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私の中の一期一会 №229 [雑木林の四季]

        菅政権のコロナ対策は、危機感に欠け、遅い、手緩い、場当たり的・・
  ~「菅首相は現状把握能力が超お粗末。宣言再発令時も目線は下向きのままだった~
 
           アナウンサー&キャスタ^  藤田和弘                 
                      

 年末から年始にかけてコロナの感染拡大は全国に広がり、医療崩壊も現実味を帯びている。
「ガースーです」とニャニヤしながらネット番組に出演して炎上した菅首相は、GoToの停止を求める分科会の提案にも耳を貸さず「それは考えていない」と冷たく言い放っていた。
 ところが、「年末年始の期間、GoToを全国一斉に停止する」という発表は突然に出てきた。
 そして、年末に感染拡大を止めるための「勝負の3週間」と強調しておきながら何の対策もしなかった。
 当然ながら感染拡大は一向に収まらず、むしろ爆発的に全国に広まってしまった。
 それにしてもヒドイ。自称ガースーの〝危機感のなさ”には呆れるばかりで絶望的にさえ感じる。
 国民の健康と命を守る対策より経済支援対策を優先したのは順序が逆ではないかと批判しても、その「指摘は当たらない」と言うのだろうか。 
 感染症の専門家たちも「ボヤで済むものを〝大火に”してしまったな」と呆れたていたのである。
 ネットにも「政府は何をしてるんだ、ガースーの顔なんか見たくもない」という声もあった。 
〝8割おじさん”の名で親しまれる京都大学の西浦教授は「感染症対策は早め早めに、打てば打つほど対策期間は短くて済むだろう。
 1日1000人を超えるまで、目立った対策を打たなかった菅政権や厚労省は明らかに〝判断が遅い”と言わざるを得ない」と述べている。
 大晦日に1337人感染が分かり、それまで最多だった12月26日の949人を一気に上回った時点で宣言を発出すべきだったのではないかという声は多い。
 実際は、正月2日に小池都知事と黒岩神名川県知事、森田千葉県知事、大野埼玉県知事の4人から宣言の再発令を要請された。
 4日の会見で「正月三が日も感染者数は減らず極めて高い水準だ。1都3県で全国の半分という結果が出ている」として7日に発令すると発表した。
 大晦日から数えて8日目である、やはり菅首相の動きは鈍く「またも後手だ」というほかない。
 GoToトラベルの全国一時停止にしても12月14日に決めたのに、実際の停止は28日からであった。
 首相は年末25日の会見でも「緊急事態宣言などしなくても国民の行動変容は可能だ」と相変らずの頑なな姿勢を見せていた。
 菅首相の背後に二階幹事長の影をチラホラ見た人がいるのをネットニュースが教えてくれる・・
 安倍政権のコロナ対策はかなりの悪評だったが、安倍政治の継承を公言した菅政権も似たり寄ったりの評判で、滅茶苦茶だという声さえある。
 政府が〝静かなクリスマスを”と呼びかけたのに,クリスマスの人出はあまり減らなかった。
 首相は緊急事態宣言の再発令を表明したとき、「経路不明の感染原因の多くは飲食によるもの」と専門家の見解があったとして、飲食のリスクを避けたいので〝夜の会食は控え、飲食店の営業短縮に協力して欲しい”と国民に訴えた。
 いつものように、目線を下に向け台本を読みながらの訴えでは,首相の思いがどこまで伝わるか分からない。
 GoToイーとで、国民に会食を煽っていたクセによく言うよ!・・と苦笑した人のほうが多かったのではないだろうか。 
 国民には会食の制限をしておきながら、自分たちは銀座の高級ステーキ店で、二階幹事長らと〝8人会食”をしたことが報道でバレてしまった。
 コロナ慣れ、気の緩みがあったにしても、号令をかけた大将自らがルールを破るようでは〝示しがつく筈がなく”謝罪に追い込まれた。 大晦日の新規感染者が1337人と過去最多になり、年が明けて2000人を越えたと思ったら、アッという間に3000人を越えてしまった。
 感染力が70%も増すというウイルスの変異種がイギリスで猛威を振るっていることが伝わってきた。
8日にテレビ出演した菅首相は、〝ビジネス関係者の入国を制限していない”ことについて「安全なところとやっている。国内で変異種が1株でも見つかったら、その国とは即時停止する」と述べた。
 しかし、いつも対応が遅れ、手ぬるい首相では国民からなかなか信用されない。
 SNS上に批判の声が溢れた。
「何故、入国を全面的に止めないんだ」
「変異種は発生したらでは遅い。発生前ではないのか」
「日本のビジネスマンはテレワークなのに、なんでビジネス客は来るんだ?」
「先手の対応をすべきだ」
「ザル入国はやめろ!」・・・などである。
 首相はテレビに出演したとき、イギリスからの入国者を水際で防ぐ考えを示したが、現状で「イギリスからの入国者は何人ぐらいか」と問われて「1日1人か2人だ」と答えていた。
 だが、加藤官房長官によれば、正しくは「平均して150人」だったのである。
 首相の答えとは〝余りにも差があり”、現状を把握していないのがハッキリ分る。
 国のリーダーが現状を正しく把握していないとは、呆れたハナシだが、それが事実であった。
 NHKが9~11日に行った世論調査で、菅内閣の支持率が40%にまで低下したことが分かった。
「支持しない」が41%へ上昇したから、支持と不支持の逆転になった。
 原因はコロナ対策での対応の不味さにあるのは明白だろう。
 コロナへの対応について、〝大いに評価する”はたったの3%しかなかった。
〝ある程度評価する”の35%を加えても40%に届いていなかった。
〝まったく評価しない”の17%と〝あまり評価しない”の41%を足すと58%になり半数を越える。
 国民の半分以上は評価していないことになる。
 緊急事態宣言を出すタイミングについても79%が〝遅すぎる”と回答していた。
 他の地域にも宣言を出すべき・・47%
 全国で宣言を出すべき・・33%だった
 宣言の解除期限2月7日については、80%が「解除できないと思う」と答えている。
 ところが、ガースーは新聞のインタビューに答えて「1カ月で感染症を絶対阻止し、〝ステージ3”に戻るよう全力で取り組む」と強調したのだ。
 口先ばかりで、対応は〝緩く”いつも〝後手。後手”なのにである・・
 ガースーの言う事なんて誰も真に受けないのではないだろうか。
 14日、東京都は1502人の感染を確認した、
 木曜日としては過去2番目に多い。
 重症者は前日から6人減ったが医療体制の厳しさは変わらない。
 西日本新聞は14日の紙面で、長崎県医師会の森崎会長がコロナに感染したことを伝え、感染経路は不明だとしている。
 医師として啓発の先頭に立つ森崎会長は、〝家の中でもマスクをしよう”と言うくらい慎重な人だという。
 人一倍気をつけていたその人が、いつの間にか感染していたのだ。
 ということは・・「誰が,何処で感染するか分からない状況だということ」を新聞は訴えているのである。
 コロナウイルスには、夏も冬も関係ない。
 朝も夜も、夜8時前も8時過ぎも関係ない。
 新型コロナウイルスは、常に「人間」を狙っている。
 ガースーでは、手強いウイルスには勝ツことは出来ない、
 退陣?・・一日も早くお願いしたい。

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