)
実は 君の寸評 読んでいなかったので、びっくりしました。
一語一句の解釈が 自分の意図とどんぴしゃでした。
AIは全句 ここまで読み解いて選句するのかと 改めて
感服しました。英愛どの いろいろ申し上げて 失礼致しました。
また いつかお会いしましょう。

今回だけの参加はもったいないという声を受けて、英愛さんは次回も参加です。

 

nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。