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草木塔 №87 [ことだま五七五]

旅心 3

       俳人  種田山頭火

   宇平居

 石に水を、春の夜にする


   福沢先生旧邸

 その土蔵はそのままに青木の実

 ひつそり蕗のとうここで休まう

 人に逢はなくなりてより山のてふてふ

 ふつとふるさとのことが山椒の芽

 どこでも死ねるからだで春風


『草木塔』 青空文庫

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