私の中の一期一会 №262 [雑木林の四季]
「今がコロナ感染対策を見直すタイミング」阪大病院は面会制限を緩和した
~政府はマスク着用について新しい見解。でも国民はマスク無しには慎重~
アナウンサー&キャスター 藤田和弘
東京では13日、新たなコロナ感染者が960人確認されたが、先週の月曜日より53人少なくなった。
1月11日に959人を記録して以来5カ月ぶりの1000人以下であった。
大阪府でも424人で先週の月曜日の461人と比べると37人少ない。
国立感染症研究所の脇田隆宇所長は「確かに感染者数の全国的な減少傾向は継続している。横ばいだった死者数も減少に転じた」と語っている。
今後も減少傾向は続くと見込めるが、ワクチン接種3回の人の免疫力が徐々に減ることが分かっている上に「BA・5」など新たなウイルスも検出されているので油断は出来ない。
夏ごろになって「BA・5」が増加する懸念もゼロではない、まだ手放しで減少傾向を喜ばないほうがいいようである。
そんな中、大阪大学医学部付属病院では「6月9日(木)から面会制限を緩和しました。面会の際にPCR検査の陰性証明が不要になりました。
面会の方は、エレベーター前の受付で必ず“面会時の注意”の動画を視聴してください」と言われる。
動画を見て分かることは・・・
1)面接の方は満16歳以上の方1名に限る。(16歳以上なら家族、知人でもよい)
2)面会時間は13時~18時
3)面会はデイルームで30分以内、
注意事項
本院への入館中はマスク着用です。
フェイスシールド,アイシールドでは入館できません。
入院患者、医療従事者への感染を防ぐためご理解、ご協力をお願いします」ということ。
このビデオに出演した大阪大医学部の忽那賢志教授の説明によると、まだ多くの大きな病院が面会を制限しているのが現状だ。
そうした中で阪大病院は面会条件を緩和した。
9日からワクチン接種率もPCR検査の陰性証明は不要になった。
しかし面会者の健康チェックは行い、手や指の衛生などの感染防止対策はキチンとやってもらう。
面会する人数、面会場所も決まっていて入院患者の病室には入れない。
こういうことをキチンと守ってくれないと、患者や医療従事者を感染から守れない。
コロナが始まって以来どの病院もそうだと思うが、阪大病因もずうっと面会は禁止だった。
デルタが流行した「第5波」のあと感染者数が減った時、ワクチンを2回接種していることを条件に面会制限を緩和することにした。
2021年10月に初めて阪大病院は面会制限を緩めたのである。
ところがオミクロンの出現によって急速に感染者が増えて、しかも全国に拡大した。
22年1月4日、面会は全面的に禁止せざるを得なくなってしまった。
阪大病院は長期入院者が多いこともあって、コロナ禍の“面会禁止3年”は長い。
患者の家族からは「何とか面会できないか」という声は絶えずあった。
オミクロンの「第6波」はこのところ落ち着きを見せ、感染者数が減り続けている。
感染リスクをゼロに出来ればいいが、世界中を探してもその方法は見つからない。
感染リスクを考えると、“面会させないほうが安全”に決まっている。
出来るだけ安全にというルールの下で面会が出来るようにと考えたのが、今回の面会緩和だ。
でも、コロナウイルス自体の性質も変わってきて、あまり重症化しなくなってきた。
軽症で終わる人も多いし、死者が減ってきている。
こうした流行状況の変化を観察しなからゼロリスクを目指すのではなく、ある程度のリスクを許容しながら制限を緩めていけるタイミングになってきたのではないか。
阪大の面会緩和が、コロナ感染対策見直しのキッカケになってくれれば・・というのが忽那教授の思いである。
国立感染症研究所の脇田所長は、「今後も減少傾向が続くと思うが、ワクチン接種3回目の免疫力が徐々に減ることや「BA・5」などのような新たなウイルスが検出されたりすれば状況は変わってくる。
日本ではもう2年以上マスクをする生活が日常化している。
道行く人、電車の中、スーパーの買い物客などでマスク無しの人を見たことがない。
政府は5月20日、マスク着用について新しい見解を示した。
公園など屋外で人と会話しないような時はマスクをしなくてもよくなった。
屋内でも隣の人との距離が十分にあり、会話もしないような時もマスクを外してもよくなった。
未就学の子供は夏に向かって原則マスク不要になった
「まだ油断は出来ない。引き続きマスクをしていきたい」という人もいれば、「いいと思う、いつもマスクをして熱中症になったらと心配だった。外せるようだったら外したい」と歓迎の声も聞こえた。
マスクを持って外出して、着けたり外したり臨機応変にすればいいのではないか。
私は月1回、ハートクリニックを受診しているが、検温と必ずマスク着用である。
先月、白内障の手術をしたが、眼科でもマスク着用のこととなっていた。
“マスクなしの日本”になるのは、まだ先のようである。
2022-06-14 11:46
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