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私の中の一期一会 №250 [雑木林の四季]

  コロナの新変異株「オミクロン」がヨーロッパで急拡大中、日本も危ない!
    ~日本の水際対策を信頼している日本人は少ないのではないか~

      アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 いよいよ12月、本格的な冬の到来である。
 気象庁もラニーニャ現象の発生を伝え、「ラニーニャ現象が起きた年の冬は例年より寒い」と発表している。
 コロナは今のところ落ち着いているようだが、コロナウイルスは寒さと乾燥が好きだから安心は出来ない。
 WHOは28日、南アフリカで新しく見つかったコロナの変異株を“オミクロン株”と名付け「懸念される変異株」に指定した。
 南アフリカがWHOに初めて報告したのは24日だが、26日にはベルギーでオミクロン株が確認された。
 イギリスでは27日に2人の感染者を確認して、ジョンソン首相は「オミクロン株は大変早いスピードで感染が拡大している」と危機感をあらわにした。
 ヨーロッパではイギリス、ドイツ、イタリア、オランダなどでも「オミクロン株」の存在が確認され、感染拡大のリスクが高まっている。
「オミクロン株」はまだ多くの点でデータが不足していて。感染力がどのくらい強いのか分かっていない。
重症化しやすいかどうかも把握されていないという。
 アフリカ南部のナミビアから28日に来日した30歳の男性が、成田の空港検疫でコロナに感染していることが判明した。
 国立感染症研究所で、ウイルスが「オミクロン株」なのかどうかゲノム解析を急いでいる。
 この男性には家族2人が同行しているが、3人は国が指定した施設に収容されているという。
 男性には発熱の症状があるというから気懸かりだが、家族2人は今のところ陰性である。
 日本でオミクロン株感染者が見つかったという情報はないが、警戒を怠ってはならない。
 岸田首相は29日 、オミクロン感染者がヨーロッパで増えていることを受けて「30日午前0時以降、世界全ての国や地域を対象に、外国人の新規入国を原則停止する」ことを明らかにした。
 首相は「オミクロン株については、感染力や病毒性の分析を世界中の専門家が行っている段階で、まだ分からないことが多い。
 日本としては最悪の事態を避ける必要がある」と述べ水際対策に力を注ぐ構えを見せた。
 水際対策関係閣僚らは「オミクロン株の情報が明らかになるまでの異例の措置だ。
 外国人の新規入国禁止期間は、当面1か月」と記者団に説明した。
 後藤厚労相は「状況がハッキリするまで数週間はかかる。日本はリスクへの耐性が強い、落ち着いて行動して欲しい」と述べた。
 毎日何人ぐらいの外国人が日本に来ているのか知っている人は、ほとんどいないだろう。
 政府はこれまで、1日の入国者総数を上限5000人としていたが、オミクロン株が急拡散している現状に配慮して、12月1日から総数の上限を1日3500人に引き下げることになった。
 今年10月の入国者総数の1日平均は2434人だったから、これを基準に3500人としたのかも知れないが、1カ月に換算すると10万5000人の外国人が入ってくる計算になるになる。
 10万人以上の中に、オミクロン感染者はいないという保証はないだろう。
 空港の検疫を厳重にしても、すり抜けがあることは、オリンピックで証明済みではないか。
 何処の国でも、コロナウイルスと共生しながら経済活動と社会活動を続けていくことを模索する訳で、日本も例外ではない。
 国立感染症研究所もオミクロン株を「注目すべき株」から「懸念される変異株」にリスク評価を引き上げた。
 感染研は、オミクロン株の変異はこれまで検出された変異株の中で最も多様性があると述べている。
 ウイルスが細胞に感染する際、足掛かりとなるスパイクたんぱく質に30か所の変異があるという。
 日本の第5波で猛威を振るったデルタ株は、8か所の変異だった。
 何とも難しくて理解不能だが、“今までの変異株より曲者”らしいことは分かる。
 オミクロンは、強い感染力がありそうだから、もし日本で見つかったら「第6波」は確実だろう。
 南アフリカ周辺国やヨーロッパでの広がりの速さを見れば想像はつく。
 香港での話だが、南アフリカへの渡航歴がある乗客が香港に着いて、ホテルの部屋で隔離されているうちに陽性となり入院した。
 向かいの部屋に隔離されていたカナダからの帰国者が、同じ頃に陽性になったという。
 検査をしたら2人のウイルスは一致し,共にオミクロン株に感染していたことが判明した。
 2人ともワクチン2回接種済で、彼らに接触はなかった。
 これを報じた新聞によれば、南アへの渡航者がマスクを着けずにドアを開けた時、部屋の空気が廊下に流れ出て,向かい部屋の帰国者にウイルスが空気感染した可能性があるというが、笑える話ではない。
 感染症の専門家は「オミクロン株は、抗体がくっつく場所に変異があるので、ワクチンや感染者の重症化を防ぐ抗体薬の効果も下がる可能性がある」と説明している。
 オミクロンは感染力が強そうし、ワクチン効果は期待できないかも知れない。
 29日の東京都の新たな感染者は8人だったが、先週の月曜日より2人増えていた。
 しかし、1日50人以下の日が44日連続で続いているし、30人を下回る日は18日続いている。
 専門家は、国内の感染者数が減っているので、コロナへの油断が広がっているかも知れない。
 もし咳が出るなどの症状があったら、すぐに受診するなどして感染対策を怠らないことが重要だ」と要望している
 コロナ感染は、今空気感染がほとんどという指摘があるのは知っている。
 寒さの厳しい冬に窓を開けるには勇気や決心も必要だろう。
 コロナとの戦いは、当分終わりそうにないのだから・・・


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