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私の中の一期一会 №269 [雑木林の四季]

約2カ月の間に閣僚4人が更迭された岸田内閣の異常、
~総理は分かっていない「国民に支持されていない」ことを~

       アナウンサー&キャスター  藤田和弘     

 岸田首相は27日、秋葉賢也復興相(60)をやっと更迭した。
 秋葉氏の交代を拒みづけてきた首相だが、世論の批判が強まると一転して更迭に舵を切った。
 秋葉氏は自身が代表を務める政治団体から母親と妻に事務所の賃料1400万円を支払っていたこと。
 母親はその家賃収入について税務申告をしていなかったこと。
 昨年の衆院選で公設秘書に選挙運動の報酬として現金を支払っていたことなど「政治とカネ」問題に加え、旧統一協会との接点もあったことが明らかになって自民党内からも「辞任は仕方ない」という声も出ていたと聞く。
 山際大志朗経済再生担当大臣が更迭されたのが10月24日だったから、たった2カ月の間に葉梨康弘法相、寺田稔総務相と3人の大臣が次々に首になったことになる。 
 辞任ドミノの始まりは山際大志朗経済再生相だった。
 山際氏は、旧統一教会の会合などに出席して韓鶴子総裁に会い写真を撮っていたのに、「記憶にない」などを連発して顰蹙を買い辞任する羽目になった
 葉梨康弘法相は、自民党議員のパーティで「大臣になって3カ月経ったが、法務大臣は死刑のハンコを押したときだけニュースになる地味な役割だ」とか「法務省は票とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない。票も入らない」と無神経極まりない発言が命取りになった。
 寺田稔総務相は岸田派の議員だが、政治資金収支報告書にすでに亡くなった人が会計責任者になっているなど、ずさんな記載が指摘された。
 選挙の時、ポスター張りをした地元議員に報酬を支払った公選法違反も指摘されている。
 そして秋葉復興相が臨時国会後に4人目となったのである。
 大臣ではないが、杉田水脈総務政務官も「私の過去の発言、拙い表現に厳しいご指摘がある。重く受け止め反省している」と述べ辞表を提出した。
 内閣の一員として迷惑をかける訳にはいかないとして辞表を提出したという。
 わずか2カ月の間に4人の閣僚が交代する政権なんてアブノーマルだ、酷すぎる。
 毎日新聞が今月17,18の両日に行った全国世論調査で、岸田内閣の支持率は25%にまで落ち込んだ。
 前回11月の調査では31%だったのと比べると6ポイント下がっていた。
「政権は支持率に一喜一憂することはない」と平静を装うが、年明けの通常国会では「首相の任命責任が厳しく追及される」ことになるのは間違いないだろう。
 岸田首相は、防衛費を増額して、その財源を増税で賄おうとしている。
 2024年から27年までの適切な時期に増税をスタートさせると発言していた。
 増税は法人税、所得税、たばこ税が対象となる。
 安倍派の萩生田政調会長が「増税を始める前に衆議院の解散・総選挙で国民の信を問う必要がある」と述べ、23年中に解散を求める声が出ていることを示したが、首相は「可能性としてはあり得る」という認識を示した。
 旧統一教会の解散命令を請求するかどうかは大事なテーマだが、判断のために「あらゆるルートで実態把握に努める」というにとどめた。
 コロナは依然として収束の見通しは立たない。
 行き過ぎた円安で物価の上昇は止まらない。
 その上、増税という負担を押し付けられる。
 明石市の泉房穂市長のツイッターが印象に残る。
 「岸田首相は、増税でも“賃上げするから負担感はない”と言った」ニュースが流れてきた。
 怒りを通り越し悲しくなった。
 首相は本当に分かっていない。
 国民生活が苦しいことも、これ以上の負担が大変なことも。
 そして総理が国民に支持されていないことも」・・・」
 正月の年賀状に「今年こそいい年にしたい」と書いた人は多いだろう。
 ずっと検討ばかりで無為無策だった岸田首相は国葬強行でも分かる通り、国民の声など“聞かない”人だった。
 2023年はいい年になるような気がしないのは私だけだろうか。。


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