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草木塔 №81 [ことだま五七五]

孤寒 6

          俳人 種田山頭火

  草の実が袖にも裾にもあたたかな

  枯すすき枯れつくしたる雪のふりつもる

  水に放つや寒鮒みんな泳いでゐる

  一つあると蕗のとう二つ三つ

  蕗のとうことしもここに蕗のとう

  わかれてからのまいにち雪ふる

    母の四十七回忌

  うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする

『草木塔』 青空文庫


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