私の中の一期一会 №271 [雑木林の四季]
新型コロナの「5類」へ移行が今年の5月8日に決定した
~コロナは新しい変異ウイルスが出現する恐れが常にある~
アナウンサー&キャスター 藤田和弘
新型コロナの感染症法上の位置づけを現行の「2類」から「5類」に引き下げる政府の方針が決定した。
5月8日から季節性インフルエンザ並みの扱いになる。
「5類」になると、これまで緊急事態宣言やまん延防止法などで感染者や濃厚接触者の行動を制限してきたが、それがなくなる。
我々も不要不急の外出を自粛するなどしてきたが、そういう自粛なども考えなくてよい。
コロナは季節性ではないから、一年中感染が拡大する度に“医療体制の崩壊”が叫ばれてきた。
これまでは、感染の疑いがあっても、感染症指定病院か発熱外来でしか診察してもらえなかった。
病床も満杯で、救急搬送の患者が何時間もたらい回しされた末に死亡するケースも少なくなかった。
5類に移行すれば、一般医療機関の受信や入院が可能になる。
医療費は保険診療となり自己負担が発生する。
当面は公費負担が継続するが段階的に廃止されるという。
移行まで3カ月余りしかないのに具体的な医療体制など詳細が未定になっていることが気になるが・・
29日は全国で新たなコロナ感染者が4万4294人確認された。
重傷者は前日より1人減って522人だった。
この日の東京都では3427人の新たな感染者が確認された。
前の週の同じ曜日から1683人も減っていた。
神奈川県では2463人の感染を確認、前の週より1086人減っていた。
県内の医療機関を受診して保健所に報告された感染者が1934人。
検査キッドなどの自己検査で陽性を確認して県の機関に登録した人が529人いたことになる。
横浜市、川崎市、相模原市などで合わせて6人が死亡している。
埼玉県は感染者1981人を確認、12日連続で前の週の同じ曜日を下回っていた。
千葉県は2000人の感染を確認した、1日当たりの感染者数は約1200人の減少である。
厚労省の専門家組織は「地域差はあるが、全国的には感染者数の減少傾向は続いている」とコメント。
政府はこのまま感染者が減り続けると思っているのだろうか。
1月も終わりだが、コロナ感染の波がこのまま収まるとみる現場の医師は一人もいない。
医療現場の逼迫状態は相変わらずで、発熱外来の電話は鳴りっぱなしだと話す。
呼吸器疾患の専門医は「コロナの感染力の強さは変わっていない。
検査で陽性になっても届け出をしない“隠れ感染者”もいるようだから、日々の発表数より感染者は多い筈だ。
入院患者の7~8割は高齢者で、診療と介護対応で看護師にも大きな負担がかかっている。
5類への引き下げだけで、医療の逼迫状態が解消することはないだろう」と語る。
これまではコロナ患者を受け入れる医療機関は「発熱外来」などに限られていた。
5月8日以降は、一般の医療機関での受診が可能になるからといって“受け入れ態勢”がすぐ拡大するとは限らない。
コロナの感染力が非常に強いから、医療機関は患者一人を受け入れるだけでも隔離が必要になる。
医師や看護師は医療用マスクや防護服の着脱を何度も繰り返しながら診療に当たらなければならない。
防護服、マスクは大量になるだろう。
院内感染のリスクが常にある。
採算面や感染防止対策を考えると、コロナ患者を積極的に受け入れる気になれない医療機関が出てきてもオカシクナイ。
政府が5類へ移行しても、コロナの性質が変わるわけではない。
我々の身の回りにある、どの医療機関でもコロナ患者を受け入れるようになるなんて夢のような話に思える。
治療費の公費負担はいずれ無くなるだろう。
自己負担になれば、ワクチン接種も控える人が出てくることが考えられる。
感染者が検査や治療を受けなくなる恐れもある。
感染者数はいつまで経っても減らないかも知れない。
専門家の一人は「コロナが季節性インフルエンザと同等の対応が可能な病気になるには、もうしばらく時間がかかる。
5類になっても、引き続き感染症対策が求められるだろう。
コロナ感染が最初に拡大した2020年春ごろの第1波では、致死率が5%を超えていた。
その後、治療法の進歩やワクチン接種が進んだこともあり、22年秋以降から現在に至るまでの第8波では致死率が0.20%に下がってきている。
オミクロン株の出現によって、感染者数はケタ違いに増加した。
1月26日現在、昨年12月から今月26日までの2カ月間で亡くなった人は1万7000人もいて、割合としては4人に1人となり結構高い。
コロナはインフルエンザと違って季節性ではない。
新しい変異ウイルスが出現する恐れは常にある」と語っている。
私はマスクを外さないことにした。
2023-01-29 15:36
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