SSブログ

雑記帳2021-2-1 [代表・玲子の雑記帳]

2021-2-1
◆温暖化がわたしたちの食べ物を変える?

オンラインセミナーで、温暖化が動植物に与える影響を学びました。今でも21世紀の地球が寒冷期にあると信じている人もいる中で、農業に現われた具体的な現象は温暖化を考える上で大いに参考になると思いました。

地球はこの100年で気温は1.2度上昇しました。一貫して上昇してきたものの、1970年代、80年代にくらべると90年代以降は急上昇しています。

1.2度は感覚的には大したことはないように思われるし、3~4度の振れ幅は昔からあっりました。冷害の年もあれば高温の年もあった。問題は、冷害の被害が減って、高温被害が多発しているということです。

人間の体温は36度で一定しており、気温による変化はありませんが、植物は温度に敏感です。わずか1度でも高くなれば高温被害はでるのです。
家畜は哺乳類ですから人間と同じ。気温が高いと餌の摂取量が減ったり、繁殖性が低下するといったことはありますが、早く大きくなる事はありません。動物でも昆虫類には変化がおきていて、それは畑の害虫の被害にあらわれています。

雨はどうか。実は降水量に変化はありません。が、降り方が変わってきたのです。
年単位で見れば降水量は変わってないのに、月単位で見ると、降り方が極端化して、少雨のために旱魃がおきる一方で、集中豪雨になったりして、治水の施策が必要になってきました。

植物の発育速度には最適速度があります。早すぎてもおそくてもだめなのです。
米の場合、出穂後20日間高温が続くと、デンプンが十分詰まらずに白未熟粒になります。デンプンが詰まらなかった細胞に空気の隙間ができて食べてもおいしくありません。

露地野菜、例えば夏撒き冬取りのキャベツは、高温になると生育のスピードが早くなって、普通30日かかるところを今年は20日ごとに収穫しなければなりませんでした。収穫時期が集中して値段が下がるし、その後に獲れるキャベツがなくなってしまいました。

温暖化の影響を一番受けているのは果樹です。
開花が早いと着色が進まないため収穫が遅れます。生育期間が長いと光合成の期間も長くなり、糖度が増えて酸度は下がります。今の果実は全体に甘くなっているのです。昔の味を知っている高齢者は味が呆けてきたと感じますが、最近の消費者は甘いのを好むので、問題にはならないようです。

越冬の為に寒さに強い体質を作らなければならない植物は、秋の気温が高いと成長が早すぎて耐冬性の獲得が遅れます。春の開花に向けた準備の休眠もできなくなります。
秋まきの小麦は秋の気温が高いと越冬がむつかしくなり、ソメイヨシノの開花が九州より東京の方が早いという逆転現象もおきています。さらに温暖化が進むと開花しない。すでに沖縄ではソメイヨシノは咲きません。
そのような現象は果樹でもおきていて、ハウスでの発芽不良や、ブラジルではふじは葉より先に花が咲きます。いずれ日本でも起きてくる現象です。

病害虫はどうでしょうか。
3種類のカメムシはそれぞれ東日本、西日本、九州にすみわけていましたが、その境界線が北にあがってきています。斑点米や、高温になると出やすいりんご輪紋病が増え、逆に低温になると出やすいイモチ病は減っています。

こうした現象に対して、被害を軽減する様々な対策がうまれました。
作付けの時期を移動したり、遮光資材や水を利用するなどして温度を下げる。凍害対策として、越冬する樹木や野菜の細胞から水を抜いて成長しにくくする。チッソ肥料を減らしたほうが着色いいことから、収穫が終わってすぐ撒いていた肥料を春になってから撒く。等の工夫です。
福島、山形が北限だったモモは青森でも栽培されるようになりました。
さらに、温暖化対応の品種の開発もすすんでいます。
白未熟病にならない米、温帯性の温州ミカンと亜熱帯のスイートレモンを掛け合わせたハイブリッドのみかん、受精しなくても発芽するナスなどの例があげられます。

海外では四大穀物の収穫量が低下していますが、適応策は普及していません。コストが吸収出来ない、誰がコストを負担するのががネックになっているのです。

過去100年で1.2度上昇した気温は今後100年間で1.1~4.4度上昇すると言われています。温室効果ガス排出制限は大きな問題です。
日本は耕作放棄しておいて世界の森林の農地転換に加担すべきではありません。
気象庁は、現在の4週間先の予報を長期化して3か月、4か月先まで出せると、対応策として、品種の更新や果樹の栽培適地の北上を進めることができます。今、亜熱帯果樹への期待がたかまっています。アボカドなどはそのいい例でしょう。

国は2005年までは日本の農業に温暖化への影響はないと考えていました。被害が出ている認識が次第に高まって、ようやくCO2排出制限への動きがでてきました。2018年、温暖化適応法が制定され、昔と比べれば対策の姿勢が見られます。お金もでるようになりましたが、十分ではありません。対応策の普及とコストをどう考えていくかが課題です。

◆ネコ展に行ってきました!

しおみえりこさんからネコ展の案内をもらって、出かけました。会場は多摩都市モノレールの「柴崎体育館」駅近くのスタジオLaLaLaです。

ネコ展チラシ.jpg
ねこ展のちらし
IMG_0527 のコピー.jpg
坂をくだって木立の中にあるスタジオは看板がなければ迷いそう。
IMG_0528.jpg
LaLaLaの入口に飾ってあったねこ展ののれん

―そもそもなんでネコ展を?
―発信元は(赤川)ボンズさんなんです。 去年おくさんのそのこさんの偲ぶ会をやったの、おぼえているでしょう? 亡くしてからずっとボンズさんはハウスでひとりくらしをしていたの、猫と一緒に、ね。
高齢になると、お風呂でうとうとしてしまうことってあるじゃないですか。
(ああ、私も、しりあいにそれで亡くなった人がいる。)
ボンズさんもうとうとしてたら猫が起こしてくれたんですって。普段ぜったいお風呂になんか入ってこない猫よ。それが風呂場のボンズさんのそばに来て鳴いたんですって。どうやってお風呂のドアあけたのかしら。少し隙間があったのかしらね。

―猫は命の恩人ですね。
―そう、命の恩人のネコ展をぜひやろうというので知人に呼びかけたら、31人もの参加があったのよ。

狭い会場いっぱいに飾られたねこ、ネコ、猫・・・

IMG_0529.jpg
IMG_0532.jpg
IMG_0533.jpg
IMG_0531.jpg
IMG_0534.jpg
来場者も猫を描かされる。

銅板造形作家の赤川ボンズさんに始まって、フェルト作家、アクセサリ-作家、服飾デザイナー、イラストレーター、舞台美術家、様々なジャンルのアーティストたちが猫をよせてくれたのです。3月にLaLaLaでコンサートをする予定の、歌手の庄野真代さんの作品もありました。(コロナ次第で予定は未定です。)

来場者にはお茶を出すのがえりこ流。お茶をいただきながらひとしきり猫談義に花がさきました。
―猫ってどうしてあんなに可愛いのか。
―NHKの「チコチャンに叱られる」でやってたね。大きくなっても顔の目鼻のバランスが変わらないんだって。普通は成長すると大人顔になるのに、猫はこどもの時のままだそうよ。
―顔だけじゃなく肉球もしぐさもかわいいよ。
―うちには猫が2匹いるんだけど、保護猫を見に行って1匹見付けたら、その猫と仲のいいという猫も一緒にくっついてきちゃった。仲がいいといってもそれぞれにテリトリーはあって、住み分けているみたいだ。

―うちの猫は夜必ずお布団の中にはいってきた。あさ起きたらまくらに頭をのせて私と同じ向きで寝てた。

―猫100匹も飼っている友人がいるの。家の外に50匹、中に50匹。2階のフロアー全部猫の居場所にしているの。エサ代だけで10万円以上かかるそうよ。
―今は猫を室内で飼わなくちゃいけなくなって、トイレなんかどうしているんだろう。
―エイジがいた頃、ちょうど家の前に耕作放棄の畑があって、そこがエイジのトイレだった。見てると、それはそれは恍惚とした表情で、あれは至福のときだったのだはないかしら。終わった後、入念に土をかける様子は儀式みたいだった。

そういえば、街猫の姿が消えました。
20~30年くらい前までは野良ネコもいっぱいいて、ゴミ出しも猫に袋を破られないよう注意が必要でした。ボスがいて、夜の猫の集会というのもあったようで、エイジも時々朝帰りでした。
避妊が進んで野良猫は急速に姿を消しました。今我が家の近所に1匹だけいます。あんなにいた友だちがみんないなくなっていくのを彼はどんな気持ちで見ていたんだろう、と姿を見るたび思います。




nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。