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私の中の一期一会 №264 [雑木林の四季]

過半数の国民の国葬反対の声を無視して、岸田首相は国葬を強行した
~作家平野啓一郎氏は「国葬に法的根拠が無い。国会を無視した政府が勝手に決めたもの」と批判~
 
    アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 岸田首相は予想通り「国葬」を強行した。
 多くの国民が反対の声を挙げたのを無視、「聞く力」は看板倒れに終わった。
 私は国葬のテレビ中継を全く見る気がしなかった。
 見ていないので、感想も特にない。
 政府の発表によれば参列した人は4183人、一般の献花は2万5889人だったという。
 自民党の茂木幹事長は「敬意と弔意を表す国の儀式として行うこと、改めて適切と考えている。
 岸田首相はこれまで会見などで丁寧に説明してきた」と述べた。
「丁寧に説明してきた?」・・この幹事長は国民を舐めているのではないか。
 “納得できる説明がない”から反対が増えたのに、“あんな人たちに”に説明は不要と言わんばかりの自民党の姿勢が見て取れる。
 作家の平野啓一郎氏は国葬について、法的根拠がないまま政府が勝手に決めて強行したことが問題だと指摘した。
 憲政史上最長というが、本来なら議員辞職すべき問題をさんざん繰り返した政治家であり、その政権がそんなに長く続いたことこそ問題だったのではないか。
 「カルトと癒着のキーパーソンであり、民主主義を破壊した無責任な誤魔化しの手法こそ“葬る”べきだ」と怒りをツイートしていた。 
 異論を無視した国葬の実施は、国民の間に分断を生んだと言われている。
国葬強行後の岸田政権は、次第に窮地に追い込まれていくような気がしてならない。
 国葬の翌日、岸田首相は都内で講演して国葬の検証について「今後の議論のため、どういう根拠や思いで国葬にしたかを記録に残しておくことが大事だ」と語った。
 法的根拠や開催基準が曖昧のままでは良くないことは確かだ。
 臨時国会が10月3日に召集される。
 立憲民主党など野党側は、旧統一教会と関係の深い閣僚や自民党議員を追及する構えだ。
 安住国会対策委員長は「国権の最高機関である細田衆議院議長が旧統一教会と深い繋がりがあるのに、未だに説明がない。細田議長には説明する責任がある」と追及の方針を示していた。
 細田議長は29日、文書1枚を記者団に配り旧統一教会と接点があったことは認めたが具体的な説明はなかったという。
 直接取材にも応じなかった。
 岸田首相は「三権の長として自身の判断で対応すべきだ。コメントは差し控える」と記者団に語った。
 山際経済再生相にも追及を強めていく方針で、旧統一教会と自民党政治家の関係が最大のテーマになるだろう。
 内閣支持率は国葬強行で更に下がるかも知れない。
 「選挙のためなら何でもする。誰とでも組む。こんな無責任な勢力に負ける訳にいかない」
 これは生前の安倍元首相が立憲民主党に向けて、しつこく浴びせていた言葉である。
 それが今ブーメランとなってわが身に降りかかっているとは,泉下に眠る元首相は思ってもみなかったことだろう。
 カルト教団と最も深い繋がりを持っていたのは安倍首相自身で、教団の広告塔のような存在だったことも解っている。
 選挙で誰が旧統一教会の支援を受けるかは安倍首相の一存で決まるとまで言われていた。
 デイリー新潮の記事に、自民党の元秘書の話が出ていた。
 カルト教会の組織票は約8万票あるそうだが、参院選の全国比例で割り振ってもらって当選した議員は何人もいるという。
 教団関連の組織力は大きな選挙支援になっているのだ。
 支援を受けて当選できた参議院議員の一人は「統一協会から支援を受けたことも、見返りを求められたこともありません」と知らんぷり。
 自民党の国会議員379人のうち半数近くの179人に接点があったと発表しているが、まだまだ増えていくだろう。
 岸田首相や茂木幹事長は、党として今後一切の関係を断つと宣言したが、60年以上も続いてきた密接な関係を 一方的に「断つ」と言っても実現は無理ではないか。
 “本当に関係を断てる”と思っている人は一人もいないのではないか。
 自民党の大臣経験者の村上誠一郎氏が国葬反対を鮮明にして当日に欠席した。
 元々安倍元首相の国葬には反対だったという。
 安倍氏は「財政、金融、外交をボロボロにし、官僚機構まで壊した。旧統一教会に選挙まで手伝わせていた。私に言わせば国賊だ」と反対理由を語った。
 村上氏の発言で、今の自民党にも真面なことを言える人がいることを知ったが・・・
 さすがに「国賊」は物議を醸すだろうと思っていたら、案の定安倍派が黙っていなかった。
 “懲罰に値する”と批判の声を挙げたのである。
 茂木幹事長は,党紀委員会に諮る考えを示している。
 “物いえば唇寒し”だが、村上誠一郎氏の欠席には拍手を送りたい。


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