エラワン哀歌 №2 [文芸美術の森]
生きる真似
詩人 志田道子
生きる真似をしていたら
「もう時間切れだよ」 と
風が通り過ぎた
苦しむ真似をしていたら
「大変だね」 と
雲が夕陽を浴びて漂っている
そう
しあわせとはこんなもの
与えられた時間は
きっと永遠
一時(いっとき)も永遠も
あの輝く青空の向こうの
果てしない漆黒にとっては
きっと同じことなのだから
『エラワン哀歌 志田道子詩集』 土曜美術者社
『エラワン哀歌 志田道子詩集』 土曜美術者社
2021-05-14 16:47
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