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浜田山通信 №298 [雑木林の四季]

「3回目接種が遅い」

       ジャーナリスト  野村勝美

 コロナ騒動が始まって以来、社会活動が停止した感じだ。もともと寒がりだから外出もしないし、近頃は近くの書店にさえ行かない。こんなに危なっかしいことは、インフルエンザ流行の時でもなかった。世の中と隔絶した感じでいったいこの先どうなることやら。92年生きてきた老生にとっても勿論はじめての経験だが、それでも空襲で逃げまどった戦争のことを思うと、まだコロナの方がましかもしれない。今更戦争をもちだしても仕方がないかもしれないが、人間が犯した空襲のことを考えるとコロナくらいは我慢するしかないだろう。
 私の世代は何事も我慢々々で過ごさせられてきた。だから3回目の接種率が他の先進国は20~50%なのに日本はたったの1%といったことが分からない。東アジアでも韓国47%、モンゴル29%、台湾12%(1月14日現在)。まるで日本はコロナから落伍したようにみえる。政治はすべてをコロナの故にして3回目接種がなぜ遅れているのか説明しない。
 私は2回の摂取は河北リハビリテーション病院に入院している時だった。だから予約することもなく病院の方で手続きなど一切やってくれた。3回目は退院後なので当方から保健所などに連絡して接種してもらわねばならないのだろうが、どうしたらよいのか老生にはわからない。
 いずれにしても予約システムの構築が遅れたことが感染第5波が生じた大きな理由らしい。どうして遅れたのか。有識者によると第一に、ワクチンの供給量が足りないからだという。厚労省は昨年10月、米製薬大手ファイザー社と今年1月から1億2000万回分のワクチン供給を受けるという契約を結んだと発表し、岸田首相もファイザー社最高経営責任者と電話会談し3回目の前倒し供給を要請したが、十分量がはいっていない。厚労省によれば1月14日時点で3回目用に確保したワクチンはファイザー社製1682万回分、総人口の13%分という。しかし実際に接種をうけたのは1月21日現在194万人だけ。岸田首相がおとなしいので接種に圧力をかけないという。
 ただオミクロン株は子供の感染者が多いことが特徴らしい。 オミクロン株の発症はデルタ株の5日と比べて2日と、極端に短い。学校でクラスターが発生して子供に感染が広がってしまう。厚労省も5~11歳を対象にファイザー社製の接種を認めた。ただ識者の中には子供向けの接種に慎重な意見もある。児童は重症化率が最も低い年層で、健康な子供なら感染しても命に関るようなことはほとんどないという。もちろん重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を持主には3回目接種を急ぐべきだろう。
 それにしてもオミクロンだのデルタだの普段見られなぬギリシャ語や文字が何かあると出てくるのは何故なのか。ギリシャ語にはアルファ、ベータ、ガンマなど28文字があるが、学問や芸術となるとギリシャが発祥のもとなのだからまあしかたがないか。


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