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草木塔 №78 [ことだま五七五]

孤寒 3
             俳人  種田山頭火

  風の中おのれを責めつつ歩く

  われをしみじみ風が出て来て考へさせる

  雷をまぢかに覚めてかしこまる

  がちやがちやがちやがちや鳴くよりほかない

  誰を待つとてゆふべは萩のしきりにこぼれ

  声はまさしく月夜はたらく人人だ


『草木塔』青空文庫


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