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雑記帳2023-1-15 [代表・玲子の雑記帳]

2023-1-15
◆今年はホテルで新年をむかえました。

秋に、四国に住む妹から思いがけない電話がありました。
妹の連れ合いは娘が大学に入学したときからの箱根駅伝ファンで、毎年のように箱根を走る若者を応援するため、正月3日を家族で箱根の富士屋ホテルに滞在しています。
世に箱根駅伝ファンは多くて、この時期にホテルの予約をとるのは難しく、旅行会社に相当早く予約をいれて待つというのが現実らしい。それを、たまたま暮れの31日から入れてしまった、折角取れたのをキャンセルするのはもったいないから誰か行く人はいないかという相談でした。

もう一人の妹に声をかけて3人姉妹で泊まるのはどうか。これはなかなかの名案に思えました。コロナ下でもう何年も会っていない。この夏の母の7回忌にも、小さい孫がそばに入る彼女は大事をとって来なかった。積もる話もいっぱいあるだろう・・・。妹の誘いの電話は、感染者数もぐっと減って、そろそろコロナも収束かとさえ思えた時期でもありました。

と、ここまでは調子よかったのですが、世間はそう甘くない。
一人くらしをするようになって10年以上になる私とは違い、(誘ってくれた妹も、夫はいるが、子ども3人は既に学校を卒業して東京に住んでいる)彼女はまだまだ一家の主だったのです。
「もう古稀なんだから、孫だって手はかからなくなっただろうし、少しは家をあけたっていいんじゃない?」
そう考えるのは独身の身軽さ。「主婦が大晦日に家をあけるのは無理」が現実でした。

ジェンダー論議かまびすしいご時世、「主婦」だって死語になるかもしれない時代に、いかにも時代遅れのように思われるかもしれません。でも、視点を変えれば、離れていた家族が正月に集まってくる、その中心に「主婦」である彼女がいるのは、独り身にはない、安定した平和な社会の構図なのかもしれません。多少の自由には替えられない、でしょうか。

いろいろあって、結局、いきなりの話にすぐのれるほど身軽だった私と、我が家の息子家族の、5人が、箱根の富士屋ホテルで大晦日を過ごすことになりました。
私としても贅沢なホテルでお正月なんぞ思ってもいなかった、多分、最初で差後だろうと思いながら・・・

というわけで、あとは写真でクラッシックホテルのお正月をお楽しみいただきましょう。

出発は新宿。小田急ロマンスカーで1時間半で湯本につきます。

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湯本からは箱根登山電車に乗り換えて宮の下まで。

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宮ノ下にある富士屋ホテルは明治11年に建てられた日本初のリゾ-トホテルです。
最近大規模な改修工事を終えてリニューアルオープンしたということですが、明治のクラシック建築の趣を残して、建物自体、見ごたえががありました。

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本館ロビーに入るとクラシック映画のような空間が広がり、非日常の滞在への期待感が膨らみます。
訓練の行き届いたスタッフは皆、コンシュルジュの自負をもつとか。空間が広いこともあって、満室にもかかわらずざわついた空気はなく、客も落ち着いたその雰囲気を楽しんでいるようでした。

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明治24年製の暖炉 これで4部屋が暖房できたという
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ロビーに隣接するラウンジ

大晦日には特別なメヌも用意されています。夕食前のひと時、弦楽器によるロビーコンサートは、懐かしい日本の小曲もふくまれていて、孫たちもすっかり満足したようすでした。

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夕食はフレンチのクラッシックデイナー。味もまことにクラシカルで、お替り自由のパンも美味しかったです。

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3棟ある宿泊棟のうち、私が泊まったのは花御殿と呼ばれる棟です。富士屋ホテルのシンボルと言われて、本館と共に国の登録有形文化財になっています。

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箱根と言えば温泉。改修に伴って新たに造られたというスパのお湯は申し分ありませんでした。
西の人間にとって箱根はあまり縁のない所だったのですが、東京からこんな近くにいい温泉がある箱根を見直したと、ひとしきり温泉談義に花が咲きました。

元旦の朝は洋食、和食、おせちのいずれかを選べるようになっています。
おせちは元旦にだけ出しているということなので、勿論おせちを選びました。
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メインダイニングも門松
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お正月なので着物姿のスタッフも。ロビーで琴の演奏を楽しみました。


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チェックアウトして外に出ると、2日からの駅伝をみるためか、前日とうって変わって、1号線は車の列ができていました。
昔から箱根は天下の険、登山鉄道はスイッチバックを2度もくりかえします。駅伝選手はこの坂道を走るのかと感心することしきり。駅伝目当てに元旦の夜からホテルに泊まる妹夫婦と湯本で落ち合い、お昼に一緒に蕎麦を食べて別れました。
年末年始の特別の日でなければ、予約もとりやすくリーズナブルに泊まれる、温泉を楽しみに普通の日に来たいものだとはみんなの感想でした。



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