SSブログ

私の中の一期一会 №221 [雑木林の四季]

                辞任する安倍首相の後継者は菅官房長官に決まる。
        ~16日に招集される臨時国会で第99代総理大臣に指名される運び~

       アナウンサー&キャスター  藤田和弘

 安倍首相の後継者を選ぶ自民党の総裁選が14日、都内のホテルで行われた。
 両院議員総会で国会議員らによる投票が行われ、377票を獲得した菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。
 岸田文雄政調会長は89票、石破茂元幹事長は68票という結果で,事前に分っていたことだが菅官房長官の圧勝に終わった。
 菅氏は7年8カ月の長期にわたって、安倍政権の”番頭”として首相を支えてきた。
 安倍首相は「長い間,官房長官として国のため人のために黙々と汗を流してきた菅さんの姿を私はずっと見てきた。この人なら間違いない。令和時代にふさわしい自民党総裁ではないか」とかなり持ち上げた。
 続いて壇上に上がった菅義偉新総裁は次のように挨拶した。
「安倍総理が病気のため、道半ばで退かれることになりました。
 しかし新型コロナウイルスが拡大するという国難にあって、政治の空白は許されません。
 この危機を乗り越えて、国民一人一人が安心して、安定した生活が遅れるよう、そのために安倍総理が進めてきた取り組みを継承し進めていかなければなりません。私にはその使命があると認識しております。 
 この総裁選を共に戦い、論戦を繰り広げてくれた石破候補と岸田候補にも敬意を表し、改めてお礼申し上げます。
 総裁選が終わった今、会場のすべての皆さん、全国の党員・党友の皆さん、自民党の旗のもとに一致団結して、この日本の国を前へ進めようではありませんか。
 私の目指す社会像は、自助、共助、公助、そして絆であります。
 まず自分で出来ることは自分でやってみる。そして地域で、家族で共に助け合う。
 その上に立って政府がセーフティネットでお守りする。
 そうした〝国民から信頼される政府”を作っていきたい。 
 そのためには役所の役割、既得権益、悪しき前例主義、こうしたものを打破して規制改革を進めてまいります。
 そして国民の皆さんのために働く内閣を作ってまいります。
 私は秋田の農家の長男として生れました。
 地縁も血縁もない政治の世界に飛び込み、まさにゼロからのスタートでありました。
 その私が歴史と伝統がある自由民主党の総裁に就任することが出来ました。 
 私のすべてを傾けて、この日本のため、国民のために働くことをお誓い申し上げます」・・・
 多くのメディアも指摘しているが、安倍政権は敵と味方を峻別して、首相官邸に異を唱える議員や非主流派を徹底的に冷遇してきた。
 その結果、物を言わない議員や忖度する官僚ばかりが数を増やしてきた。
 そんな安倍総理が進めてきた取り組みを継承し進めていくだなんて・・
 よしてくれ!と釈然としないものがあるが、挨拶を聞いて私は菅義偉という人物を少し見直している。
 官房長官の定例会見では、批判されると「その批判は当たらない」という短い決まり文句で記者の追及を躱すのが常だった、
 政策の不備を指摘されても「その指摘は当たらない」と木で鼻をくくったように答えることも多かった。
 何故、批判や指摘が当たらないのかの説明は一言もなかったのではないか。
 天敵の東京新聞、望月衣塑子記者を徹底的に無視する姿勢は大人気ない印象すらあった。
 菅義偉という男は、冷酷非情な「鉄仮面」と呼ばれたことがあったようにも記憶している。
 そうした負の面影をほとんど感じさせない挨拶だったと私は思った。
 短いコメントや答弁でも官僚の作文を読み上げるだけだった安倍首相と違って、この人は〝自分の言葉”を持っている人に思えたからだ。
 国会での答弁で、平気でウソをついたり、まともに答えないではぐらかす〝不誠実さ”を継承してはいけない。
 国民はちゃんと見てますよと私は言いたい。
 毎日新聞は15日の社説で、国民の声に耳を澄ませ、批判を真摯に受け止め、開かれた議論をする。
 そんな政党に自民党を近づけることができるか。菅義偉新自民党総裁は重い責任を背負っていると書いている。
 党の役員人事では、二階幹事長と森山国会対策委員長の留任がすでに決まっており、下村博文政調会長と、佐藤勉総務会長の新任も決まったらしい。
 菅新総裁は、16日に招集される臨時国会で第99代総理大臣に指名される予定である。
 そして直ちに組閣という段取りが予定されている。
 公文書改ざん問題で夫を亡くした赤木雅子さん(49)は、「菅さんもこのままずっと隠そうとし、隠せると思っているなと感じる。でも私は絶対許さない」と発言している。
 2年前、財務省の公文書改ざんに関与させられたのを苦に、夫は自ら命を絶った。
 妻は35万人を超える署名を集め政府に提出して、問題の再調査を求めている。
「菅さん、逃げないで!安倍さんのように逃げるのはやめて欲しい」・・これは〝叫び”と捉えるべきだろう。
 拉致被害者の家族会も、18年10月から拉致問題担当を兼務してきた菅新総裁に問題の解決を期待した。
 めぐみさんの母、早紀江さん(84)は「菅さんは安倍さんと同じ路線でやってきた方だ。
 問題をよく分かっている方が総裁になって良かった。菅さんはとてもまじめな方という印象で問題を解決しなければと思っている筈。
 私達も信頼している。早く行動を起こして成果を見せて欲しい。期待している」と話している。 
 家族会代表の飯塚繁雄さん(82)も「一刻も早く具体的に手を付けていただきたい」とコメントを出した。
 国民に信頼される政府、国民のために働く内閣を作ると約束した以上、こうした国民の、しかも切実な声に答えないと、前任者のように「やってるフリ首相」と言われるだろう。
 それにしても、徹底的に石破茂総裁候補をいじめた尽くした自民党には呆れもしたし、失望感すら覚えた。
 国民は見ている。野党が小異を捨てて本気になれば、チャンスかも知れない。
 


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。