SSブログ

私の中の一期一会 №259 [雑木林の四季]

   行動制限なしの大型連休は3年振り、連休明けのリバウンドはあるのか?
    ~新変異株も出現、「第6波」がこのまま収束するとは考えにくい~

           アナウンサ&キャスター  藤田和弘-

 昨年の年末頃から始まったオミクロン株による「第6波」は、ピークを越えたと聞いてから久しいが収束への見通しは霧の中である。
 東京都は28日、5394人の感染を確認したと発表した。
 先週の木曜日より1319人減り、17日連続で前の週の同じ曜日を下回っている。
 地域によってバラつきはあるが、現状では感染者数が減少傾向にあるのは確かだろう。
 この傾向を受けて都は、3カ月半ぶりに感染状況の警戒レベルを1段階下げることになった。
 だが、「感染者数はまだ高い水準にあり。下がりきっていない」として警戒を緩めてはいない。
 29日から始まった今年のゴールデンウィークは、5月2日(月)と6日(金)に休みを取ると最大で10連休になり、文字通りの大型連休となる。
 さらに今年は3年ぶりに“緊急事態宣言”や“まん延防止措置”などの行動制限がない。
 帰省や家族旅行など、人の流れが活発になることは必至とみていいだろう。 
 小池都知事は「開放的な気分を味わうことも出来ると思いますが、そんな時こそ“いつもの感染対策”を忘れないでください」とクギを刺すことを忘れなかった。
 羽田空港は連休初日の29日、朝から搭乗客で大混雑だったという。
 出発便は軒並み満席で、全日空は29日だけで12万人が搭乗したと伝えた
 連休中は、来月8日までの旅客数が昨年の凡そ2倍になるとみている。
 東京駅でも朝早くから、大きな荷物を抱えた家族連れなどで混雑した。
 構内の土産物店も人で溢れていたという。
 午前6時発の“のぞみ1号”は自由席の乗車率が140%だったと聞くと、何だかやりきれない気分になった。
 連休中は都県境をまたぐ人の移動が普段より大幅に増えることが予想される。
 都は主要5駅に無料の抗原検査所(事前予約制)を設け感染拡大を防ごうとしているというが効果のほどは分からない。
 国立感染症研究所の脇田所長は27日夜の会見で、大型連休での人の移動や接触の機会が増えることが見込まれるとして「ゴールデンウィークが感染を増加させる要因になることは間違いない」と指摘した。
 厚労省の調査によれば、今年1~3月に自宅で亡くなった人や入院待機中に亡くなった人を集計したところ男性 が352人、女性が203人の555人であることが分かった。
 自宅で死亡した感染者の約4割はワクチン2回接種済みの人だった。
 昨年夏の第5波では、自宅での死者は202人だったから、第6波では倍以上になっている。
 年代別では。9割が60歳以上だったという。
 未報告の自治体もゼロではないので、実際の死者数は更に増える可能性が残っている。
 コロナは、封じ込めによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の動きを前提にしたグローバル資本主義社会では、他の地域からの持ち込みによって リバウンドするリスクを常に抱えていると言えるのである。
 最近、ワシントンでコロナ感染が拡大しているというニュースがあった。
 ホワイトハウスのべディングフィールド広報部長(女性)がコロナに感染していることが29日に判明した。
 症状は軽いので自主隔離し、自宅から業務を続けているらしい。
 バイデン大統領は27日にこの女性と同席する機会があったが、大統領はマスクをしていたしディスタンスも維持されていたので濃厚接触者と見なされていない。
 他に、ハリス副大統領,サキ報道官、ペロシ下院議長などの陽性も判明している。
 アメリカでは、すでにマスク着用は珍しい状況になっているようだ。
 フロリダ州の連邦地裁が18日に“交通機関におけるマスク着用義務は違法”という判決を出した。
 今や航空会社、鉄道、配車サービス業などが、次々にマスク着用義務を解除しているとのこと。
 イギリスでは、すでに1月の公共施設などのマスク着用義務が撤廃されている。
 ロンドンでは多くの市民が、当たり前のようにマスクなしで出歩き、パブで楽しんでいる。
 フランスでも、ほぼみんなマスクなしになっている、
 感染者は数万人という日が毎日続くし、1日100人以上が亡くなっているというのに・・である。
 日本医師会の中川会長は「ウイズコロナで、マスクを外す時期が日本に来ると思わない」と発言していたが、常にマスクをしたほうがいいと言っているわけではないと釈明して「熱中症には十分気を付けて欲しい。屋外など人と距離があるときはマスクを外す対応もありだ」と述べた。
 この発言がきっかけかどうかは分からないが、専門家の何人かがマスクを外すタイミングなどについて語った。
 まとめてみると以下のようになる。
 インフルエンザに感染すると、症状が出てから咳などでウイルスが周囲に飛散する。
 だから咳エチケットやマスクが有効な感染対策だった。
 しかし、コロナは感染して症状が出る前にウイルスを飛散させるため咳エチケットだけでは感染を防げない。
 感染して症状のある人だけでなく、周囲の健常者もマスクをするという感染対策が必要になる。
 マスクをしてウイルスを吸い込まない効果を期待する訳だが、感染者がウイルスを飛散させない効果を主な目的にしていると言っていいだろう。
 もともと四六時中マスクをしている必要はないのだ。
 屋外で人が密でない場所にいたらマスクをしなくても構わない。
 問題は、屋内でいつマスクを外せるかではないだろうか?
 例えば、混んだ電車内や大声を出すイベント会場ではマスクをしていたほうが無難だろう。
 密で人と距離がない場所はコロナが収束するまでマスクを外さないほうがいいかも知れない。
 日本人は義務的な強制が無くても自主的にマスクをする素晴らしさを持っているが、3年も続けばさすがにマスク生活に嫌気がさしてきても不思議ではない。
 夏、マスクをしていると“喉の渇きに気付きにくい”とも聞いた。
 もうすぐ熱中症の季節がやってくる、水分補給をするときはマスクを外すことにしよう・・・ 


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。