SSブログ

エラワン哀歌 №2 [文芸美術の森]

生きる真似

       詩人  志田道子

  生きる真似をしていたら
  「もう時間切れだよ」 と
  風が通り過ぎた
  苦しむ真似をしていたら
  「大変だね」 と
  雲が夕陽を浴びて漂っている
  そう
  しあわせとはこんなもの
  与えられた時間は
  きっと永遠
  一時(いっとき)も永遠も
  あの輝く青空の向こうの
  果てしない漆黒にとっては
  きっと同じことなのだから

『エラワン哀歌 志田道子詩集』 土曜美術者社



nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。