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草木塔 №86 [ことだま五七五]

旅心 2

          俳人  種田山頭火

    行旅病

  霜しろくころりと死んでゐる

    
老ルンペンと共に

  草をしいておべんたう分けて食べて右左

  朝のひかりへ蒔いておいて旅立つ

  ちよいと渡してもらふ早春のさざなみ

  なんとうまさうなものばかりがシヨウヰンドウ


『草木塔」 青空文庫


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