祖道傳東Ⅱ №33 [文芸美術の森]
第三十四図「祖道傳東」
画 傅 益瑤・文 曹洞宗大本山永平寺
《紙本墨画》 九〇×.二丘 軸装
道元禅師の『山居(さんご)』の中にあるこの詩の一節は、道元禅師の心の姿を写し取ったものといえます。
西来祖道我博東
釣月耕雲慕古風
世俗紅塵飛不到
深山雪夜草庵中
西来(せいらい)の祖道 我れ東に伝う、
月に釣り、雲に耕して古風を慕う。
世俗の紅塵 飛んで到らず、
深山の雪夜、草庵の中。
ここでは、道元禅師の教えるところの仏教は西来のみならず、いまは全世界に向けて、その教えが伝えられています。
真実の坐禅の命脈は、確実に伝播されていることを喜びといたします。
『祖道傳東』大本山永平寺
2020-12-31 19:03
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