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私の中の一期一会 №242 [雑木林の四季]

  連日小柳ルミ子のブログ「家で“観戦”、外では“感染”」の五輪批判に同感です。
  ~この異常事態に“政府は何を考えているのか”、人の命が最優先なのに・・~

       アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 歌手で女優の小柳ルミ子(69)が27日、「家で観戦、外では感染」と題する自身のブログを更新した。
 この日、都内の感染者は1日で2848人を数えた。
 今年の1月7日に記録した2520人を上回る驚くべき感染者数だと報じるメデイアも多かった。
 ネット上には「もう、どうにも、止まらない」、「もはやお手上げ状態だ」などと悲観的なコメントも溢れる始末・・
 そんな折だからだろう、小柳ルミ子のブログ「家で観戦、外では感染」は嫌でも目に付いた。
 “懸念していた最悪の事態”と彼女が言う通り、東京では従来の1.4倍の感染力を持つというデルタ株が凄い勢いで感染を広げている。
 2848人の中に10代未満の感染者が97人もいたというのは新しい驚きである。 
 なのに、デルタ株の検査を拡充するという気配は感じられない。
 政府は何を考えているのか?
 指をくわえて見ているだけなのだろうか。
 ・・・(小柳ルミ子の“怒りブログ”は続く)・・・
 4連休の結果が反映される来月初旬が恐ろしい。
 バブル?・・冗談じゃない、とっくに弾けて機能していませんよ。
 五輪関係者や選手のコロナ感染も150人を超えている。
 総理、小池さん、バッハ会長、橋本会長などの皆さん、この異常事態をどう捉えますか?
 東京ではコロナの感染拡大に歯止めがかかる様子もない。
 緊急事態宣言から2週間が経過したのに感染予防効果はゼロに等しいではないかと批判するブログである。
 小池都知事は、開催中の五輪に引っ掛けて「東京大会のウイルスとの戦いで金メダルを取りたい」などと話したが状況は悪い、最悪と言っていいかも知れない。
 東京五輪は競技が始まれば、テレビで観戦するしかない。
 強引な開催に疑問を持つ人でも、自国の選手の健闘に拍手するのは自然な成り行きだろう。
しかし五輪といえども、コロナ感染と想像を超える暑さの中で命の危険に怯えながら競技する必要があるのか疑問が残る 。 
「安心・安全の五輪」をオウムのように繰り返してきた菅首相は、官邸で記者団に次のように語った。
「感染は20代以下が7割を占めている。40代、50代の入院が増え、デルタ株の割合も急速に増えているが4連休を含めて現状を分析していく。さらに各自治体と連携しながら警戒感をもって感染予防にあたっていく」・・
 感染爆発の状況なのに、首相の口から危機感に溢れる発言が聞こえてこないから問題なのだ。
「国民の皆様におかれましては、不要不急の外出は避け、オリンピックはテレビ等で観戦してほしい」・・まるで他人事、ネット上に非難の声が溢れた。
 アットランダムに拾ってみよう。
「自分に不利なことは認めない。官房長官時代からぶれてない。もう何も期待しない」
「人の動きも読めない。国民の声は聞かない。支持率29%。今まで例を見ない最低の総理だ!」
「人流は全然減ってないよ。海外から人が来てむしろ増加している。東京の1日2848人?驚かないよ。
今すぐ辞めて欲しい」
「このおっさん何もわかっていない。あんたが“人が減った”と言えば、出歩く人は増えるんだよ。人が増えれば感染も増える。だから軽々しい発言はやめたほうがいい」・・と散々である。
 29日、全国で新たなコロナ感染者が1万693人出たことが確認された、新規感染者が1万人を超えたのは初めてだ。
 東京都はこの日、3865人感染で過去最多の更新であった。
 都のモニタリング会議はこの日、「これまでに経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている」と警告を出している。 
 連日、気温30度を超える猛暑日が続く東京都内、アスリートにとって危険な気候コンディションであることは間違いない。
 驚いたことに招致に際して、「7,8月のこの時期、東京は晴れることが多く、温暖であるためアスリートにとって最高の状態でパフォーマンスを発揮できる・・」と招致委が説明していたことが分かった。
この日本の無責任な非常識が、今世界中で大ヒンシュクをかっているという。 
 男子テニスの世界1位、セルビアのジョコビッチ選手は「暑さは非常に厳しい。東京に来る前にある程度話は聞いて覚悟していたが、想像以上だった」と不満を語っている。
 もう一人の男子テニス選手、世界2位のメドベージェフ(ROC)はあまりの暑さに切れて「試合中に死ぬかもしれない。誰が責任を取るのか」と審判に詰め寄ったという。
 女子アーチェリーや女子やり投げで、選手が熱中症で倒れる事故が起こっている。
 26日朝に行われたトライアスロンのゴールは「まるで戦場のようだった」とか。
 暑さで倒れこむ選手が続出、嘔吐してトレーナーに介助される選手などもいて大混乱だったという。
 海外メディアは「ニッポンの組織委は気候についてウソをついた。アスリートはその代償を払わされている」という非難の声を世界中に流している。
 IOC側は「暑さは我々のせいではない」と強調しているようだが、これから陸上競技やサッカーなど屋外競技が数多く行われる。
 大会出場にあたってIOCに提出する同意書に、「選手はコロナ感染や猛暑により身体に重篤な影響があっても、また死亡のリスクについても“自己責任”とする」という表記を今回初めて盛り込んだ・・と知って吐き気を覚えた。
 IOCは、端から責任を取るつもりなどなかったのである。ヒドイ奴らだ。
 菅総理は五輪の中止は考えていない。パラリンピックの中止もなさそうだ。
 ぼったくり男爵の思惑は順調に進行しているのが口惜しい。
 政府は30日、神奈川、千葉、埼玉の3県と大阪府に、8月2日から31日まで緊急事態宣言を発令することを決めた。
 宣言発令中の東京都と沖縄県も8月31日まで延長になった。
 新たな日常を取り戻せるよう全力を尽くしたい。
 これまで経験したことのない速さで感染が拡大している。
 テレビで五輪を観戦する人が増え、人流が抑制されている。五輪は感染拡大の原因になっていない。
 ワクチンの接種状況、重症者の数、病床使用率などを注視していく・・・
 最後に、「今回の宣言が最後となるよう対策を講じていく」と強調した。
 突然、「コロナ対応に失敗したら、辞任する考えがあるか」という質問が飛んだ
「私は、対応出来ると思っている」と菅首相は応じた。
 お手並み、拝見!・・と言うしかない。


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